ビジネスを止めないためには、万一の際、すぐにデータやシステムを復旧できるバックアップ環境の構築が必須。だが、いざというときに使える人が少なかったり、復旧に時間がかかるようでは意義が半減してしまう。人的リソース、コストに制約がある中で、この問題をどう解決すればよいのか?
企業にとって、ITシステムはなくてはならないもの。われわれはビジネスが24時間365日止まることがないように、ITシステムも「止まらないもの」という認識に立って業務を行っている。
しかし、システムダウンという最悪の状態を完全に避けることは難しい。その原因の80%は人的ミスやメンテナンスの在り方にあるといわれている。予測できないハードウェアの故障も考えられるし、自然災害を原因としたシステムダウンの可能性もある。しかも昨今では、システムダウンを狙った標的型攻撃をはじめ、さまざまなサイバー犯罪がますます高度化し、頻度も増してきている。
システムダウンが企業に及ぼす問題についてはいうまでもないだろう。取引・生産活動の停止や社員の生産性低下、ともすればサービス提供の停止による組織への悪評など、財務・ブランド上の損失は計り知れない。例えば、米Vision SolutionsのCTOを務めるAlan Arnold氏が英BCWに寄稿した記事によれば、「20名の職員が在籍する病院の場合、1時間につき3000ドル(約30万円)」「5000名の従業員が働く金融サービス企業では10万8000ドル(約1080万円)」もの損失があるという。
ポイントは被害の大きさだけではなく、時間がたつほど損失が拡大する点だ。従って、「万一、システムダウンが発生してもバックアップを取ってあれば大丈夫」と考えるのは早計であり、「復旧できること」はもちろん、「どれほど短時間で復旧できるか」――すなわち、MTTR(平均修復時間)も重視しなければならない。
だが一般に、手動によるリカバリプロセスでは、OSからサービスパック、セキュリティパッチ、ドライバ、アプリケーションといったさまざまなソフトウェアを再インストールし、ネットワークやプロファイルを再設定した上で、ようやくバックアップツールでデータを戻せるようになる。一定以上の時間が必要なことは明白だ。
ではどうすればよいのだろうか? その解は「これまで手動で実行していたリカバリプロセスを見直し、復旧までの時間を削減すること」にある。ここで紹介する「Symantec System Recovery 2013 Server Edition」は、まさしくそうしたニーズに応える製品だ。
Symantec System Recovery 2013には大きく2つの特長がある。1つは「バックアップ速度が他社製品の5倍」という高速性だ。調査会社ITRが、Windows Server 2008 R2を用いてネットワーク経由で50GBのディスクバックアップを試験したところ、他社製品が1時間近くかかったのに対し、Symantec System Recovery 2013は10分で完了したという。シマンテックによれば「1TBの容量でも180分でバックアップできる」という。
理由は簡単だ。最近のコンピュータは高性能なCPUを搭載しており、サーバマシンであれば4コアCPUが一般的となっている。実は他社のバックアップ製品はこの性能をフル活用できておらず、1つのコアしかバックアップに使うことができなかった。その点、Symantec System Recovery 2013は4コアCPUを全て使用できるため、バックアップ処理が格段に速いのである。
さらに、必要な分だけをバックアップする「SmartSector」や、バックアップデータを削減する「圧縮技術」などによって転送量を削減することでもバックアップ時間を短縮。システム運用時の増分バックアップを高速化するシマンテックの独自技術、「V-Tackドライバ」を搭載していることもバックアップのスピードアップに寄与しているという。
2つ目の特長は、バックアップとリカバリの作業が非常に簡単なことだ。多くの企業・組織では高度なサーバやアプリケーションを採用していても、それらを使いこなせる専門スキルを持ったIT担当者が少ないか、いないのが現状である。その点、一般的なバックアップ製品の場合、前述のような多くの工程を踏む必要があるが、Symantec System Recovery 2013はバックアップ、リカバリを3つのステップで完了できる。
専門知識のない人でも理解できるよう、シンプルなウィザード形式で操作をナビゲートすることもポイントだ。バックアップの場合、バックアップの対象となるサーバや仮想環境を指定し、スケジュールを設定して外付けHDDやNASなどの保存先を選ぶだけ。後は自動的に実行してくれるため、バックアップ漏れも防ぐことができる。リカバリは、Explorerを使って対象となるリカバリファイルをマウントし、実際に復旧するファイルやフォルダを選択・実行すれば自動的に復旧が完了する。
Symantec System Recovery 2013のバックアップ&リカバリは、ただ高速・簡単なだけではなく、さまざまな要件に合わせて作業をカスタマイズすることもできる。
例えば、システムを丸ごとバックアップできる一方で、そのイメージファイルから特定のファイルだけを指定してリカバリすることができる。このため状況に合わせて無駄なく高速に復旧作業を実行できる。バックアップ先は、NASやSCSI/SATAなどのHDD、外付けHDD、USBメモリ、DVD/ブルーレイディスクなど、自由に選択可能だ。
各アプリケーションに応じたきめ細かなリカバリにも対応している。例えばExchange Serverなら、電子メールとフォルダ、メールボックス、添付ファイルといった各要素を個別に復旧できる。SharePointなら、指定したドキュメントを個別にリストア可能といった具合だ。この作業も複数のリカバリポイントから任意のポイントを検索すればよいだけであり、非常に簡単に行える点がポイントだ。
一方、ハードウェアが故障した場合には機器交換などが発生するが、代替のハードウェア構成が異なるために復旧が困難になるケースも少なくない。Symantec System Recovery 2013では、リカバリ先が元と異なるハードウェア環境でも、仮想環境でも問題なく復旧できる。
特に仮想環境はダウンタイムを効率的に短縮したい場合に有効だ。Symantec System Recovery 2013では、物理環境と仮想環境間の変換をスケジューリングして実行できるため、障害発生時も仮想環境で即座に業務を復旧できる。最新のVMware vSphere、Windows Server 2012 Hyper-V、Citrix XenServerなどに幅広く対応しているため、貴社も耐障害性を大幅に向上させることができるはずだ。
この他、近年ニーズが高まっているディザスタリカバリ向けの機能も用意している。例えばデータのバックアップ先として、ローカルネットワーク上のディスクだけではなく、オフサイトを2カ所まで設定できる。オフサイト側でも外付けHDDやNASなど自由にバックアップ先を選択できるため、環境構築の自由度は非常に高いといえる。万一障害が発生した際には、遠隔地にあるオフサイトのデータをリモートから操作してシステムを復旧することも可能だ。管理者が時間をかけて現地に出向かなくても、迅速にリカバリ作業を実行できるため、ダウンタイムを最小限に抑えられる点も大きなポイントだろう。
もちろん、バックアップ&リカバリの運用でもポイントになるのは管理の容易性と確実性だ。例えばストレージ容量が足りないことに気付かず、バックアップに失敗していたというケースは少なくない。その点、Symantec System Recovery 2013はストレージ容量を常にチェックしており、必要に応じて警告メッセージを管理者に送る。さらに、無償提供される「System Recovery Monitor」を活用すれば、100台までのWindowsマシンをリモートから管理でき、バックアップの失敗にも即座に対応できる。サーバでもクライアントPCでも同様のインターフェイスで管理できるため、運用が煩雑になることはない。
シマンテックによると、現在、Symantec System Recoveryは全世界で100万以上のシステムで活用されており、多くのユーザーから、「高速」「簡単」「確実」と高い評価を受けているという。豊富な事例の中には、ディザスタリカバリによるダウンタイムが36時間から2時間に短縮されたケースもあり、この場合、ITスタッフやエンドユーザーへ与える影響を換算すると、年間198万ドル(約1億9800万円)ものコスト削減効果を得られたことになるという。
現在のバックアップ環境に不安や課題を抱えている企業は決して少なくないはずだ。シマンテックのWebサイトではSymantec System Recovery 2013 Server Editionの高速性、容易性を気軽に実感できるように無料体験版を配布している。ほぼ全ての機能(※コールドイメージングを除く)を60日間評価できるため、あなたの会社の課題を解決できるかどうか、じっくりと試してみてはいかがだろう。
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アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2013年12月25日