非同期通信

ひどうきつうしん

 ネットワークなどでつながれているコンピュータ間で、送信者のデータ送信タイミングと受信者のデータ受信タイミングを合わせずに通信を行う通信方式。

 同期通信はデータ通信のリクエストを出してからレスポンスが来るまでほかの処理を行わずにレスポンスを待ち続けるが、非同期通信ではレスポンスを待っている間にほかの処理を行える。ほかの処理を行っている際に、レスポンスを受信すると受信処理を実行する。

 通信方式は、送信者が通信データにデータの始まりを示す「スタートビット」とデータの終わりを示す「ストップビット」という信号を付加してデータを送信し、受信者は「スタートビット」を受信するとデータの受信を開始し、データ受信中に「ストップビット」を受信するとデータの受信を終了するという方法で行っている。

 そのメリットばかりが注目される非同期通信だが、「スタートビット」と「ストップビット」というデータ内容とは無関係の冗長なデータも送信する必要があるため、送信タイミングと受信タイミングを合わせて通信を行う同期通信に比べて送信するデータ量が多くなり伝送効率が悪くなってしまうというデメリットがある。

 非同期通信は、近年利用されているAjaxの通信方式としても利用されている。

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