EAP
イーエーピー / Extensible Authentication Protocol / PPP Extensible Authentication Protocol
EAPは、IEEE802.1Xに規定されるフレームワークにおいて、どの認証方式を用いるかを指定するプロトコルである。仕様は、RFC 2284で規定されている。
PPPを拡張して認証機能を搭載したプロトコルであるが、EAP自体がセキュリティ機能を持っているわけではない。EAPが規定しているのは、認証や鍵の配送を実施することであり、それぞれの方式や手順は実装側に任されている。現在のところ、RADIUSプロトコルを用いて認証サーバとアクセスポイントの間で鍵の配送を行うのが一般的だ。
認証方式は複数あるが、代表的なものとして、ユーザーとパスワードをMD5ハッシュで暗号化する「EAP-MD5」、サーバ側の電子証明書を用いて認証し、TLS暗号化通信でクライアント認証を行う「EAP-TTLS(Tunneled TLS)」、サーバ側の電子証明書を用いて認証し、TLS暗号化通信とEAP通信を組み合わせてクライアント認証を行う「EAP-PEAP」、サーバとクライアントの両方に搭載された電子証明書を用いる「EAP-TLS(Transport Layer Security)」などがある。無線LANのセキュリティ機能としては、EAP-TLSが主流となっている。
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