共通鍵暗号方式
Secret Key Cryptosystem
暗号化と復号を同じ暗号化キーで行う方式。訳語としては「秘密鍵」だが、公開鍵暗号方式のプライベートキーを「秘密鍵」と呼ぶため、混同しないように「共通鍵」あるいは「対称鍵」と呼ぶ。暗号化の処理に使った鍵をそれを解読する側に渡す、つまり暗号化の鍵を共有するこの方式は、太古の昔から利用されている暗号の本質だ。
現在の暗号通信でよく使われているアルゴリズムは、Triple DES(Data Encription Standard)、AES(Advanced Encryption Standard)、RC4など。DESやAESは、暗号化するデータを数十バイトのブロックに分割し、そのブロックごとに暗号化するブロック型暗号である。RC4は、ブロックに区切らず1バイトずつ連続して暗号化処理を行うストリーム型暗号である。
鍵長が比較的短いため暗号化や復号の処理が早いことがメリットだが、安全性の低下が問題視されている。安全性を向上させたものとして、AESやNTTと三菱電機が共同開発したCamelliaがある。
Master of IP Network フォーラム 新着記事
- 完全HTTPS化のメリットと極意を大規模Webサービス――ピクシブ、クックパッド、ヤフーの事例から探る (2017/7/13)
2017年6月21日、ピクシブのオフィスで、同社主催の「大規模HTTPS導入Night」が開催された。大規模Webサービスで完全HTTPS化を行うに当たっての技術的、および非技術的な悩みや成果をテーマに、ヤフー、クックパッド、ピクシブの3社が、それぞれの事例について語り合った - ソラコムは、あなたの気が付かないうちに、少しずつ「次」へ進んでいる (2017/7/6)
ソラコムは、「トランスポート技術への非依存」度を高めている。当初はIoT用格安SIMというイメージもあったが、徐々に脱皮しようとしている。パブリッククラウドと同様、付加サービスでユーザーをつかんでいるからだ - Cisco SystemsのIntent-based Networkingは、どうネットワークエンジニアの仕事を変えるか (2017/7/4)
Cisco Systemsは2017年6月、同社イベントCisco Live 2017で、「THE NETWORK. INTUITIVE.」あるいは「Intent-based Networking」といった言葉を使い、ネットワークの構築・運用、そしてネットワークエンジニアの仕事を変えていくと説明した。これはどういうことなのだろうか - ifconfig 〜(IP)ネットワーク環境の確認/設定を行う (2017/7/3)
ifconfigは、LinuxやmacOSなど、主にUNIX系OSで用いるネットワーク環境の状態確認、設定のためのコマンドだ。IPアドレスやサブネットマスク、ブロードキャストアドレスなどの基本的な設定ができる他、イーサネットフレームの最大転送サイズ(MTU)の変更や、VLAN疑似デバイスの作成も可能だ。
|
|