PGP
ピージーピー / Pretty Good Privacy
Philip R. Zimmermannが1991年に公開した、公開鍵暗号プログラム。無料配布されており実装も容易なので、世界中で活用されている。
PGPでは、公開鍵と個人の紐付けはハッシュ関数で生成されたハッシュ値(フィンガープリント)で行う。つまり、小さなコミュニティやある程度個人が特定できている場合の認証としては機能するが、まったく見ず知らずの相手と相互認証するのは難しい。そのため、商取引など法的効果が発生する意思表示や契約には使われない。
ファイルフォルダやハードディスクの暗号化のほか、電子メールやインスタントメッセンジャーの暗号化にも利用される。
公開鍵暗号は処理が重いので、メール全体を公開鍵暗号で暗号化すると、特にサイズが大きい場合には使い勝手が悪い。そこでPGPでは、メールの暗号化を2段階に分けている。まずメール本文をメール送信時にランダムに生成されるセッション鍵と呼ばれる共通鍵で暗号化し、そのセッション鍵だけを公開鍵暗号で暗号化する。公開鍵暗号の処理をセッション鍵の部分に限定することで暗号処理にかかる時間を極力短くしているのである。
Master of IP Network フォーラム 新着記事
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
|
|