別れる前に思い出して、カンパリオレンジのあの日々を転職バーのハルカさん(10)

転職活動中の「シュウヘイ」は、現職の人事部長に特殊任務を命じられた。存在感の薄さを生かして彼が近づいた男の横には、アノ女が――!

» 2018年10月01日 10時00分 公開
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転職バーのハルカさん

登場人物

syuhei

シュウヘイ

そこそこの大学を出て、そこそこのITベンダーで働く、そこそこのシステムエンジニア。給与とやりがいの持てない仕事や失敗の責任を部下に押し付けて逃げるばかりの上司に嫌気が差し、同業他社への転職を目指している

haruka

ハルカさん

「転職バー ハルカ」のバーテンダー。人の匂いからその心理や行動、未来まで見抜く特殊な能力を持ち、店を訪れる客の相談に乗っている

brackharuka

黒ハルカさん

悪徳転職コンサルタント。シュウヘイをブラック企業に売り飛ばそうとした前科あり


takao

一色高雄(イシキタカオ)

ベンチャー企業で自動運転にかかわる技術に携わるエンジニア。転職活動中




前回までのあらすじ

そこそこのIT企業で働くそこそこのエンジニア「シュウヘイ」は、転職活動全戦全敗中。「転職バー」で、バーテンダーのハルカさんや、地域限定地下アイドルサディスティックな保母たちにアドバイスをもらってきた彼だったが、連載9回目にして現役プロ野球選手にアドバイスをする事態に。そんな彼を見て、ハルカさんは「男の覚悟の香りがする」とつぶやいた。







特命ヒラエンジニア、爆誕!






今回は珍しく、シュウヘイの会社からスタート……ん? シュウヘイの奴、何か青い顔してエレベーターに乗っているけれど、どうしたんだろう。







syuhei シュウヘイ

な、何なんだろう。人事部長から呼び出しって……僕、何か悪いことしたかな?

も、もしかして転職活動してるのがバレて……い、いやいや、そのことはまだ、ほとんど誰にも話してないはずだぞ。受付のエリちゃんと同期の2人……それと、この間の部内飲み会でちょっと口滑らせたくらい……。







要するに、そこら中に言いふらしてるわけだ。さて、恐る恐る人事部長室に入るシュウヘイを待っていたのは、人手星三(ヒトデホシゾウ)人事部長だ。







野崎くーん、転職活動の話、聞いてるよー。






jinji 人事部長 人手星三

やあ、野崎くん。どう転職活動、うまくいってる? はははは!




ゲゲゲ! ど……どうしてそれを?

(やっばあ……こりゃ、絶対に怒られるぞ。そいでもって「転職なんて絶対に許さない」とか言われたり、脅されたり、監禁されたり……!)




jinji

会社中のウワサだよ。あんなに長いこと転職活動してるのに、まだ決まらないなんて信じられないとか、情けないとか、とっとと出てけとか。

いやあ、私も応援してるよ。頑張ってくれたまえ。わはははははは!

それにしても野崎くん、ウワサに違わぬ存在感の薄さだねえ。それじゃあ、面接官の印象も薄くて転職も苦労するわけだ。今日はね、君の転職活動経験と存在感の薄さを見込んで、頼みがあるんだ。

……聞いてるのか?




転職活動頑張れって……存在感ゼロって……会社中でウワサって……。




jinji

しっかりしなさい! 野崎くん、君に特殊任務をしてほしい。これは、わが社の未来を左右する重要な仕事だ。今日から君は、わが社の特命ヒラエンジニアだ。




(ヒラかよ)




jinji

わが社がエンジニアの中途採用に熱心なのは、君も知ってるね。ところが最近、内定目前、後は最終面接だけという段階で辞退者が出てるんだ。この1カ月でも、10人のうち9人が辞退した。




そんなに?




jinji

不自然だろう? 私は、誰かがわが社の内定者を横取りしているんじゃないかとにらんでる。




ありそうな話ではありますね。今はエンジニア不足ですから、どこの会社も、さらってでも採用したいでしょうね。




jinji

そこで、存在感のない君の出番だ。ちょうど今日、最終面接にやってくるエンジニアがいる。彼をこっそり見張って、電話をかけてきたり近寄ってきたりするヤカラがいないか調べてほしいんだ。




む、無理ですよ。そんなスパイみたいなこと。そ、それに仕事だって忙しいし。




jinji

大丈夫だ。君の上司にも了解を得ている。仕事の心配はしなくていい。君の代わりならどこにでもいるから大丈夫だってさ。







皆さまのご期待にお応えして、黒ハルカ再登場!






人事部長にそこまで言われりゃさすがに落ち込むよね。シュウヘイはブツブツ言いながらも、面接の待合室に向かったようだ。










ひ、ひどい。いくら何でも、あんな言い方。そもそも社員の転職を応援するなんて人事部長が言ってもいいのか? それに横取りの犯人なんて、そんな簡単に見つかるわ……って、あれ?







シュウヘイの目に飛び込んできたのは、待合室のソファに座る1人の男。そして、その隣に座って一生懸命に話しかけている女。ベールをかぶって水晶玉を持ったあの姿は……。







今回はフラメンコ風の衣装にしてみたの。似合うかしら?






黒ハルカ!

……うーお、物語とはいえ、何て安直な展開。







黒ハルカ(本名 黒井ハルカ)は、悪徳転職コンサルタント。今日も迷える転職者をブラック企業に送り込むため、あの手この手の作戦を実行中。

相手はシュウヘイの会社に転職が決まりかけている一色高雄(イシキタカオ)だ。







brackharuka 黒ハルカ

一色さん、やめた方がいいわよ、こんな会社。




takao 一色高雄

どうしてですか?




brackharuka

アタシには見えるの。転職後のあなたの砂をかむような味気ない日々が。つまらない仕事ばかりで超忙しくて、ビンボー暇なし。まさに不幸のてんこ盛り!




takao

でも、給料なら今の会社より……。




brackharuka

そんなの最初のウチだけ! 何年も昇級なしで給料据え置きよ。




takao

そうなんですか? でも、業績が安定しているし……。




brackharuka

安定はしてるかもしれないけれど、古いシステムのお守りをさせられて、毎日毎日バグ対応やらクレーム処理ばかり。徹夜してでも対応しなきゃいけなくて、プライベートなんてボロボロよ。恋人とデートどころか女の子と出会うことすらあり得ない……。

ああ、見える見えるわ!

骨の髄まで労働力をしゃぶり尽くされて、やがて抜け殻になったアナタは成績が悪いと会社から追い出される。そうなったら、一族郎党路頭に迷い、末代まで不幸がつづ……キャーッッッッ!

この会社に入ったら、アナタは必ず悪魔の餌食になるわ!







ちょっと待ったあ!






ここまで言われちゃあ、さすがにシュウヘイも黙っていられないね。







ちょっと、待ったあ!




brackharuka

誰? 邪魔しないで……って、ゲゲゲっ! あ、アンタは確か……って、

誰だっけ?







ああ、どこに行っても存在感の薄いシュウヘイ……。







忘れたのか! アンタに危うく超ブラックAI企業に売り飛ばされそうになったシュウヘイだ。




brackharuka

あっ。ああ、確か転職できないって半べそかいてた。




半べそなんか……。







かいてたかいてた。







そ、それより、ここで何をやってるんだ!

わが社への転職希望者が次々と辞退してるのはお前の仕業だな!

ウチの悪口を吹き込んで、自分のクライアント企業に乗り換えさせようって魂胆だろう。それもどうせ、この前みたいな超ブラック企業に。違うか!




takao

ブラック企業?




えっと、一色さんでしたっけ? だまされちゃいけませんよ。こいつは占い師なんかじゃない。転職エージェントのコンサルタントです。「超」の付くほどダメコンサルで、まともな企業は誰も求人なんか任せない。だから、普通の求人をしていたらとても人なんか来てくれないようなブラック企業から仕事をもらい、求職者をだまして転職をさせる。いわば詐欺師みたいなヤツで……。




brackharuka

人聞きの悪いこといわないでよ!




事実じゃないか! さっきから聞いてりゃ、あることないこと言いたい放題。







黒ハルカ、ピーンチ!

……でも、あんまり動揺してないね。







brackharuka

ふーん。「あることないこと」ってことは、アタシが言ったアンタの会社の悪口の中には、「あること」も含まれてるってことね?




えっ?







ここは、そんなにひどいですか?






brackharuka

アンタが今やってる仕事って、確か既存システムの保守……つまりバグ修正やクレーム対応ばっかりだったわよね?




それは……。




brackharuka

土日も出勤して、徹夜だってしばしば。だから恋人だってできない。そうよね?




し、しまった。







そう、以前黒ハルカに会ったとき、シュウヘイは会社の不満をありったけ喋っちゃってたんだ。口は災いのもとだね。







brackharuka

給料だってちっとも上がらないって言ってたじゃない。




あわわ。




brackharuka

ほおら、アタシが言ったことは「あることないこと」どころか「あることあること」じゃない。




でも……でも……この会社にだって、いろいろと良いところが……。




takao

それはどんな?




それは……その……。




brackharuka

(勝ち誇ったように)ほら、何にも言えないじゃない。

一色さん、分かったでしょ? こんな会社はとっとと辞退して、別のところにしましょ。アタシがよい会社紹介するから。さ、こんなアホは放っておいて行きましょう!

見える見えるわ。アナタの明るい未来が。いえ、アナタと私の……かしら?




takao

黒井さんと私の? それは、どういう意味で?




brackharuka

とにかく、もっと静かなところで、2人きりで……ね?







一色は黒ハルカと腕を組んで会社を出てったよ。

あーあ、見事にハニートラップに掛かっちゃったようだね。バカな男だ。







今度は、白ハルカさん






完敗のシュウヘイが行くのは、やっぱり「転職バー」だよね。







く、悔しいよお、ハルカさん。




haruka ハルカさん(白)

へえ……ちょっと面白い話ね。




面白いって、ハルカさんまでそんな。




haruka

だって、自分が辞めようとしてる会社なのに、他人から悪口を言われたら頭に来るなんて面白いじゃない?

シュウヘイ君、ちょっとだけ目を閉じててね。







おっと、出ました、ハルカさんの香り診断!

ハルカさんは相手の香りをかぐと、そのときの体調や気分、その他あれやこれやいろんなことが分かっちゃうんだ。







(はああ……幸せ……)




haruka

今日は……そうね、これを作ってあげるわ。







爽やかな香りのカクテル……カンパリオレンジだ。







haruka

その悪徳コンサルさんに言われっぱなしだったとき、シュウヘイ君は今の会社で経験してきた良かったことをたくさん思い出したんじゃない? このカクテルと同じような甘酸っぱい香りがしたわ。




はい、初めて現場に出て緊張したときのことや、仲間と協力してトラブルを解決してうれしかったときのことを思い出しました。




haruka

そんな感じの匂いだったわ。そして、悪徳コンサルにそういう思い出を汚された気がして、だから頭にも来たし、悲しかった。

シュウヘイ君はとても大切なことを学んだのよ。




大切なこと?




haruka

思い出だけじゃない。悪徳コンサルに反論しようとして、改めて「今の会社の良いところ」が頭に浮かんだんじゃない?




そ、そうです! 何で、そんなことまで。




haruka

甘酸っぱい中にも、芯の通った香ばしい香りがしたわ。これは自分の仕事や会社に対する自信の表れ。

ねえ、シュウヘイ君が考える、今の会社の魅力ってどんなこと?







真昼の月の良いところ






それは……一応まともな給料払ってくれるし、アフターフォローをちゃんとしてるからお客さまの評判も悪くないし。

それに教育がわりとしっかりしてるから、経験がない状態で入社しても一人前に育ててくれます。あと、社員同士が仲良くて、居心地も悪くないです。




haruka

自分の会社の魅力って、真昼の月みたいなものかもしれないわね。確かにあるって分かってるけど、あまり意識はしない。新しい会社の魅力の方が、どうしても太陽のように光り輝いて見えちゃう。




じゃあ、もしかして僕は転職なんかしない方が……。




haruka

そうは言ってないわ。でも、希望に合う会社を探すためには、今の会社の魅力を再認識することは大切だと思うの。これは意識的にやらないとなかなかできないし。




意識的に?




haruka

転職するときって、どうしても今の会社を否定して新しい会社の良いところばかりを見がちだけれど、実際のところ、どんな会社にも良いところと悪いところがあるものよ。

意識して今の会社の長所を探さないと、2つの会社を客観的に見比べられなくて、本当に自分は転職すべきかを冷静に考えられなくなるでしょ。

それに今の会社の長所は、転職する人自身の魅力になっている場合が多いのよ。シュウヘイ君なら、「基礎からしっかり学んだ技術」「お客さまへの丁寧な対応」「チームワーク作り」……そうした今の会社の魅力が、シュウヘイ君にも染み付いているんじゃないかしら? 会社の魅力の半分は社員が作るものだから

そして一番大切なことは……。

ハルカとハルカ






おっと、店に黒ハルカが入ってきた。一色の腕を引っ張ってる。







brackharuka

いいから! ちょっとここで冷静に話し合いましょ!




takao

いや、だからもういいんです。わ、私……もう少し今の会社にいます。そう決めましたから。




brackharuka

何、言ってんのよ! アタシとの明るい未来はどうするの?




haruka

黒ハル!







ぼ、ぼ、ぼくを取り合ってケンカするのはやめてください!(←勘違い)






brackharuka

あーら白ハル。相変わらず、さえない男相手にちっさい商売やってるのね。




haruka

シュウヘイ君をだまそうとしたのは、あなただったのね。




お二人は、知り合いなんですか!




haruka

ええ、黒井ハルカは私の従姉妹よ。




えっえええ! 本当に?




brackharuka

ケッ、昔っから善人ぶって気に食わない奴……。でも、今は邪魔しないでよね。




haruka

それは、こちらの方次第よ。







この2人、何か因縁がありそう。でも、今はこの一色の方か。







brackharuka

一色さん、信じて! アタシはあなたをだまそうなんて思ってないわ。ただ、自分の成績にさえなれば……じゃなくて、あなたに明るい人生にかじを切ってほしいだけなの。




takao

いや。私、今の会社に残ります。




brackharuka

どうして?




takao

さっき、そちらの方が言いかけた「この会社にだって、いろいろと良いところが」って言葉が引っ掛かりまして。




僕の言葉?




takao

あなたも転職活動中なんですよね。そのあなたが今の会社の良いところを考えている。そこで私も歩きながら考えたんです。自分の会社の良いところは何かって。

考えてみたら、今の会社には夢がある。世界中の車を自動運転にするっていう夢がね。




brackharuka

夢ばっかり追いかけて、新しい技術ばかり研究してるから、業績は悪いし、給料も安いんでしょ?




takao

ええ。だからシュウヘイさんの会社のように安定したところに転職したいって一時は考えました。でも……。




brackharuka

でも?




takao

夢を追いかける素晴らしさ、充実感、それを私は忘れていました。それが良くて今の会社に入ったはずなのに。

わ、私にはまだ「覚悟」ができていないのかもしれません。




brackharuka

覚悟?




haruka

「今の会社の魅力」を捨てる覚悟ね。




takao

そうです! 今の会社のここが嫌だから辞める、じゃあただの「逃げ」です。食い詰めてりゃ別ですが、今はまだ、給料だってもらってます。

普段忘れがちな今の会社の魅力をちゃんと認識して、それを捨てる覚悟をする。転職ってのは、そう腹をくくらないと後になって後悔するんじゃないでしょうか。やっぱり前の会社の方が良かったー、なんて。







一色は、逃げるように店を出て行っちゃった。またしても失敗した黒ハルカが思いっきりハルカさん(白)をにらんでる。







haruka

シュウヘイ君。私が一番言いたかったこと、分かった?

今日、シュウヘイ君は今の会社の魅力を思い出した。それは転職をするにせよ、しないにせよ、大きな一歩じゃないかしら?

黒ハル。あまり強引なことをして人を不幸にしないことだわ。




brackharuka

不幸? よく言うよ。自分の弟を不幸に追いやっといて




弟?




haruka

黒ハル!







さて、黒ハルは何を言い出すんだろう? でも、今回はスペースの都合でここまで。

待て! 次回。







つづく


ハルカのワンポイントレッスン

転職活動中の人は、今の会社の良いところも考えてみて。本当に転職すべきか、自分の強みや身に付いたものは何か……いろいろなことが発見できるわよ。




テキスト:細川義洋
イラスト:鳴海マイカ/ad-manga.com

転職バーのハルカさん シリーズ

第1回 コアントローの香り……あなた、良からぬことを考えているわね

そこそこのITベンダーで働くそこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」がふらりと入った「転職バー」。美人バーテンダー「ハルカさん」に首筋の匂いをかがれて……シュウヘイ昇天!


第2回 取りあえずビール? それともビール“を”飲みたいの?

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」がやっと獲得した内定に難色を示す美人バーテンダーの「ハルカさん」。「仕事をゆずれ」とすごむ「シタロー」さん――「転職バー」は、今日も波乱のヨ・カ・ン。


第3回 ブランデーがお好きでしょ?――あなたに夢を見せてあげる

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」は、スキルや経験をアピールしてもなかなか内定が取れない。彼に欠けている“あるもの”に気付かせるために「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」が招集したのは、ちょっと(いや、とても)乱暴な彼女、「サディスティック・ミミ」だ!


第4回 コーヒーのカクテルをいかが?――違いの分かる男は、違いを活用できる男よ

そこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」の転職活動は絶賛難航中。面接でヒドいことを言われ、ハルカさんになぐさめてもらおうと「転職バー」に立ち寄った彼の前に現れた、超絶かわいい3人娘「ファンシーメタル」。ガッツリさわるとモエちゃうぞ!


第5回 悩んでたって始まらない――ジャンプするのよ、「グラスホッパー」のように

「シュウヘイ」は煮え切らない男。転職活動で内定をもらっても、グズグズ迷ってチャンスを逃してしまう。そんなシュウヘイを見かねた「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」は、彼に巣鴨限定アイドル「ファンシーメタル」のプロデュースを持ち掛ける。夢に向かってチャレンジする彼女たちを見て、シュウヘイ発奮!……できるかな?


第6回 クレイジーフォーユー――狂おしいほど好きよ、タコ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」で「ブラッディ・シーザー」を飲んでいると、男物のスーツを着た美女が現れた。「自分はスパイだ」と名乗る彼女、何やら大変な秘密があるようで……。


第7回 そこはアラスカのように熱く冷たい――ようこそ、シンギュラリティ“後”の世界へ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」は、メイド型ロボット「AKI」に起こされて目が覚めた。会社に行けば行ったで、シュウヘイの仕事は全部AIやロボットに取って代わられている。もしやシンギュラリティ!?


第8回 銀の弾丸はどこにある?――ワクワクにワクワクしちゃダメよ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」のハルカさん(白)に会いに行くと、そこにいたのはハルカさん(黒)だった。彼女は「明日、素晴らしい会社がシュウヘイをスカウトする」と予言するが……。


第9回 あなたの“そんなとこ”が好き――七色の魅力を持つ男

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が足しげく通う「転職バー」には、いつも変わった人がいる。地域限定アイドル、スパイを名乗る3人組、顔色の悪い男……。さあ、今日は野球界のレジェンド(?)がお待ちかねだ。


激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない バックナンバー

第1回 僕、この美女地獄から永遠に脱出できないかも……

IT企業で働く平凡なエンジニア梧籐 剛、27歳。美人上司と可愛い過ぎる後輩に挟まれて日々開発にいそしむ彼には、誰にも言えない悩みがあった……。


第2回 壁ドンされたって、ドキドキなんかしない……んだから……ね……

ここは都内のとあるIT企業。退職を希望する27歳のエンジニア梧籐 剛は、上司に辞意を伝えたのだが、なぜか今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた……。


第3回 せんぱいにだけ伝えちゃう! わたしの素直な気・持・ち

27歳のエンジニア梧籐 剛は、忙し過ぎる業務に嫌気がさし、思い切って上司に辞意を伝えたが、あいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く辞めたいと焦りはつのるが、本人の心にも一抹の迷いが……?


第4回 ハートに火を付けて! 燃えさかる案件の中心で辞意を叫ぶ

思い切って上司に辞意を伝えた27歳のエンジニア梧籐 剛。しかし状況は変わらず、今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く会社を辞めたいと焦りはつのるが、後輩の椎子に「まずはキャリア設計が必要だ」と言われ……。


第5回 「false」を返すと「null」で上書きする、そんな上司と働いています

一日も早く辞めたい27歳のエンジニア梧籐 剛。「ぼくのやりたいことはこれだったんだ!」と気付いたものの、後輩の椎子に、まだまだキャリア設計が甘いと指摘され……。


第6回 右手に椎子、左手にリナ。僕、ほんとはしあわせなんじゃ……

ついに転職先を探し始めた27歳のエンジニア梧籐 剛。「僕、ようやく進むべき方向がつかめてきました」ところが社長にバレて……?


第7回 せんぱい! せまーい密室で二人きりになりませんか?

相変わらず辞められずに激務をこなす27歳のエンジニア梧籐 剛だったが、今日のアンドロイドのバグは……草?不可避wwwww?


第8回 彼女が浴衣に着替えたら……ぼく、困っちゃう!!

可愛過ぎる後輩 椎子のサポートで、27歳のエンジニア梧籐 剛の転職に関する知識はだいぶ増えたのだが、肝心の転職活動がなかなか進まず、焦りはつのるばかり……。


第9回 せんぱい! わたしがゴールじゃダメなんですか!

業務(アンドロイド開発、ただし人型の)が小康状態に入り穏やかな日々を送っていた梧籐たちに社長から告げられたのは、まだ仕様があやふやなところが山ほどあるアンドロイドの緊急リリース命令だった。


第10回 アンドロイド(人型の)開発から、アンドロイド(人型の)による開発へ!

梧籐はあいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。しかし、ここへきて案件に異変が……?


第11回 脳が辞めたがってるんだ!!!

山ほどの業務に追われ続ける梧籐。しかし、新しく部下(ただし人型アンドロイド)ができて順風満帆!?


第12回 そのしぐさが心変わりのサインだなんて、ボク知らなかったよ……

アンドロイド駆動開発プロジェクトのマネジャーである梧藤、流行に乗り遅れまいと夏風邪をひいて会社を休んでいたら、何やら異変が……。


第13回 False! True!! ヨヨイのヨイ! 開発合宿でプレイ☆ボール

リナが投げて椎子が打つ!同業他社チームとの交流試合に、アンドロイド開発チーム(物理)のマネジャー梧籐 剛はどう仕掛けるか?!


第14回 「せんぱい! ヤメてください」――椎子の決意にボクのドキドキが止まらない!

アンドロイド(物理)3体と共に取り組んでいたIoT開発がいよいよテスト工程まで進んできた。このプロジェクトが終わったら、何をしようかな……そうだ、た・い・し・ょ・く???!


最終回 ベイサイドクルーズで、美女と暴走しちゃいました

「退職したい」「退職したい」と言い続けて、早2年半。どうやら本当に退職する日が来たようです。でも、その前に、この暴走屋形船を何とかしなくちゃ!


ドS美人面接官 VS モテたいエンジニア 転職十番勝負! シリーズ

第1回 入室しようとしたら、マサカリ投げられちゃいました

野望を胸に秘めて転職を志す、とあるエンジニア(28歳)がいる。今日は一番の本命企業、X社の面接だ。準備万端、張り切って面接会場に向かうが……。


第2回 おじぎをしたら、物理的に落とされちゃいました

本命のX社の面接に落ちた彼が今回向かったのは、第2志望のY社。今度こそ、面接を突破することができるのか……。


第3回 自己紹介中に「物理ローンチ」されちゃいました

2回連続で面接に落ちた彼だが、わずかな望みを失わず、今日も雨の中を面接会場に向かう。しかしそんな彼を、またしても試練が待ち受けていた……。


特別企画 きのこる先生×ドS美人面接官 来年は“モテ”エンジニアに絶対なる!

Web企業の人事担当「きのこる先生」と、「ドS美人面接官」が、密会という名の単なる飲み会で、この先生き残るエンジニアについて徹底議論を交わす……



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提供:株式会社マイナビ
アイティメディア営業企画/制作:@IT自分戦略研究所 編集部/掲載内容有効期限:2018年10月31日

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