SNMP
エスエヌエムピー / Simple Network Management Protocol
ネットワークに接続されたデバイスの情報を収集することで監視や制御を行うためのプロトコル。最新の仕様は、IETFで勧告されたRFC 4789に規定されている。
SNMPは、デバイスの構成内容が記述されたMIB(Management Information Base)を各デバイスから取得し、それに基づいてサービスの稼働状況を監視したりトラフィックを管理したりするためのプロトコルである。
SNMPは、デバイス側に常駐させるエージェントと、管理側のマネージャで構成される。マネージャはエージェントにデバイスの情報を要求したり設定変更を通知し、エージェントは要求に従った情報を返す。このほか、エージェントはデバイスの状態変化などを返すことも可能で、デバイスの異常を検知する情報として活用することができる。
SNMPは、バージョンアップが繰り返されている。初期のSNMP v1はパスワードの通信方法がテキスト形式というセキュリティのぜい弱性があり、セキュリティや機能面での強化が図られたSNMP v2へバージョンアップした。
ただし、当初に規定されたSNMP v2pはあまりにも複雑な構成となっていたため、ある程度の幅を持たせたSNMP v2uが登場、現在のSNMP v3へと更新された。SNMP v3には、データの整合性やデータ暗号化機能、ユーザー認証機能などが組み込まれ、DoS攻撃などへの耐性を高めている。
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