全国展開する老舗和菓子メーカーを突然襲った危機。それを救ったのは、いんてる、ゆないとだった!
ヨモヤマ社は、東京都台東区に本社を構え、全国に支社を持つ、大正時代から続く老舗和菓子メーカーである。しかし昨今の若者の和菓子離れは深刻で、2000年以降は右肩下がりの業績不調にあえいでいた。
数年前に起死回生の策としてIT化を積極的に推し進め、さらに若者を引き付けるためにインターネット事業を展開。インターネット上で展開する和菓子キャラ「ねりきり仮面」や、ゆるキャラ「草もっちー」を生み出し、関連ゲームやエンターテインメントサイトなどで若者たちのハートを鷲づかみにし、本業である和菓子事業も見事V字回復することに成功していた。
そんなヨモヤマ社のエンターテインメント事業で開発部長を務める山田新之助の執務室に、新規プロジェクト開発課課長の田中房江が駆け込んできた。
「た、た、た、大変です。山田エンターテインメント事業本部開発部部長!」
ワハハ、なんだね田中くん、キミの「大変です」は、いつものことだ。それに、その長い肩書で呼ぶのは、いい加減やめなさい。
分かりました。では略して山田エン開部長ってことで。
「エン開」もいらんだろ、プンスカプン!……で、何が大変なんだね?
それが、「今どきのエンジニア採用は売り手市場なので、東京での採用は厳しい」と、部長のアイデアで昨年、青森支社と愛媛支社にも開発部を立ち上げましたよね?
あぁ。「開発の仕事はどこでもできるから」というキミの意見を尊重してね。応募もまずまずで、内定者もぼちぼち出始めているんだろう?
はい。それで、新人だけでは仕事が回らないので、開発部の中から各支社へのU&Iターン希望者を募ったところ、なんと三上くんが故郷の青森へUターンしたいと申し出まして……。
な、なーんだってー!?
わが社が誇るスターエンジニアの三上くんが? 今あるサービスも、開発中の新規サービスも、彼のアイデアに負うところが大きい。私が部長になれたのも、彼の考案したサービスが会社の売り上げに大きく貢献したからだ。
はい。陽気なだけが取りえの山田部長代理補佐が部長に出世できるぐらい会社に貢献した彼の強い希望だけに、むげに却下するわけにもいかず、困ったことに……。
ハーッハッハ、陽気なだけが取りえというのは失敬だぞキミ。で、思いとどまるように説得はしたのかね?
はぁ。しかし「わが、わげもの、しかへねばまいね」だそうで、どう説得しても「わだば、じょっぱりだはんで、かにな」の一点張りでして。
し、しかへね? 何を言っているのかサッパリ分からん。
津軽弁で、「私が若者に教えなければいけません。私は頑固者なのもので、すみません」という意味だそうです。
うーむ、決意は固いようだな。しかし、三上くんの仕事は上流工程が中心。プロジェクトに関する各部門とのミーティングや、社長に対するプレゼンなど、会議への出席が多く、プログラムのコードさえ書いていればいいというのとは違う。地方支社でその役割が勤まるのかね?
それなのですが、三上くん本人から解決に向けた提案がありまして。新たにインテル® Unite™ ソリューション(以下、Unite)を導入したらどうか、というのです。
いんてる、ゆないと? また津軽弁と? どげな意味と?
あれ。部長、九州ご出身でしたっけ? Uniteはインテル社の新しい会議システムだそうです。詳しくは当人から聞いてみてはいかがですか?
数日後、ヨモヤマ東京本社の会議室。山田部長と三上主任が、それぞれのノートPCをテーブルに置いて向かい合った。会議室の壁には52型の大画面液晶ディスプレイも設置されている。
で、三上君。キミが提案してきたUniteというのは、どのようなものなのかね?
まずは、資料をご覧ください。
Uniteは、ワークスタイルを変革する新たな会議システムです。
今までのミーティングでは、私が、プレゼン資料をお見せしながら説明するために、自分のPCをあの液晶ディスプレイに接続しました。そうすると、次に部長がご自身のプレゼン資料を基に説明されるためには、液晶ディスプレイに部長のPCを接続し直さなければなりませんでした。
会議でプレゼンを行うメンバーが増えるほど、この時間が増えていきます。場合によっては、「接続ケーブルの種類が違った」「変換ケーブルを忘れた」など、無用な時間を浪費することさえあります。そうした無駄を累積するとバカになりません。しかしUniteは、Wi-Fiを利用することで、発言者のPC上の資料を会議室のディスプレイや出席者各自のPCの画面にワイヤレスで表示できるのです。
だが、接続し直すといっても、せいぜい1〜2分だろう?
インテル社の例をお話ししましょう。同社は従来、会議開始まで準備に平均8分掛かっていました。ところがUniteを導入したところ、平均2分にまで短縮できたそうです。
会議の平均時間は45分程度だったそうなので、開始までに8分、発表者PCのケーブル差し替えで2分が数回という時間を無駄にしていた。本来なら会議は30分で終わっているものが大半だったことになります。ということは、年間で2週間分も無駄になっていた時間を短縮することに成功したということです。
年間で2週間分もか。その浮いた分を休暇に回したいぐらいだな。
それだけではありません。各自のPC上にある複数の資料を一度に画面表示させることもできちゃいます。
それは1対1のケーブル接続だと難しいな。
はい。しかも、書き込み機能で各自がUniteアプリ上でその資料に書き込みをすると、共有している画面にも反映される仕組みです。マウスやタッチペンで、画面上の注目してほしいところを丸で囲むなど、プレゼンの場でも便利です。
むう、うっかり資料に落書きもできんな……。
落書きやメモは、自分用のノートにしてください(笑)。
さらにですよ。Uniteならば、会議出席者は、画面に表示された資料をワンクリックで自分のPC上にダウンロードできます。ウチの会社のプロジェクト会議のように、異なる部署のメンバーが集まる会議が多い場合、資料の配布も課題でしたよね。
「部内サーバからダウンロードしてね」では部外者に通用しませんし、紙に印刷して配布したり、メール添付やUSBメモリでの配布もセキュリティ上好ましくありません。しかし、Uniteは256ビットのSSL通信で暗号化されており、会議ごとに設定する6桁のPINコードを入力したメンバーだけに、安全、確実に資料を配布できるのです。
なるほど、会議がスマートになることは分かった。だが、キミの青森へのUターンに関する問題も、これで解決されるのかね?
わが社は営業部の要請で、既に各支社をつなぐビデオ会議システムを導入済みですよね。あれとUniteを併用することで、出席者がどこにいようと、たとえ地球の裏側にいようとも、まるで同じ会議室にいるようにミーティングやプレゼンを進めることができるようになります。
青森にいながら、私の作成した資料を本社の会議室の大画面ディスプレイに表示してプレゼンをする。従業員数が100人を超えるような会社、特にウチのように異なる事業体のメンバーが顔を合わせる会議が多かったり、全国展開していて本支社間での会議が多い会社では、導入効果も大きいと思います。きっと営業部会や支社長間の会議でも重宝しますよ。
で、それを導入するためには何が必要なのかね?
各会議室にインテル® Core™ vPro™ プロセッサ搭載のミニPCを設置します。
そこにUniteシステムをインストールし、Wi-FiでLAN接続。それを会議室の液晶ディスプレイに接続しておく必要があります。各自のPCには、あらかじめUniteアプリをインストールしておきます。ちなみにUniteシステムに拡張機能を付加することで、会議室の照明や空調をコントロールすることも可能だそうです。
全ての会議室にか……。予算的にどうだろう?
Uniteの導入はスモールスタートが可能です。まずは幾つかの会議室に導入するところから始めれば良いのではないでしょうか? 各PCにインストールするUniteアプリは無料なので会議室を利用するメンバーのPCから順に導入していけばいいと思います。
ほんなこつスゴか。福岡支社でも使えるとや?
もちろんです! ちなみにUniteアプリは、Windowsだけでなく、部長が愛用しているMacBookでも使えます。iPadもビューワーとしてなら利用は可能、今後はAndroidにも対応予定だそうです。
よし! 導入のための稟議(りんぎ)に回そう。
Unite導入3カ月後。またもや、田中課長が部長室に駆け込んできた。
た、た、た、大変です山田部長! あれ? 部長は?
山田部長はおらず、秘書が応じた。
部長は今、福岡へ出張中で来週まで戻りません。Uniteの導入で各部署との会議がスムーズに進んで、新規プロジェクトにもめどが付いたので、今度は福岡支社に開発部を立ち上げるんだとか意気込んでましたよ。
「Uniteが全社に普及すれば、どこにいても重要な会議には出席できるから」ということで、福岡支社にもUniteを導入するみたいです。「ついでに福岡で2週間の休暇を取ろうとしたら、本部長に叱られた。会議時間を2週間分短縮したのに……」ってぼやいてましたけど(笑)。で、何が大変なんですか?
実はですね。三上くんが地元にUターンしてイキイキと働いている様子を見て、他の社員もうらやましくなったらしくて。地方支社へのUターンやIターンの希望者が殺到して、本社勤務のエン開部員は、部長と私だけになりそうなんです。でも、今の話だと部長も福岡支社に移動しそうな勢いですね……。
本記事の中で紹介した「インテル® Unite™ ソリューション」のトライアルを実施しています。製品を試してみたい! という方は、以下の宛先までお問い合わせください。
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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2016年11月13日