世界のものづくり企業を支える「ミスミ」の挑戦

メカニカル部品や金型部品を確実短納期で提供し、世界の製造業を支えているミスミは、メーカーであり、最先端のテクノロジーを活用し、製造現場で使われる商品の流通を担う商社機能を持つ企業でもある。

» 2019年01月15日 10時00分 公開
[PR/@IT]

 ものづくりに欠かせないメカニカル部品や金型部品を確実短納期で提供することを実現し、世界の製造業を支えている「ミスミ」。「もの」を供給しているためメーカーとしてのイメージが強い同社だが、製造業向けのECサイト「MISUMI-VONA」をはじめ、最先端のテクノロジーを活用したITシステムを企画、構築、運用している企業でもある。

 深刻化する人手不足を背景に、製造業の現場では、これまで以上に生産ラインのオートメーション需要が高まってきた。ミスミはこういった顧客の要望に応えるべく、ファクトリーオートメーション(FA)用メカニカル部品や金型部品といった精密部品を、1個単位から、それも国内ならば標準2日目で出荷できる体制を整えている。また、他社商品も販売するVONA(Variation & One-stop by New Alliance)事業も堅調だ。

 この「確実短納期」を可能にしている理由の一つは、フロントエンド(顧客接点)とバックエンド(生産物流体制)のたゆまぬ改善だ。ミスミは、ECサイト(MISUMI-VONA)をはじめとするITシステムを構築し、常に最先端のテクノロジーにチャレンジすることで、顧客からのさまざまな注文をリアルタイムに受け付け、現場への指示に落とし込み、出来上がったものを確実に届けるところまでをサポートしている。

 そのミスミが今、「ものづくりの、明日を支える。」同社の使命に共感し、共に挑戦してくれるITエンジニアを募っている。

古くからデジタルテクノロジーを活用し顧客の業務効率化を支援

 ミスミとデジタルテクノロジーのつながりは古く、始まりは1970〜80年代にさかのぼる。

 当時、時にミクロン単位の精度が要求される生産設備の精密部品は基本的に「特注品」だった。顧客が一つ一つ部品の図面を描き、その部品を作ることができそうな業者を探し出して価格交渉を行い注文するといった手間のかかる作業が電話やFAXでの直接交渉で行われていた。

 この状況をテクノロジーの力で変えてきたのがミスミだ。まず、個別に発注していた部品の標準化を進め、紙のカタログを見ながら発注できる仕組みを整えた。そしてインターネットが一般向けに普及してきた2000年代以降は、紙のカタログをデジタル化しeカタログを構築。顧客がWeb上で部品の型番や寸法を指定し、さらに穴あけ加工をはじめとするカスタマイズも含めて発注できる仕組みを整えた。この発注情報は工場側と連動しており、標準2日目で出荷し、顧客の手元に商品が届けられる。

 ミスミグループ本社でITサービスプラットフォーム兼ユーザーサービスプラットフォーム上席執行役員を務める宇井昭如氏によると、間接材市場全体ではまだまだ電話やFAXといったアナログな発注手法が主流だ。だがミスミの場合、日本における受注の85%がECサイト「MISUMI-VONA」経由、つまりオンラインで行われているという。

 ミスミは、1970年代にはデジタルデータ交換によるEDI取引を開始した他、早い段階で自社ECサイトを構築するなど、デジタル技術の進展に応じて必要なものを取り入れてきた。例えば、2016年にサービスを開始した「meviy」は、顧客が設計した3D CADデータをアップロードするだけで、AIが即座に見積もりと納期を算出する。顧客は手配用の図面を描く手間が削減され、ミスミならではの短納期が実現できる。meviyが得意とする部品形状には、カタログでも手配できなかった(標準化されてない)図面手配品も含まれており、部品調達の新常識として、さらに顧客の生産性向上に寄与できるのだ。

meviy

 「MISUMI-VONAやmeviyといった、世界のものづくりに貢献する唯一無二のシステムを作り育てることは、ITエンジニアとして非常に面白い挑戦だ」と宇井氏は述べる。

ものづくりを支えるB2Bビジネスならではの高い要求に応えていく喜び

 ECサイトを作るだけならば、ITエンジニアにとってはよくある仕事だと感じる人がいるかもしれない。しかし、日本のみならず世界の製造業を相手にするMISUMI-VONAには、コンシューマー向けECサイトとは異なるさまざまな挑戦があり、ミスミはその高い壁に果敢に挑んでいる。

 例えば、扱う商品バリエーションの数一つとっても桁違いだ。MISUMI-VONAでは完成品だけではなく、「MTO」(Make to Order)の部品も扱っている。MTO部品は、素材の指定はもちろん、ミクロン単位で寸法を指定できる上、穴空けやくさび、ヒンジといったさまざまな加工が可能で、その加工のサイズも細かく指定できる。このためMISUMI-VONAで扱う商品バリエーションは、実に800垓(がい。1兆の800億倍)に上る。この規模のマスターデータを管理するだけでも、ITエンジニアとしての腕の振るいどころといえよう。

 求められる可用性も非常に高い。例えば、MISUMI-VONAが停止すると、部品を入手できなくなった顧客の生産活動に大きな支障が出てしまう恐れがある。しかもミスミは現在、世界16カ国でECを展開しており、24時間365日の安定稼働がシステムに求められる。顧客にとってMISUMI-VONAは日々の業務を支えるプラットフォームであり、まさにものづくり企業の「生命線」だ。

 ミスミのIT部門は、可用性に対するこうした高い要求を満たすために、数年かけてクラウドへの移行を進めてきた。

 「可用性をさらに向上させるべく数年前からクラウド移行を進め、ほぼ終盤に来ています。完成すれば、お客さまのビジネスのさらなる効率化に貢献できると確信しています」

ミスミグループ本社 ITサービスプラットフォーム兼ユーザーサービスプラットフォーム上席執行役員 宇井昭如氏

 続けてマイクロサービス化も進行中だ。MTOを実現している複雑な仕組みを整理してマイクロサービス化し、APIを提供することで、一層の可用性、保守性の向上に加えて柔軟なサービスが提供出来る基盤の構築にも取り組んでいる。並行して、バックエンドシステムの肝となる商品マスター、顧客マスターのさらなる整備も進めているという。

 インフラ面だけではなく、ユーザーエクスペリエンス向上への挑戦も続けている。約3年前から、MISUMI-VONA上で必要な部品を探すための検索エンジンを新たにゼロから作り直すことに着手し、設計者や購買担当者が部品を選定することに対しての機能性を磨き込み全面刷新を果たした。スマートフォン利用に対するニーズにも、国内・海外を含めて対応を加速させている。

安定した経営基盤の上で存分に「取りに行く姿勢」を発揮

 このようにミスミは、IT部門と各事業部、そしてその間に立つデジタルマーケティング部門が協調しながら、さまざまなプロジェクトを推進してきた。宇井氏はさらに、「今後本格化するIoT時代を見据え、センシング技術やマシンラーニングなどの技術を活用し、お客さまの業務をより効率化できるサービスの開発にチャレンジしたい」と展望を述べる。こういった革新的サービスを実現するために必要なのは、新しいビジネスを実現するためのアイデアを提案し、失敗を恐れず挑戦するITエンジニアだ。

 同社が常に目指してきたのは、革新的なサービスの提供を通じて顧客の競争力向上を支援すること。その戦略に沿った提案は常に歓迎されるし、その効果は顧客からダイレクトに得られる。実際、「新しい検索エンジンも、MISUMI-VONAのインタフェースの改良も、即座にお客さまから反応が返ってきました」と宇井氏は言う。ミスミが顧客に提供しているサービスをいかにより良いものにしていくかは、ミスミのITエンジニアのアイデアと腕次第だ。

 このようにITエンジニアが新たなアイデアを出し、それを形にしていけるのは、ミスミ社内に徹底している「挑戦」を良しとする風土が大きいと宇井氏は言う。

 「ミスミは『取りに行く姿勢』を尊重します。企業家精神を持つITエンジニアが活躍できるチャンスが社内に多く存在し、良いものを作ろうと提案し、手を挙げれば、チャレンジできる土壌があります」

 この5年で同社の売り上げは2倍に伸びている。「安定したビジネス基盤の上で、クラウドやIoTをはじめとする最先端のテクノロジーに挑戦できるのはミスミのITエンジニアの特権です」と宇井氏は語る。

 キャリアアップの道筋も多数用意されている。先端的な技術にチャレンジするだけではなく、包括的なアーキテクチャや戦略を考えたり、ビジネス視点で投資や強化分野を計画していく「経営者人材」につながったりするキャリアパスもあり、幅を持った人材に成長できるチャンスがある。

 シャフトやベアリングといった部品は、20年前も、またこの先20年後もそう大きくは変わらないだろう。だが、その売り方、提供するビジネスモデルは大きく変化している。ミスミはこの先、形あるもののみならず付帯サービスも提供して、顧客の生産性の向上を支援する「生産材プラットフォーマー」への進化を目指している。

 ミスミは、最先端の技術を武器に世界のものづくりを支えている。ミスミのITエンジニアになるということは、世界のものづくり界に貢献できるということ。ミスミには、やりがいのあるスケールの大きな挑戦が待っている。

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写真:山本華漸

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