最先端プロジェクトでスキルを磨く、アクセンチュアHDCのエンジニアライフとは仕事はグローバルに、プライベートは北海道で

札幌にあるアクセンチュアの「北海道デリバリーセンター」(HDC)は、クラウドなどを活用したアプリケーションの開発業務を行う、同社の先端技術拠点だ。そこで働くエンジニアたちに、札幌に根ざして開発に取り組む思いを聞いた。

» 2017年08月17日 10時00分 公開
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 「仕事はグローバルに、プライベートは北海道で」――アクセンチュアが2006年に札幌に設立した「北海道デリバリーセンター」(HDC)には、そんな思いを抱き、日々最先端技術を駆使したプロジェクトに携わるエンジニアたちが集っている。

 その1人が、2017年9月から新しくHDCセンター長に就任する浅井氏だ。浅井氏は室蘭生まれ。北海道大学を卒業した後にアクセンチュアに入社。金融機関向けのJavaや.NETを用いたカスタムアプリケーションの開発、近年ではクラウドをベースとした開発や先端技術を用いたプロジェクトに携わった後、HDCに加わった。もう1人の加賀氏は、北海道出身ではなかったものの、旅行を通じて北海道の魅力を感じ、「もっと家族との時間を大切にしたい」と考えIターンを決意した人物。2人とも「やりがいのある仕事に取り組み、ステップアップしながら、休日は北海道の自然を楽しめる最高の生活」と口をそろえる。

アクセンチュア 北海道デリバリーセンター(HDC) 新オフィス

クラウドをはじめ先端技術を活用したプロジェクトを担うHDC

 HDCは、アクセンチュアが2006年に札幌市に設立した開発拠点だ。クラウドをはじめとする先端技術を活用し、グローバルに展開する同社の他の拠点と連携しながら、日本を代表する企業、金融機関や官公庁のシステム設計、開発業務に当たっている。当初は3人で始まったが、順調に規模を拡大。2017年7月には札幌市内の新拠点にオフィスを移転した。より働きやすい環境を整備し、2020年には200人体制へと拡張する計画だ。

アクセンチュア 北海道デリバリーセンター(HDC)
テクノロジー コンサルティング本部
マネジング・ディレクター
北海道デリバリーセンター センター長
浅井憲一氏

 HDC設立の背景には、「優秀なエンジニアを確保したい」という思いがあった。単純にコストだけを考えれば中国やインドにあるオフショア拠点に機能を集約するという選択肢もあったが、やはり同じ言語、文化を理解し、日本ならではのニーズを酌み取れるエンジニアに対する要望は根強い。日本のトップ企業のお客さまを支援するアクセンチュアだからこそ、質の高いエンジニアの確保は必要不可欠であった。

 北海道には情報系の学部を有する教育機関が複数あり、そこで知識やスキルを身に付けた若く優秀な技術者が札幌に集まっている。アクセンチュア初の日本国内デリバリーセンターの場所として、札幌は最適な選択肢だった。

 さらに昨今では、インターネット接続やクラウドサービスの普及により、場所を問わずに仕事ができる環境がますます整ってきたこともあり、会津や熊本にもアクセンチュアのオフィスが設立された。

 「確かに昔は、お客さまにとってもエンジニアにとっても、ロケーションを別にして働くということに対して心理的なハードルがあったかもしれません。しかし、お客さまはじめ、皆がSkypeなどを活用してコミュニケーションを取るようになった現在、お客さまとの距離を感じることはほとんどありません。むしろ、クラウドをはじめとするこれからの技術を活用したプロジェクトは、リモート開発に向いていると思います。そもそも、グローバルプロジェクトの場合は、東京も北海道も、ニューヨークやロンドン、ムンバイ、大連、ベルリンなどと並ぶ都市拠点の1つにすぎず、北海道にいることがマイナスに働くと感じたことはありません」(加賀氏)

 どうしても直接顔を合わせての打ち合わせが必要な場合は、世界一ともいわれる密度で運行している東京〜千歳間の飛行機で出張する。ただ、アクセンチュアでは業務要件などに関するコンサルティングはお客さま拠点にいる部隊が担い、それに基づいて技術的に落とし込み運用する部分はHDCをはじめとするデリバリーセンターが担う。この役割分担によって、それぞれの領域のエキスパートの集合体でお客さまに最高のソリューションを提供する、というアクセンチュアならではの働き方が実現されている。

グローバルに見れば北海道も東京も「拠点」の1つ

 東京から地理的に離れていることで、エンジニアとしての成長に集中できる側面もあると浅井氏は言う。

 「アクセンチュアのエンジニアは、新しい技術をどうやって覚え、活用するかといった部分を、フレームワーク化、カリキュラム化して学んだ上で現場に出ています。ただ東京の場合、お客さま先に常駐しているとどうしても割り込みタスクが入ってきたりします。その点、北海道では落ち着いて腰を据えて仕事ができるし、人材育成もじっくり行えます。HDCでは、人のスキル、人のキャリアを大切にするアクセンチュアの文化が、一層強まっているように思います」(浅井氏)

アクセンチュア 北海道デリバリーセンター(HDC)
テクノロジー コンサルティング本部
マネジャー
加賀新氏

 個人が黙々とPCに向かって作業する――エンジニアの職場といえばそんなイメージがあるが、HDCは正反対だという。「HDCではセンター内のコラボレーションを大事にしています。コミュニケーションを通じて知識や興味、関心事を交換することで、お互いに刺激を受けながら成長しています。コーヒーを飲みながらチーム内外で会話を交わす中で、発想のきっかけをもらうこともあります。良い意味でお客さまとの距離を保てるため、目の前の仕事に集中でき、エンジニアとしての成長スピードも速いのではないでしょうか」(加賀氏)

 「今後は、アナリティクスやビッグデータを活用したデータ予測、ロボティクスやAI(人工知能)を用いた業務の自動化といった分野に積極的に取り組んでいきます。業務に深く入り込み理解した上で、どのように効率よく運用していくかを、東京や海外の拠点と連携しながらノウハウを蓄積していきたいです」と浅井氏は意欲を語る。

 北海道に限らず、「地方拠点は東京の下に位置するもので、キャリア的にはマイナス」といったイメージを抱く人もいるかもしれない。実際そのような企業も多いのが実情である。しかし「アクセンチュアでは、東京も地方もグローバルな拠点の1つ。HDCは、より最先端のプロジェクトに取り組める、技術に強い拠点であり、東京など他の拠点と互いに強みを生かしながら働いていけます」と加賀氏は断言する。

文字通りのワークライフバランスを実現できる札幌での生活

 充実した仕事が終われば、それ以上に充実したプライベートが待っているのもHDCで働く魅力だ。通勤時間はドアツードアで30分程度。退社後にスポーツを楽しんだり、家族で食卓を囲み、一緒にお風呂に入りながらその日にあった出来事をゆっくり話したり……1つ1つはちょっとしたことだが、人生を豊かにする貴重な時間が生まれるのも、北海道という土地ならではだ。

 加賀氏は、「東京での仕事もやりがいがあって楽しかったのですが、自分の人生がそろそろ折り返し地点に来たと考えたときに、仕事だけではなく家族も大事にしたい、子供の将来を考えて素晴らしい環境で育てたいと思い、HDCへの異動を希望しました。妻は最初は『え? 北海道?』という反応でしたが、自然に近いところで子育てをしたいという思いが一致して、東京を離れることにしました」と振り返る。今では家族全員が北海道に来て正解だったと口をそろえるそうだ。

 東京で16年にわたって業務アプリケーションの開発プロジェクトに携わってきた浅井氏も、「東京での生活では、仕事以外のやりたいことをいろいろ諦めてきたこともありました。何より通勤で失われる時間と体力が無駄だなと思っていました」と述べる。

 200万都市の札幌は、教育や買い物をはじめ、必要な都市機能を一通り提供する一方で、車で1時間も走れば、さまざまな大自然を楽しめる。Iターン組の加賀氏は、「一番気になるのは雪や寒さかもしれませんが、どこも暖房が効いていますし、除雪がしっかりしていて交通機関も雪に強いので、意外にも問題はありません。夏は湿度が低くて過ごしやすいですし、花粉や蚊も少なくて楽です」と語る。

休日にバーベキューを楽しむ浅井氏とHDCのメンバーたち

 ただ、「どれだけプライベートが充実しても、収入が大幅に減るのは困る」と考える人も多いだろう。その点、「私の場合はアクセンチュア内での社内異動でしたが、首都圏と比べて若干は下がるものの、生活レベルはそのまま維持できています」と加賀氏は述べる。

 そもそもHDCは、「他社でいう転勤と違って、無理やり連れてこられるのではなく、『札幌で働きたい』と希望する人の集まりです」(浅井氏)という場所だ。アクセンチュアは常に、社員のニーズや時代の流れに合わせて柔軟に制度を見直し、さまざまな働き方が可能になるよう仕組みを整えており、HDCもその例外ではない。在宅勤務制度も含め、個人の要望をくみ取りながらバランスの取れた働き方を支援しているという。

産学連携の取り組みを進め、札幌から地方創生に貢献

 HDCはアクセンチュアの最先端の技術拠点であると同時に、札幌・北海道のエンジニアコミュニティーの活性化に取り組む拠点ともなるべく、地方創生に貢献している。

 「せっかく札幌に拠点があるのだから、何か地域に貢献できないか、HDCとしての意義を発揮できないかと考えました。その一環として、小樽商科大学で『システム戦略論』の講座を開始し、学生にアクセンチュアならではの視点を伝える活動を始めています」(浅井氏)

 また「エンジニア塾」という形でインターンシップも展開。「毎年、十数名の優秀な学生にアクセンチュアならではの仕事の仕方を学んでもらっています。今後、さらに規模を拡大し、大学と連携しながら、優秀な人材の受け皿、北海道内での魅力的な就職先の1つとして考えてもらえれば」(浅井氏)と、産学連携で人材育成に取り組んでいる。

 札幌はもともと、「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアをはじめ複数のITベンチャーが生まれ、古くから「サッポロバレー」と呼ばれるほどIT関連の企業が多い場所だ。アクセンチュアはそんな地域で、ボランティア活動を行ったり、エンジニアが個々に勉強会に関わるといった形で地域とコラボレーションしたりして、地方創生の一環を担っている。

 「全てが東京中心ということはありません。海外を視野に入れたグローバルな仕事をするとなれば、東京も極東の一都市です。これからもHDCとして新たな技術の知見を蓄積し、発信し、地方拠点のロールモデルとして大きな役割を担っていきたい」(浅井氏)

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提供:アクセンチュア株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2017年8月31日

仕事はグローバルに、プライベートは北海道で。 国内初かつ最大級の開発拠点となる北海道デリバリーセンター(HDC)でエンジニアたちが活躍しています。

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