NTP
エヌティーピー / Network Time Protocol
NTPは、コンピュータ端末内の内部時計を正確に維持するため、ネットワーク経由で時刻を調整するためのプロトコル。IETFにより、RFC1305で定義されている。
複数のコンピュータで構成されるネットワーク環境において、内部時計を正確に同期させておくことは重要だ。例えば、定期的にバックアップを行う場合、コンピュータごとに時刻が異なればプログラムやサービスの開始時間に差異が生じ、正しいログを記録できなかったり、最悪の場合はプログラムの誤作動などが発生する恐れがある。
こうした問題を回避するのがNTPで、最上位の階層に位置するStratum 1というNTPサーバを基準に、下位のNTPサーバが時刻を同期させながら、時刻の正確性を確保する。ISPなどがルートとなるNTPサーバを用意し、それに基づいて各企業などが同期をとったり、企業内にNTPサーバを複数配置してNTPサーバシステムの階層を構築するといった方法がある。
なお、ネットワーク経由で時刻を同期させる場合、ネットワークトラフィックの状況などにより、時刻の情報が予定通り通信相手にたどり着かないこともある。こうした状況を想定し、NTPサーバは通信時間などから正確性を判断し、時刻同期の頻度を上げるなどで制度の維持を図る。
関連記事
関連用語
リンク
Master of IP Network フォーラム 新着記事
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
|
|