クラウドのさらなる活用に向けて最適なインフラ構築を支援していくビットアイルとマイクロソフトの強力タッグがクラウドを加速(1/2 ページ)

2014年2月、マイクロソフトは「Microsoft Azure」の国内データセンターを開設。また、ビットアイルもMicrosoft Azure関連のサービスを積極的に展開中だ。ここにきて両者の協業はより密になっている。今後、両者はどのような形でクラウドの価値を提供してゆくのか――。

» 2014年05月12日 10時00分 公開
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さまざまな選択肢から最適なインフラを作る

ALT ビットアイル マーケティング本部長 高倉敏行 氏

 ビットアイルは、都心に特化したデータセンター(以下、DC)を自社で建設・運営する独立系の専門事業者である。システムインテグレーション(SI)やSaaS(Software as a Service)、運用管理サービス、システム開発などを手がける4つの会社と連携・協働し、「総合ITアウトソーシングサービス」を提供する事業グループを形成している。

 「国内にあるDCの半分程度が東京都内に存在しています。特に4つのDCは山手線内に集中し、“いざ”というときでも駆け付けやすい、距離的なメリットを重視しました。さらに2014年秋には5つ目のDCを開設しますので、トータルで7500ラック規模、独立系では全国最大規模の事業者となります」と、ビットアイルの高倉敏行氏は説明する。

 ビットアイルでは、2009年からクラウドサービス「ビットアイルクラウド」を展開。「バーチャルサーバ(パブリッククラウド)」と「プラットフォームサーバ(プライベートクラウド)」、「リアルサーバ(ベアメタルサーバ)」の3つのサービスを提供している。

 「これらのクラウドサービスは、ユーザーが自由に組み合わせて使うことができます。そもそも、DC内のユーザー資産とクラウドのリソースを組み合わせて、最適なインフラを構築していただくことが、当社のサービスの最大の特長です」(高倉氏)

 DCはもともと、ユーザーが持ち込んだ資産を預かって運用するビジネスをベースとする。しかし、高倉氏によると、2005年ごろから、できるだけ資産を持ちたくないというニーズが増えてきたという。

 「当社では、当初からMicrosoft Services Provider License Agreement(SPLA)プログラムを活用し、ソフトウェアまで月額課金で使用できるサービスを提供していました」(高倉氏)

 その後、インターネットサービス事業者などを中心にクラウドサービスのニーズが高まっていった。彼らは、パブリッククラウドを上手に活用してスモールスタートし、ビジネスを大きくするという手法を選択した。

 一方、一般企業では情報系や基幹系のシステムをDCへアウトソーシングする手法の1つとして、仮想化技術をメインとしたプライベートクラウドの活用に注目。企業システムの多くはWindows Server上で稼働しているため、効率的な統合運用管理環境を提供できれば、インターネットサービス事業者だけでなく、一般企業を対象とした新しい市場を拓くことができる。

 この考えを基に、ビットアイルでは2012年、利用型のプライベートクラウドサービスの1つとして、Windows Server Hyper-Vと運用管理ツールの「System Center」を基盤とする「プラットフォームサーバ Wシリーズ」をスタートしている。

 こうしたビットアイルとマイクロソフトの協力体制の中、にわかに隆盛を見せたのが「Microsoft Azure」(旧称:Windows Azure)だ。国内ユーザーの要望を受ける形で、2014年2月には日本リージョンも開設された。

 「ビットアイルのサービスコンセプトは、システムのライフサイクルや特性に合わせてリソースを組み合わせ、最適なインフラを作っていただくことにあります。当然のことながら、当社のDCの外部、サードパーティのクラウドサービスとの連携も視野に入れ、拡張性に富んだハイブリットクラウドを提供すべきだと考えました」(高倉氏)

 そこでビットアイルでは、Microsoft Azureの日本リージョン開設に合わせて、連携サービスの提供をスタート。System Center 2012 R2で構築された基盤上で「Virtual Machine Manager」や「App Controller」「Data Protection Manager」を利用することで、WシリーズとMicrosoft Azure間の統合管理やバックアップなどをシームレスに実現している。

ALT ▲WシリーズとMicrosoft Azureとの連携(クリックで拡大します)

 「クラウドと言えば“どこにあっても大丈夫”というイメージがあります。しかし、ユーザーのオンプレミス環境、DC、そしてMicrosoft Azureを連携させようとすると、やはりロケーション、距離が近いことはパフォーマンス面で重要な要素になります」(高倉氏)

 利用方法としては、従量課金のMicrosoft Azure上で運用していたサーバーを定額制のビットアイルクラウドへ移したり、ビットアイルクラウド上で開発したアプリケーションをMicrosoft Azure上で実運用したりすることが考えられる。そうした組み合わせによる最適化が、ビットアイルクラウドの根幹となっている。

 「Microsoft Azureの利点は、海外リージョンという選択肢もあることです。例えば、グローバル展開している企業が、データの連携はセキュアな国内リージョンとビットアイルクラウドで管理しつつ、レスポンスが重視されるアプリケーションは海外の拠点に近い海外リージョンから提供するという使い分けが可能です」(高倉氏)

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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年6月30日

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