いつまでも仮想化を使いこなせず、スピードと効率を手に入れられない理由「仮想化はもはや当たり前」ではない

2010年以降、運用管理の課題を聞く読者アンケートで、毎年上位を占め続けているのが「仮想環境」にまつわる課題。そこで@IT編集部は2015年10月16日、「仮想化偏差値50からのプライベートクラウド “インフラ下克上”虎の穴」を開催した。

» 2015年10月30日 10時00分 公開
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いまだに「読者の課題」を上位を占め続ける仮想環境の運用管理

 「サーバー仮想化はもはや当たり前」と言われるようになって久しい。にもかかわらず、「運用管理の課題」を聞く読者アンケートでは、仮想化が浸透し始めた2010年以降、「期待するパフォーマンスが出ない」「問題の原因個所が分からない」など、「仮想環境の運用管理」にまつわる課題が常にアンケートの上位を占め続けている。

 しかし、ほとんどのビジネスをITが支えている今、インフラ運用のスピード・効率は不可欠。そして仮想化は、スピード・効率をもたらすプライベートクラウドの入り口といえるもの。経営環境がますます激化している今、ここであらためて「当たり前」という認識を疑い、仮想化で陥りがちな課題をきちんと払拭しておくことが必要なのではないか?――こうした問題意識に基づき、@IT編集部は2015年10月16日、「仮想化偏差値50からのプライベートクラウド “インフラ下克上”虎の穴」を開催した。

 基調講演では、「偏差値50からのプライベートクラウド コストを削減できる仮想化、出来ない仮想化」と題して、日本仮想化技術 代表取締役社長兼CEOの宮原徹氏が登壇。同氏は「仮想化のメリット・デメリット」をあらためて振り返った上で、「仮想環境設計の基礎」から「仮想環境の運用管理」「プライベートクラウド成功のポイント」までを網羅。「期待するパフォーマンスが出ない」「かえってコストが掛かるようになった」など、読者アンケートでも頻出する課題解決法を分かりやすく紹介するという、仮想化の鉄則を総ざらいできる内容となった。

 特にパフォーマンスやコスト問題の原因となりやすい「サイジングのポイント」については、あらためて気付きを得た受講者も多かったのではないだろうか。CPU、メモリ、ストレージ、それぞれのサイジングで不可欠な着眼点をコンパクトに解説する同氏の一言一言に、受講者らは深くうなずきつつメモを取っていた。セミナーで使用したスライドは以下からダウンロードできるので、当日参加できなかった方はぜひ参考にしてはいかがだろうか。

「仮想環境の運用管理」の鉄則を、機能として実装したハイパーコンバージドインフラストラクチャ

 続くセッションでは、マクニカネットワークス セキュリティ第2事業部 プロダクト第2営業部 第2課 課長の根本竜也氏が登壇。「Nutanixで構築するシンプルを極めた最新仮想化基盤とは」と題し、基調講演で宮原氏が指摘した数々のポイントを、スキルや人的リソースに制約がある中でも、シンプルかつ容易に実践するためのノウハウを解説した。

 その実践方法を具体的に紹介する上で、根本氏は仮想化統合基盤として昨今注目を集めている「コンバージドインフラストラクチャ」にフォーカス。ただ、これらは基本的に「サーバー+ストレージ」という20年前から変わらない仕組みであるため、システム負荷が高まったり、システムを拡張したりする際に、ストレージ管理がボトルネックになりやすいという。

 これを受けて、「サーバーとストレージを物理的に統合してストレージを使わない仕組みとするとともに、ソフトウエアでそれらを制御。拡張する際はブレードサーバーを追加するだけ」というアプローチを採ったのが「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」である「Nutanix」だという。講演では、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの市場シェア52%を持つNutanixの海外事例なども紹介された。

 根本氏は、宮原氏が解説した「仮想環境の運用管理のノウハウ」を、言わば「仕組み」や「機能」として実装したケースを紹介したわけだが、これによって課題解決のアプローチをより明確にイメージできた向きも多かったのではないだろうか。本講演のスライドも以下からダウンロードできるので、ぜひ活用してほしい。

パネルディスカッションは、そのまま受講者を交えた懇親会へ

 当日は、この他、編集部のモデレートによる宮原氏、根本氏のパネルディスカッションと懇親会も実施した。パネルディスカッションでは仮想化にまつわる読者からの質問に答えた他、「ハイパーコンバージドインフラが向く企業規模」として「物理サーバー数十台ほどの中堅・中小企業にも適している」ことなどを解説。

 また、「AWSをはじめパブリッククラウド全盛の今、なぜハイパーコンバージドインフラで実現できるようなプライベートクラウドを自社で持つ必要があるのか」といった問題も議論。「パブリッククラウドはセキュリティやSLAの問題など、必ずしも全ての要件にマッチするわけではない」「経営環境変化が激しい中でも、自社特有のニーズに迅速に答えたり、変化に対応したりする上では、自らコントロールできる環境が必要」など、さまざまな考えが出され、議論は受講者交えた懇親会にそのまま持ち越される格好に。互いに感想を述べ合ったり、課題を交換し合ったりと、大いに盛り上がる中で本勉強会は幕を閉じた。

 物理サーバーが十数台の規模で「仮想化はまだこれから」という企業や、「サービスレイヤーに詳しい人材はいるが、インフラに強い人材がいない」といった企業も決して少なくないなど、未だ仮想化は「当たり前」とは言いにくいのが現実だ。だが、冒頭で述べたように、経営環境は「あらゆるビジネスニーズに迅速・効率的に応えられるインフラ整備」を求めている。今あらためて、自社の仮想環境に何が足りないのか、確認してみてはいかがだろう。

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提供:マクニカネットワークス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年11月30日

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