QoS
サービス品質 / キューオーエス / Quality of Service
ネットワーク上のあらゆる通信サービスの品質を確保するための技術。RSVP(Resource Reservation Protocol)などの代表的なプロトコルがある。
ネットワーク上に存在するさまざまなトラフィックには、それぞれ異なる性質があり、必要とする品質も違う。例えば、VoIPはパケットサイズは小さいものの、一定の帯域幅を継続的に確保することが求められる。これが実現されないと、音声のゆらぎや遅延が発生する。また、WebブラウザのHTTPパケットでは一定の帯域幅も必要なく、遅延などの影響もさほど関係ない。しかし、パケットロスが生じるとデータの再送が発生し、トラフィックの増加でほかのサービスに影響を与える可能性がある。
こうした問題を回避し、サービスの安定性を確保するのがQoSの概念だ。QoSは、RSVPでアプリケーションフローごとの帯域幅の確保や優先度に基づいたパケット転送などを行う「IntServ」と、IP PrecedenceやDSCP(Differentiated Service Code Point)を使用してアプリケーションのパケットのグループ化による優先的な転送を行う「DiffServ」がある。現在は、受信したパケットごとに優先順位などを判断できるDiffServが主流である。
Master of IP Network フォーラム 新着記事
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
|
|