クラウドサービス「Livestyle」を展開し、ホスティングサービスでExchangeやSharePointを提供してきたTOSYS。データセンターを持つホスターとしてWindows Server 2003からの移行を支援する他、オンプレミス、自社データセンター、Microsoft Azureを連携させた仮想サーバーサービスも提供する。
長野県長野市に本社を置くTOSYSでは、情報通信や電気設備の工事事業を中心に、2000年からシステムインテグレーションやソフトウェア開発、Windows Serverシステムの構築などを手掛けてきた。
2006年からは、マイクロソフトの本格的なパートナーとして、マルチテナントのExchange/SharePointを「Livestyle」というブランドでホスティングサービスとして提供を開始(画面1)。
2010年からは、自社のデータセンターにWindows Server Hyper-Vベースの仮想化基盤を構築して、Livestyleをクラウドサービスに進化させ、地方の強みを生かして運用コストを抑えながらプライベート型のサービスを展開している他、Microsoft Services Provider License Agreement(SPLA)ライセンスを使ったホスティング事業も行い、サーバー運用も行っている。また、TOSYSはマイクロソフトの認定モビリティパートナーでもあるので、ユーザーは「ライセンスモビリティ」で現在オンプレミスで使用中のライセンスをそのままクラウドに移行して有効活用することが可能だ。
「私たちは、これまでExchangeとSharePointに特化したサービスを提供してきており、Windows Server、IIS、Exchange Server、SQL Server、Hyper-Vなどのエンジニアのレベルが高いという特徴を持っています。要件定義にとらわれずに、お客さまの状況に合わせた提案を行い、柔軟な運用を行えるため、解約率が低いということも長所になっています」と三浦一城氏(クラウドサービス部 クラウドセールスエンジニア)は話す。
「マネージド Exchange サービス」は、1アカウント/1Gbyteを月額480円(10Gbyteの場合は月額980円)で利用できるクラウドサービス。「マネージド SharePoint サービス」は、1サイトコレクション(10ID)で月額9800円から利用できるサービスだ。いずれも、8年間の運用実績のある専門エンジニアによる運用サポートが受けられ、信頼性の高い国内データセンターで運用できることが大きな特長となっている。
TOSYSが新たなサービスとして提供するのが、「Windows Server 2003 移行サービス」だ(画面2)。
「オンプレミスのWindows Server 2003のサポート終了で移行先に悩んでいるお客さまに対し、私たちのデータセンターやMicrosoft Azureなど、ニーズに合わせた最適なものを選択できるようにアドバイスを行います」と三浦氏が話すように、LivestyleやMicrosoft Azureなどのクラウドサービスへの移行を進める他、サーバーアセスメントサービス、仮想化移行設計サービス、サーバーマネージドサービスなどを用意。専用線やVPN(仮想プライベートネットワーク)なども組み合わせたサービスも提供する。
「Windows Server 2003からの移行を支援するサービスのほとんどは、SIerが行っています。私たちはホスターとしての立場で関わっていくため、長期の運用で決め事を作らず、お客さまと話し合い、微調整や機能追加を繰り返しながら、より良いシステムを作り上げていくというスタンスを大事にしています。サービスとして、長期的にお預かりすることを目的としています」と話す三浦氏。
TOSYSでは、実際にWindows Server 2003をLivestyleのクラウドに移行させた案件を手掛けており、マイクロソフトの導入事例としても紹介されている。
TOSYSでは「Windows Server 2003 移行サービス」でも利用される環境として、仮想サーバーサービスの提供も開始した。仮想サーバーサービスでは、これまで培ってきたWindows Server Hyper-Vの構築・運用ノウハウをベースにデータセンターのインフラを一新して、新たなプラットフォームを構築して仮想サーバーを提供している。
「例えば、オンプレミスのActive DirectoryサーバーをWindows Server 2003からWindows Server 2012 R2にアップグレードし、VPNや専用線で接続されたLivestyleの仮想領域にもActive Directoryサーバーを構築して、その上でExchange Server 2013を稼働。さらに、Active Directoryフェデレーションサービス(AD FS)で認証基盤を統一して、Microsoft AzureやOffice 365とシームレスに連携させるような運用にも対応できます」と三浦氏が話すように、オンプレミス、Livestyle、Microsoft Azureのハイブリッド構成を実現することも可能となる。
長野市にデータセンターがあり、実績の高いエンジニアが常駐していることもTOSYSの強みだ。「私たちのお客さまの9割以上は、関東圏または関西圏の企業で、災害対策(Disaster Recovery:DR)先としても利用されています。ただ、都市部と異なり、地方はエンジニアが不足しているのではないかと懸念される企業もありますが、私たちには経験豊富なエンジニアがいることも大きな強みですね」と三浦氏は話す。
「私たちは、システムを構築して移行を支援するだけでなく、移行後の運用サポートも長期間行わせていただくことが特長になっています。運用を行うエンジニアが、日々のお客さまのビジネス課題やシステム課題を考え、システムを進化させるマネジメントを行ってきたからこそ、お客さまの満足度が高く、解約率が非常に低いと自負しています。例えば、Exchange Serverを自社で運用されているような場合は、サーバー移行を機に私たちにお任せいただければ、システムやメール運用のルールを見直すよい機会となりますので、ぜひ、お声掛けいただければと思います」(三浦氏)
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提供:株式会社TOSYS
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2014年11月19日