銀の弾丸はどこにある?――ワクワクにワクワクしちゃダメよ転職バーのハルカさん(8)

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」のハルカさん(白)に会いに行くと、そこにいたのはハルカさん(黒)だった。彼女は「明日、素晴らしい会社がシュウヘイをスカウトする」と予言するが……。

» 2018年05月31日 10時00分 公開
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転職バーのハルカさん

登場人物

syuhei

シュウヘイ

そこそこの大学を出て、そこそこのITベンダーで働く、そこそこのシステムエンジニア。給与とやりがいの持てない仕事や失敗の責任を部下に押し付けて逃げるばかりの上司に嫌気が差し、同業他社への転職を目指している

haruka

ハルカさん

「転職バー ハルカ」のバーテンダー。人の匂いからその心理や行動、未来まで見抜く特殊な能力を持ち、店を訪れる客の相談に乗っている

brackharuka

ハルカさん(黒)

占い師???




前回までのあらすじ

そこそこのITベンダーで働くそこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」は、転職活動中。転職バーのバーテンダー「ハルカさん」に相談に乗ってもらいつつ、“良い”転職先を探している。うーん、“良い”ってどういうことだろう?







2人のハルカさん






syuhei シュウヘイ

なあんか、この間へんな夢を見てから、どうも調子が出ないなあ……。AIやロボットに仕事を奪われちゃう時代なんて本当に来るのかな。そうなったら、プログラムを自分で作っちゃうAIが出てきて、僕みたいなエンジニアはもうお払い箱……。

僕、本当にITエンジニアとして、これからもやっていけるのかなあ……あれ以来、ちょっと怖くなって転職バーに行ってなかったけれど、やっぱりハルカさんに話を聞いてもらおっと。ハ、ハ、ハ〜ルカさぁ〜ん。




……あれ?







誠に勝手ながら、しばらく休業とさせていただきます。転職バー ハルカ






syuhei

ええぇぇぇ! ハルカさんいないのー? うー。話聞いてほしかったのにぃ。

ちょっと待てよ。し、しばらくって、どれくらい? えっ? もしかして、もうハルカさんと会えないとか?

や、やだよ、そんなの。ヤダ、ヤダ! どこにいるの、ハルカさぁぁん! ハルカさんなしじゃあ、ぼ、僕生きていけない、死んじゃうよ。







あーウルサイ。

あれ? 店の前に、小さな机を出して座ってる女が1人。怪しい衣装を着て、机の上には水晶玉……







brackharuka

どうかしましたか?




syuhei

占い師……さん?




brackharuka

まあ! 一目見ただけで、私の職業を見抜くとは、なんて鋭いお方!




syuhei

(いや、その格好で水晶玉とか……)







この美女は誰? 新キャラ?






brackharuka

アナタは、ものすごい眼力と鋭い分析力の持主なのね。すごいわ! 10年に1人、いえ、100年に1人の逸材よ。




syuhei

そ、そうかなあ……いや、まあ、普段からプログラムの細かいミスとかよく見つける方だけど……逸材……へへ、そ、そうですかねえ。

(こぉんな美人が僕に感心してくれている……ちょ、ちょっと仲良くなっちゃおかな……ごめんなさい、ハルカさん。ちょ、ちょっとだけ……)







いや、多分その辺は全然大丈夫だから。







syuhei

あ、あの……僕、シュウヘイって言います。えっと、アナタは……。




brackharuka 黒井ハルカ

わたしの名前は「黒井ハルカ」。腹黒の「黒」に「貞子が出てくる井戸」の「井」よ。そういえば、この店の主人もハルカだったわね。

それより、シュウヘイさんは、今、転職活動中?




syuhei

す、すごい! そんなことも分かるんですか?




brackharuka

もちろんよ。私は一流の占い師なんだから。







そりゃあ、転職バーの前をうろついてるんだから、誰だってそう思うわな。







テクマクマヤコン、テクマクマヤコン






syuhei

す、すごいっすね、黒ハルカさん。一流の占い師なんですね!




brackharuka

黒ハルカって……まあ、いいわ。とにかくシュウヘイさんは、鋭い上にスゴい感動屋さんでステキ。きっと素晴らしい転職先に出会えるわ。




syuhei

そ、そうですか……へへへ……いやあ、自分でもそこそこの自信はあるんですけどね……今の会社じゃ、なかなか良い仕事をさせてくれなくて……やっぱり、見る人が見れば分かるんですね、僕の本当の力……へへ




brackharuka

シュウヘイさんほどの方に不満を抱かせるなんて、ロクな会社じゃないわ。とにかく、すぐにでも転職すべきよ。シュウヘイさんの就職先のこと、ちょっと占ってみるわね。

あ、お金はいらないわ。アタシね、シュウヘイさんには何か運命のようなものを感じるの。……そう、長く一緒にいられるような……。




syuhei

長く一緒に……ええぇぇえ!(喜)

(ハルカさん、ごめんなさいごめんなさい。ちょ、ちょっとだけ、う、浮気してもいいですか。大丈夫です。ぼ、僕の本当の心はハルカさんのものです)







いや、だから、その辺は、ホントに大丈夫だけどさ……。







brackharuka

まず、このメアドに「履歴書」と「職務経歴書」を送ってくれるかしら。スマホやタブレットに入ってるでしょ?




syuhei

履歴書と職務経歴書? (何か占いっぽくないな……)







ちょっと不審に思いながらも履歴書と職務経歴書を送ったシュウヘイ。それを一通り見た黒ハルカは、水晶玉に向かって占いを始めたよ。







brackharuka

テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、マハリクマハリタ、月に代わってお仕置きよ……っと。







ウソくさ。少しは疑えよ、シュウヘイ。







syuhei

ど、どうすか? 分かりますか?







ダメだ、コイツ。







brackharuka

チャンスよ、シュウヘイさん! 明日の13時、あなたは将来性抜群の会社からスカウトされるわ。

ちょっとITを知っていれば、どんなカスでも……もとい、こ、高度なITスキルを持つ特別な人間を採用したいって会社からオファーが。




syuhei

高度な……特別な……。







ほぉらほらほら。アタシの言う通りにしていれば、お金も仕事も思いのままよおーん。






brackharuka

見える、見えるわ! 給料は(会社側の)思いのまま。(どうせ辞めるだろうから)半年たてば、休暇も取り放題!




syuhei

うへへへへへ。こりゃあ、運が向いてきたぞお! 思いのままの給料と取り放題の休暇で海外バカンスかあ? さて、どっちのハルカさんと行こうかなあ。2人の美女が僕を取り合って争うことになったりして……




なあんてなあんてなあんて!




ああ、バラ色の人生の始まりだあ)







もう何も言う気力がなくなったね、このアホには。

それでも物語は続けなきゃいけない。次の日の同じ時間、同じ場所にひとっ飛び。







ワクワクしてるんでしょ?






syuhei

あっいたいた。黒ハルカさああん! AI企業から連絡が来ましたぁぁ!




brackharuka

今、旬の業種ね。どんな仕事内容なの?




syuhei

人工知能の「先生」です。人工知能に人間と同じような仕事をさせるために、良いプログラムの作り方を教え込むんです。

プログラムを作るには、いろいろなコンピュータ言語の文法や、効率良く動くための工夫など、知らなきゃいけないことがたくさんあるんです。人工知能っていったって、最初は何も知りませんから、それをイチから教える仕事です。




brackharuka

良かったじゃない。もちろん、もう「OK」の返事はしたんでしょうね?




syuhei

いえ、まだです。ちょっと違和感があるので、バーテンダーの方のハルカさんに相談してから決めようと思って。




brackharuka

(ドスのきいた声で)そんな煮え切らないことを言っていると、他の人に取られちゃうわよ。

(たたみかけるように)本当に合う仕事なんて、神様だって分からないのよ。シュウヘイさんは今、新しい仕事に心が躍ってる。違う?

(脅すように)仕事内容を聞いてワクワクしたんでしょう? 転職には、その心の動きこそが大切なのよ。ワクワクする気持ちを信じて、後は勢いでいくべきなんじゃないの?!




syuhei

確かにワクワクしてます。それは確かです。でも、何か違うんです。




brackharuka

しょうがないわね。もう1回占ってあげる。

マハリクマヤコン、ヤンバルクイナ、必殺お仕置き人っと。







呪文が壊れてない?







brackharuka

キャーッッッッ!




syuhei

どうしたんですか?




brackharuka

大変! その会社に入らなかったら、シュウヘイ君は血まみ……ああ、これ以上は恐ろしくてとても言えないわ!







彼女、ちょっと強引過ぎないか? そろそろ場面を急展開させる登場人物を招集してみようか。







buch0 部長

ちょっと待ったあ!




brackharuka

げげっ、部長。







くぉらーーーーっ! このイタズラっ娘めーーー!






buch0

黒井くん、こんなところで何をやってる。(シュウヘイに向かって)君、黒井にだまされていないだろうね?




syuhei

だ、だまされ?




buch0

彼女はわが「フューチャドリーマー」、つまり転職エージェントの人材コンサルタントだ。「超」が付くほどのダメコンサルで、入社してから2年間、成功実績ゼロだったんだ。

ところが急に成績が良くなったので、調べてみたら全部「AIパンサー」社への紹介だったんだ。




syuhei

AIパンサーって、僕にメールを送ってきた会社じゃないですか。




buch0

まさか「OK」の返事はしていないだろうね。あそこは業界でも有名なブラック企業だ。

君も知っていると思うが、AIには教師が必須だ。いろんな業種のさまざまなデータやノウハウを教え込まなければいけない。AIパンサーは、とにかく人を集めて、コンピュータルームに押し込み、朝から晩までAIに教えさせ、ノウハウがなくなったら、即クビ。それを繰り返しているんだ。

まともなやり方じゃ誰も採用できないから、黒井に占い師のまねをさせて、なりふり構わず人集めをしているんだ。ここ3カ月で黒井に紹介されてAIパンサーに転職した人は100人。その100人全員がカンカンに怒って、わが社にクレームを入れてきてる。「黒井ハルカにだまされた」って。

おかげでウチの評判はガタ落ち。登録者数が日に日に減ってる。この損害は甚大だ。




brackharuka

し、仕方がないじゃないか。そもそもノルマがきつ過ぎるのが悪……。




buch0

じゃかぁしい! 話はオフィスで聞くから、さっさと片付けて会社に戻れ!







やれやれ、危ないところだったね。やっぱり、頼るべきは本物のハルカさんだ。







銀の弾丸はどこにある?






1週間後、転職バー ハルカは、ちゃんと再開した。







haruka ハルカさん

危ないところだったわね、シュウヘイ君。




syuhei

な、何か足りない気がしたんですよね。はやりの仕事にスキルが生かせるって聞いて、確かにワクワクしたんですけど、まだ何か……。




haruka

若い人は時々、そのワクワクにだまされるわ。




syuhei

ワクワクにだまされる?




haruka

今日のカクテルは「シルバーブレット」よ。飲みながら聞いてね。

AIの教師の仕事は、旬の業界だし、「スキルが合ってる」なんて言われたら確かにワクワクしちゃうわね。でもそのワクワクは外側からの要因で形作られたもので、内側からの衝動じゃない

ワクワクする気持ち自体はウソじゃないから、それが本当の希望だと思い違いをしてしまったり、転職先に求めるものの優先順位を見誤ってしまったりする人は結構いるのよ。でも、シュウヘイ君が本当に望んでいるものは違うんじゃない?




syuhei

僕はやっぱり、モノを作り上げて、それが動く楽しみを追求したいって……。そうか、そこが引っ掛かっていたのか……。




haruka

シュウヘイくんがいま飲んでるシルバーブレット、「銀の弾丸」という意味なの。あなたは今、それを自分の中に取り入れた。あなたを動かす銀の弾丸は、外側にはない。あなたの心の中にあるのよ。

今回シュウヘイくんは、ワクワクにだまされずに自分で判断ができた。それはシュウヘイくんが、自分を客観的に見られるようになったってことじゃないかしら? シュウヘイ君がこうやって成長していくのを見るのは、楽しいわ。




syuhei

(ずっと見ててください。ずっと……)。

ところで、ハルカさん、この前はどうして休んでいたんですか? どこかに旅行とか?




haruka

えっ?……そうね……そのうちシュウヘイ君にもお話しするわ。もう少し、先が見えたらね。




syuhei

先? もしかして、ケッコン!?!?







ああ、このバカは本当にもう……。







つづく


ハルカのワンポイントレッスン

「将来性のある業界」とか「自分のスキルが求められてる」といった言葉は、とても魅力的よね。でも、耳に心地良い言葉だけに自分の人生を託すのは危険だわ。

やっぱり、心の底からやりたいと思うことを見失わないようにするべきね。




テキスト:細川義洋
イラスト:鳴海マイカ/ad-manga.com

転職バーのハルカさん シリーズ

第1回 コアントローの香り……あなた、良からぬことを考えているわね

そこそこのITベンダーで働くそこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」がふらりと入った「転職バー」。美人バーテンダー「ハルカさん」に首筋の匂いをかがれて……シュウヘイ昇天!


第2回 取りあえずビール? それともビール“を”飲みたいの?

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」がやっと獲得した内定に難色を示す美人バーテンダーの「ハルカさん」。「仕事をゆずれ」とすごむ「シタロー」さん――「転職バー」は、今日も波乱のヨ・カ・ン。


第3回 ブランデーがお好きでしょ?――あなたに夢を見せてあげる

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」は、スキルや経験をアピールしてもなかなか内定が取れない。彼に欠けている“あるもの”に気付かせるために「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」が招集したのは、ちょっと(いや、とても)乱暴な彼女、「サディスティック・ミミ」だ!


第4回 コーヒーのカクテルをいかが?――違いの分かる男は、違いを活用できる男よ

そこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」の転職活動は絶賛難航中。面接でヒドいことを言われ、ハルカさんになぐさめてもらおうと「転職バー」に立ち寄った彼の前に現れた、超絶かわいい3人娘「ファンシーメタル」。ガッツリさわるとモエちゃうぞ!


第5回 悩んでたって始まらない――ジャンプするのよ、「グラスホッパー」のように

「シュウヘイ」は煮え切らない男。転職活動で内定をもらっても、グズグズ迷ってチャンスを逃してしまう。そんなシュウヘイを見かねた「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」は、彼に巣鴨限定アイドル「ファンシーメタル」のプロデュースを持ち掛ける。夢に向かってチャレンジする彼女たちを見て、シュウヘイ発奮!……できるかな?


第6回 クレイジーフォーユー――狂おしいほど好きよ、タコ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」で「ブラッディ・シーザー」を飲んでいると、男物のスーツを着た美女が現れた。「自分はスパイだ」と名乗る彼女、何やら大変な秘密があるようで……。


第7回 そこはアラスカのように熱く冷たい――ようこそ、シンギュラリティ“後”の世界へ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」は、メイド型ロボット「AKI」に起こされて目が覚めた。会社に行けば行ったで、シュウヘイの仕事は全部AIやロボットに取って代わられている。もしやシンギュラリティ!?


激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない バックナンバー

第1回 僕、この美女地獄から永遠に脱出できないかも……

IT企業で働く平凡なエンジニア梧籐 剛、27歳。美人上司と可愛い過ぎる後輩に挟まれて日々開発にいそしむ彼には、誰にも言えない悩みがあった……。


第2回 壁ドンされたって、ドキドキなんかしない……んだから……ね……

ここは都内のとあるIT企業。退職を希望する27歳のエンジニア梧籐 剛は、上司に辞意を伝えたのだが、なぜか今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた……。


第3回 せんぱいにだけ伝えちゃう! わたしの素直な気・持・ち

27歳のエンジニア梧籐 剛は、忙し過ぎる業務に嫌気がさし、思い切って上司に辞意を伝えたが、あいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く辞めたいと焦りはつのるが、本人の心にも一抹の迷いが……?


第4回 ハートに火を付けて! 燃えさかる案件の中心で辞意を叫ぶ

思い切って上司に辞意を伝えた27歳のエンジニア梧籐 剛。しかし状況は変わらず、今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く会社を辞めたいと焦りはつのるが、後輩の椎子に「まずはキャリア設計が必要だ」と言われ……。


第5回 「false」を返すと「null」で上書きする、そんな上司と働いています

一日も早く辞めたい27歳のエンジニア梧籐 剛。「ぼくのやりたいことはこれだったんだ!」と気付いたものの、後輩の椎子に、まだまだキャリア設計が甘いと指摘され……。


第6回 右手に椎子、左手にリナ。僕、ほんとはしあわせなんじゃ……

ついに転職先を探し始めた27歳のエンジニア梧籐 剛。「僕、ようやく進むべき方向がつかめてきました」ところが社長にバレて……?


第7回 せんぱい! せまーい密室で二人きりになりませんか?

相変わらず辞められずに激務をこなす27歳のエンジニア梧籐 剛だったが、今日のアンドロイドのバグは……草?不可避wwwww?


第8回 彼女が浴衣に着替えたら……ぼく、困っちゃう!!

可愛過ぎる後輩 椎子のサポートで、27歳のエンジニア梧籐 剛の転職に関する知識はだいぶ増えたのだが、肝心の転職活動がなかなか進まず、焦りはつのるばかり……。


第9回 せんぱい! わたしがゴールじゃダメなんですか!

業務(アンドロイド開発、ただし人型の)が小康状態に入り穏やかな日々を送っていた梧籐たちに社長から告げられたのは、まだ仕様があやふやなところが山ほどあるアンドロイドの緊急リリース命令だった。


第10回 アンドロイド(人型の)開発から、アンドロイド(人型の)による開発へ!

梧籐はあいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。しかし、ここへきて案件に異変が……?


第11回 脳が辞めたがってるんだ!!!

山ほどの業務に追われ続ける梧籐。しかし、新しく部下(ただし人型アンドロイド)ができて順風満帆!?


第12回 そのしぐさが心変わりのサインだなんて、ボク知らなかったよ……

アンドロイド駆動開発プロジェクトのマネジャーである梧藤、流行に乗り遅れまいと夏風邪をひいて会社を休んでいたら、何やら異変が……。


第13回 False! True!! ヨヨイのヨイ! 開発合宿でプレイ☆ボール

リナが投げて椎子が打つ!同業他社チームとの交流試合に、アンドロイド開発チーム(物理)のマネジャー梧籐 剛はどう仕掛けるか?!


第14回 「せんぱい! ヤメてください」――椎子の決意にボクのドキドキが止まらない!

アンドロイド(物理)3体と共に取り組んでいたIoT開発がいよいよテスト工程まで進んできた。このプロジェクトが終わったら、何をしようかな……そうだ、た・い・し・ょ・く???!


最終回 ベイサイドクルーズで、美女と暴走しちゃいました

「退職したい」「退職したい」と言い続けて、早2年半。どうやら本当に退職する日が来たようです。でも、その前に、この暴走屋形船を何とかしなくちゃ!


ドS美人面接官 VS モテたいエンジニア 転職十番勝負! シリーズ

第1回 入室しようとしたら、マサカリ投げられちゃいました

野望を胸に秘めて転職を志す、とあるエンジニア(28歳)がいる。今日は一番の本命企業、X社の面接だ。準備万端、張り切って面接会場に向かうが……。


第2回 おじぎをしたら、物理的に落とされちゃいました

本命のX社の面接に落ちた彼が今回向かったのは、第2志望のY社。今度こそ、面接を突破することができるのか……。


第3回 自己紹介中に「物理ローンチ」されちゃいました

2回連続で面接に落ちた彼だが、わずかな望みを失わず、今日も雨の中を面接会場に向かう。しかしそんな彼を、またしても試練が待ち受けていた……。


特別企画 きのこる先生×ドS美人面接官 2015年は“モテ”エンジニアに絶対なる!

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