Ethereal
イーサリアル / Wireshark
ネットワーク上を流れるパケットを解析して表示する、フリーのプロトコルアナライザソフトウェア。現在は、Wiresharkと改名して開発が続行されている。
Wiresharkは、http://www.wireshark.org/からフリーソフトウェアとして配付されている。パッケージをインストールして起動し、スーパーユーザー権限のパスワードを入力すれば設定は完了だ。
パケットのキャプチャは、「Capture Options」画面で設定してから実行する。設定内容は、通信デバイスを選択してどのパケットをキャプチャするかどうか、結果の保存とキャプチャを同時実行するかどうか、キャプチャデータの容量やキャプチャ時間などだ。
キャプチャするパケットは、2つの方式でフィルタリングできる。1つは、フィルタ条件に一致するものだけを取り込むよう設定する「キャプチャフィルタ(Capture Filter)」で、もう1つはキャプチャしたデータに対してフィルタリングを実施する「ディスプレイフィルタ(Display Filter)」だ。
EtherealからWiresharkへの改名は、作者のジェラルド・コームの転職が関係している。同氏は2006年にNetwork Integration Service社からCACE Technologies社へ転職したが、EtherealはNIS社の登録商標となっていたため改名が必要となったのである。つまり、バージョン0.99.0までがEtherealで、それ以降はWiresharkとなる。
Master of IP Network フォーラム 新着記事
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
|
|