移行を安心・安全に進められ、移行後の環境を統合的に守るバックアップソリューション移行前準備と仮想環境に適したバックアップ製品

信頼の高いセキュリティやバックアップソリューションを長年提供してきているシマンテックでは、Windows Server 2003からの移行の際にはシステム基盤を見直し、バックアップ手法を統一して、横串でシステムを保護することを推奨。安全に移行を進め、移行後の環境も統合的に守る製品を提供する。

» 2014年09月29日 10時00分 公開
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イメージバックアップでサーバー移行のリスクを回避

ALT シマンテック コマーシャル営業統括本部 ビジネス ディベロップメント マネージャー 千葉俊輔氏

 今現在、Windows Server 2003を使い続けている理由には、独自開発のアプリケーション/システムを運用しているためにWindows Server 2008やWindows Server 2012にバージョンアップしていなかった場合や、保守契約の関係でハードウェア切り替えのタイミングが合わずに使い続けているといったケースが考えられる。

 シマンテックの千葉俊輔氏(コマーシャル営業統括本部 ビジネス ディベロップメント マネージャー)は、「後者の場合はファイルサーバーやディレクトリサーバーとしての利用というケースもあり、比較的移行しやすいと考えられます。しかし、前者のアプリケーションサーバーの場合は、手作業による移行時に失敗や漏れが発生しやすいです。さらに、移行作業のために古いサーバーに過度に負荷をかけてしまったり、物理的にサーバーを移動したりすることによって、ハードウェア障害などの思わぬトラブルが発生することも多いので注意が必要です」と話す。

 シマンテックが提供する「Symantec System Recovery」(以下、System Recovery)は、サーバーOSを移行する前の状態をイメージファイル化して保存し、移行時にトラブルが発生したり、失敗したりした場合でも、すぐに元の状態にすぐに戻すことを可能にするイメージバックアップソフトだ(図1)。

図1 図1 「Symantec System Recovery」はインストール不要の「コールドバックアップ」で、システムに影響を与えずにイメージをバックアップ可能。別のサーバーや仮想化環境にリカバリできる(クリックで拡大します)

 System Recoveryは移行対象のサーバーにソフトウェアをインストールしない「コールドバックアップ」で移行前のイメージを保存し、移行先となるサーバーや仮想化環境にベアメタル復旧できることが特長となっている。万全を期するためにも、移行作業に着手する前に導入しておきたい。

仮想化を行うならIT基盤と運用の見直しを

 Windows Server 2003から最新のサーバーOSに移行する際に、仮想化環境を構築することに注目が集まっている。千葉氏は「仮想化を行うのであれば、IT基盤を棚卸しするチャンスです」と話す。仮想化を行う場合、予算の問題、物理サーバーと仮想化環境の混在、仮想化環境でのバックアップ手段が分からないなどの理由で、バックアップが後回しにされてしまうことが多いと説明する千葉氏は、IT基盤を見直すと同時にバックアップ環境も見直すことが重要であると指摘する。

 バックアップを後回しにした結果、システムごとにバックアップの仕組みや手法がバラバラになったり、重複排除が行えずにストレージコストが膨大になったり、バックアップやリストアに問題が発生したときにサポートを受けられない可能性があるというのだ。

 「コスト、簡便さ、信頼性のバランスを考え、実績のあるバックアップソフトを使うことを検討してほしいと思います」(千葉氏)

 シマンテックでは、移行を単体のプロジェクトとして実行するのではなく、システム全体を含めてIT基盤や運用を見直すとともに、バックアップに関しては物理、仮想を問わずに横串で複数のシステムを保護できる統一した仕組みを構築することを進める。サーバー移行を機にバックアップを含めたシステム全体の最適化を進めることで、移行後のコスト分散や運用手法の統一化、サポートなどの問題を解決できるようになる。

アプライアンスやAzure連携で柔軟なバックアップ環境を

 さらに、サーバーの移行計画で活用できるアプライアンス製品として、シマンテックでは、2013年10月から「Symantec Backup Exec 3600 Appliance」(以下、Backup Exec 3600)を提供している。Backup Exec 3600は、サーバーOSにWindows Storage Server、バックアップソフトに「Symantec Backup Exec」を採用し、5.5Tbyteのストレージを組み合わせたバックアップストレージアプライアンス製品だ。

 「移行先の環境に新たなバックアップシステムを構築する場合には、サーバー本体やOS、バックアップソフト、ストレージなどが必要になります。アプライアンス製品のBackup Exec 3600ならば、バックアップシステムの構築・検証の手間を省くことができるうえ、コストを抑えて短期間での導入が可能になります」(千葉氏)

 Backup Exec 3600の最大の特長は、エージェントライセンスが無制限なので、搭載ストレージの容量いっぱい(5.5Tbyte)まで、ライセンスコストを気にすることなく、物理サーバーや仮想マシン、各種アプリケーションやデータベースをバックアップできることだ(図2)。

図2 図2 「Symantec Backup Exec 3600」は、アプライアンス製品としてバックアップシステムの構築・検証の手間を省くことができ、エージェントを制限なく利用できる(クリックで拡大します)

 新たなシステムやサービスを迅速に展開できることが仮想化環境の魅力の一つだが、Backup Exec 3600によってシステムが増えるたびにバックアップのコストや運用負荷が増えることを避けられるようになる。

 また、仮想マシンを「透視」してバックアップし、ファイル単位でのリストアや効率的な重複排除を実現する「V-Ray」テクノロジを搭載していることも、Backup Exec 3600に搭載されたBackup Execの特長になる。

 Windows Server 2012/2012 R2が標準搭載する「データ重複除去機能」は、データをストレージに格納してから重複を除去するが、Backup Execではバックアップ対象側であらかじめ重複を排除してからストレージに転送することもできる。重複除去機能は通常、ストレージ容量を節約するために利用するが、Backup Exec はネットワーク帯域に負荷をかけず、大容量でも素早いバックアップを実現できる。

 Backup Exec 3600を導入した企業では、バックアップ時間が20時間から3時間の6分の1に短縮され、夜間のうちにバックアップを終了させる体制を整えられたという。千葉氏によると、V-Rayテクノロジは重複排除が効きにくい同一OSの仮想マシンイメージファイル間の場合でも高い効果を発揮するので、仮想化環境のバックアップには最適とのことだ。シマンテックの検証では、100Gbyteの仮想マシンファイルが8Gbyteにまで圧縮されたという。

 さらに、Backup Exec 3600は「最適化された複製」と呼ばれるDR(災害対策)機能も搭載。2台のBackup Exec 3600を用意すれば、バックアップ済みのデータをお互いでレプリケーションさせることによるDR対策も容易に実現できる。バックアップデータだけを遠隔地に置いても、いざというときにシステムをリストアできないが、Backup Exec 3600をバックアップサーバーとして利用すれば、バックアップソフトもすぐに利用できるので、本番環境が利用できなくなっても、災害対策サイト側だけでシステムをすぐにリストアできる。

 なお、Backup Exec 3600には外部装置としてテープドライブを接続することが可能だ。長期間データを保持する義務がある場合など、データをテープにアーカイブして外部に保管するといった使い方にも対応する。

 最新のバックアップソフト「Symantec Backup Exec 2014」は、オンプレミスやプライベートクラウドで利用するだけでなく、Microsoft Azureなどのパブリッククラウド上の仮想マシンに組み込んで利用することもできる(図3)。オンプレミスとパブリッククラウドを連携させたハイブリッドクラウド環境でも、同じバックアップ手法を使うことによって、運用の統一、集中管理が実現できる。

図3 図3 「Symantec Backup Exec」は、Microsoft Azure上の仮想マシンでバックアップサーバーとして利用することができ、ハイブリッドクラウド環境での統合バックアップ環境を実現する(クリックで拡大します)

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提供:株式会社シマンテック
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年10月28日

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