共通鍵暗号方式

Secret Key Cryptosystem

 暗号化と復号を同じ暗号化キーで行う方式。訳語としては「秘密鍵」だが、公開鍵暗号方式のプライベートキーを「秘密鍵」と呼ぶため、混同しないように「共通鍵」あるいは「対称鍵」と呼ぶ。暗号化の処理に使った鍵をそれを解読する側に渡す、つまり暗号化の鍵を共有するこの方式は、太古の昔から利用されている暗号の本質だ。

 現在の暗号通信でよく使われているアルゴリズムは、Triple DES(Data Encription Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)、RC4など。DESやAESは、暗号化するデータを数十バイトのブロックに分割し、そのブロックごとに暗号化するブロック型暗号である。RC4は、ブロックに区切らず1バイトずつ連続して暗号化処理を行うストリーム型暗号である。

 鍵長が比較的短いため暗号化や復号の処理が早いことがメリットだが、安全性の低下が問題視されている。安全性を向上させたものとして、AESやNTTと三菱電機が共同開発したCamelliaがある。

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