感化しちゃうぞ☆――ブラックもホワイトもあっという間に慣れるもの転職バーのハルカさん(12)

「ブラックだ」とウワサの「クロクロソフトサービス」にお試し就業した「シュウヘイ」。毎日竹刀で脅かされて、営業ノルマを課せられて――「エンジニアの転職」がテーマの連載なのに、妙な方向に爆走中!!!

» 2019年01月31日 10時00分 公開
[PR/@IT]
転職バーのハルカさん

登場人物

syuhei

シュウヘイ

そこそこの大学を出て、そこそこのITベンダーで働く、そこそこのシステムエンジニア。給与とやりがいの持てない仕事や失敗の責任を部下に押し付けて逃げるばかりの上司に嫌気が差し、同業他社への転職を目指している

haruka

ハルカさん

「転職バー ハルカ」のバーテンダー。人の香りからその心理や行動、未来まで見抜く特殊な能力を持ち、店を訪れる客の相談に乗っている

brackharuka

黒ハルカさん

悪徳転職コンサルタント。シュウヘイをブラック企業に売り飛ばそうとした前科あり。ハルカさん(白)のいとこであり、彼女の弟のことも何か知っているらしい

mimi

サディスティック・ミミ

ハルカさん(白)の幼なじみの保育士。ハードなファッションに身を包み言動も乱暴だが、園児や保護者たちの人気者

kuroda

黒田シロウ

「クロクロソフトサービス」営業部主任




前回までのあらすじ

「転職バー」のバーテンダーハルカさん(白)の弟は、ブラック企業につぶされてひきこもりになったらしい。

彼女の幼なじみの「サディスティック・ミミ」から「弟を勇気付けるために会ってみないか」と提案されたそこそこのエンジニア「シュウヘイ」は、情報収集のために「クロクロソフトサービス」の黒田を呼び出した。面会の理由を聞かれて、「クロクロに転職したい」とその場しのぎのウソを言ってしまったために、1週間のお試し就業をすることになったシュウヘイ。スパルタ指導に耐えられるのか???







働け、働け、働け!!!(ビシッ!)

ハルカさん(白)の弟がひどい目にあったという「クロクロソフトサービス」の営業部に、転職希望者を装って潜入することになったシュウヘイ。ただでさえ営業なんて苦手な上に、超体育会系のクロクロの営業なんて……やっぱり無理だよね。

朝礼でノルマを達成できなかったことを謝罪するシュウヘイ。傍らには竹刀を持った怖い課長がいて……。







syuhei シュウヘイ

わ、私わあ……。




kiaida 木合田営業課長

声が小さい! もう1回!(ビシッ!)







竹刀が床をたたく音。もうそれだけで、シュウヘイは大混乱だ。







syuhei

ひ、ひいい……わ、私わあ!




kiaida

まだまだ!




syuhei

私わあ!! さ、昨日ー、約束の1日20件訪問をー、達成することがー、で、できませんでしたー。も、申し訳ございませんでしたーーー。




kiaida

本当に申し訳ないと思ってるのか!(ビシビシッ!)




syuhei

ひい、お、思ってるでありますう。




kiaida

よおし。じゃあ、お前、明日から毎朝7時出勤で、フロア全員の机掃除だ。




syuhei

そ、そんなあ。




kiaida

お前が使えないせいで、みんなの負担が増えるんだ。それくらい当たり前だろ! 皆もそう思うよな!




kainakainbkainc 課員一同

当然です!




syuhei

う、うぇーん。




kiaida

泣いてる暇なんかないぞ、このお荷物社員! 今日からは30件のアポなし訪問だ。すぐ行け! 急げ!! 電車の中も駆け足だ!!!




syuhei

アホな……。




kiaida

とっとと走れ!!!!!(ビシビシビシビシビシッ!)




syuhei

ひいいぃぃぃ……。







「ビシビシいくぞ、オラぁ!」「(ひぃぃぃぃぃぃぃ)」






ブラック? ホワイト?






こんな感じで1週間を終えたシュウヘイ。「転職バー ハルカ」で「サディスティック・ミミ」に会社の様子を報告だ。でも、やっぱりハルカさんはお休み。店番は……

ん? 黒ハルカ? 前回、いらんこと言ってハルカさんを傷つけたおわびかな。







syuhei

かくかくしかじか……(ビシッ)……(ひょえー)……(ビシビシッ)……(ぎょえー)……というわけなんですよ。




mimi サディスティック・ミミ

うわー。立派なブラック企業じゃん。

無理なノルマ長時間労働の強要大勢の前で恥をかかせて、「使えねえ」などの人格をおとしめるような発言をして……そりゃあ、典型的なブラックだ。




brackharuka 黒ハルカ

そーかなあ。




mimi

あん?




brackharuka

大勢の前で大声を出す的な社員研修やってる会社、他にもあるじゃない。心を鍛えて気合いを入れるためには、そーゆーのもアリなんじゃない?




mimi

限度ってものがあんだろ。それに、謝罪させるのはどうなのよ。それにそれに、上司が部下に「使えない」とか「お荷物」とか言うのも……。




brackharuka

そんなのでいちいちブラックとか言ってたら、世の中の管理職なんて全員クビじゃない?




mimi

そもそも会社に竹刀があること自体、おかしいだろ。




brackharuka

保育園児をムチでシバいてる人に言われたくないけど?




mimi

シバいてなんかいないよ! ちょっと、脅すだけ……。




brackharuka

それだって、十分ブラックよ。




mimi

な、何を! アタシは、愛のある園児教育をだなあ!




brackharuka

まーっ、ゆがんだ愛だこと。




mimi

テメエ!!







「何よ、ヤル気?」「おー、やってやらあ!」「(ボーッ)」






syuhei

ま、まあまあ2人とも……。




brackharuka

何が「まあまあ」よ。そもそもアンタがボーッとしているから!




mimi

そうだそうだ。お前が悪い!




syuhei

ええ? 何で僕?







まあ、君は生まれながらに、そういう役回りってことだ、シュウヘイ。







苦労が報われたんです






mimi

シュウヘイ! お前はクロクロのこと、どう感じたんだ? やっぱりブラックだろ?




syuhei

う、うーん。




brackharuka

そんなんでもないよね?




syuhei

ええっと……。










ALTALT

ハッキリしろい!










syuhei

あ、あわわわ。な、何ていうか、よく分からない……。




mimi

分からないだあ?




syuhei

クロクロは、確かに厳しかったんです。もーやんなるくらい。でも、厳しくされるのは、僕にも原因があるんじゃないかとか……それに、毎日やられてると慣れてきちゃうし。あと……。




mimi

あと?




syuhei

さ、最後の日に、僕、1件受注が決まったんです。




brackharuka

ほお。




syuhei

そしたら、みんながスゴく褒めてくれて。で、な、何か今までの苦労が報われた気がして……。




brackharuka

ほおら、見なさい。受注につながったんだから、無理なノルマも長時間労働も必要な苦労なのよ。クロクロはブラックなんかじゃない。




mimi

そんなことねえだろ。たまたま受注ができたからよかったけど、やってることはやっぱりブラックだ。




brackharuka

そんなことない!




mimi

ある! 大ありだ!







ウチに来ないか?






やれやれ、どこまでいっても平行線だね。それにしてもブラックとホワイトの区別って、どこで付けるんだろう。シュウヘイがブラックと感じないなら、クロクロはブラックじゃないのかな?

あっ、シュウヘイ。携帯鳴ってるよ。







syuhei

は、はい。あっ、黒田さん?

えっ……今ですか? えっと、「転職バー ハルカ」っていうお店で……。







クロクロの別の課で働いてる営業マンの黒田が、今からこの店に来るみたいだ。







kuroda 黒田シロウ

よう、シュウヘイ。美女に囲まれてご機嫌だな。で、どうだった? ウチの会社。




syuhei

あ、あの……何かスゴイなっていうか、その、皆さんの気合いに圧倒されたっていうか……。




kuroda

そうか! で、いつから来るんだ?




syuhei

えっ?




kuroda

クロクロに転職したいんだろ?




syuhei

いや、まあ、その……。







転職するわけないよね。お試し就業は、ハルカさん(白)の弟に会う前の潜入捜査なんだから。







kuroda

入社、決めてくれたか?




syuhei

す、すみません。やっぱり、ぼ、僕には無理みたい……。




kuroda

無理?




syuhei

い、1日30件の訪問とか、朝礼で謝罪とか、何か違うなって……。




kuroda

まあ、お前が行った部署は、社内でも特別厳しいっていうか、課長が気合い入り過ぎの人だけどな。

でも、聞いたぞ。お前、その厳しさに耐えて受注をキメたそうじゃないか。




syuhei

あ、はい。それはとてもうれしかったんですけど……。でも、やっぱり、僕にはちょっと厳しいかなって……すみません。







黒田さん、怒っちゃうかな?







三重苦のお前には無理だ!






kuroda

……安心した。




syuhei

えっ?




kuroda

「安心した」って言ってんだよ。お前の言う通り、あの部署は異常だよ。根性なし、体力なし、頭脳なし三重苦のお前には耐えられない。




syuhei

(三重苦って)。




kuroda

だがよ。あの部署の課員の中には、本当は無理なのに気付いていない奴もいる。




syuhei

気付いていない?




kuroda

「異常も毎日続けば正常」って言葉があるだろ? 明らかにメチャクチャな職場なのに、頑張ってるうちに慣れちゃって、おかしいものもおかしいと思えなくなっちまう




syuhei

でも、それは頑張って乗り越えたってことじゃあ……。




kuroda

耐えて成長できる奴はそれでもいいさ。でもな、シュウヘイ。お前みたいな根性なし、体力なし、頭脳なしの三重苦は、どうやっても、ああいう厳しい環境には順応できない。




syuhei

(また三重苦っすか)。




kuroda

それなのに、「自分のいる会社は異常じゃない。悪いのは自分だ」って考えていたらどうなる?




syuhei

か、体壊しちゃいますね。




kuroda

体も、そして心もな。毎日毎日「自分は能なしだ、ダメな人間だ」と自分で自分を追い込んで、自己否定を繰り返し、結局はメンタルをやられちまう。そういう人間を、俺は嫌ってほど見てきた。

シュウヘイも、ののしられ続けているうちに、だんだん「この会社のやり方はそれほど異常じゃないかも」って思うようになったんじゃないか?

それが一番怖いんだよ。お前みたいな、根性なし、体力なし……。




syuhei

そこ、必要ですか?




kuroda

じゃあ、お前みたいなヘタレで、ミミズで、糸コンニャクみたいな奴が……。




syuhei

(も、もっと悪い)。




kuroda

ヘタレミミズくんが変にウチの会社に慣れちまったら、外の会社で通用しなくなっちまうか、ブラック上司になっちまうかだろ。




syuhei

ブラック上司に?




kuroda

自分がやられたことの意味や危険を考えないで、部下に同じことをする奴さ。「これが当たり前」なんて思ってるからタチが悪い。




syuhei

な、なるほど。じゃ、じゃあ、やっぱり僕はクロクロには入社しない方がいいと?




kuroda

自分でもそう思ってるんだろ? この2人の美女のおかげで。




ALTALT

アタシたち?







2人のメンター






そこまで、話が進んだとき、店に入ってきた新しい人影……ああ、これは。










syuhei

ハ、ハルカさん!










ALTALT

ハルカ!!!










本連載の主役(久々に)大登場!






haruka ハルカさん(白)

ごめんなさい。心配かけたわね。




syuhei

い、今まで、どうしてたんですか。




haruka

ちょっと旅にね。弟のこと、一人で考えたくって……。

それはそうと、話が聞こえたわ。今回は黒ハルカとミミが、シュウヘイくんのメンターだったようね。




syuhei

メンター?




haruka

相談相手や助言者のことよ。業務指導だけでなく、人間関係や会社生活など、幅広い相談に乗ってくれるありがたい存在ね。




kuroda

(な、何だ、この美人は)。ま、まあ、そういうことだ。シュウヘイ。

つまり、クロクロがブラックかどうかは、お試し就業で環境に慣れてしまったお前には、かえって分からない。

それを少し離れた立場で客観的に見て、この2人がいろいろと話してくれたから、お前は、クロクロには入社しないって決められたんだろ?




syuhei

た、確かに、2人の話を聞いているうちに、自分とクロクロのことを落ち着いて考えられるようにな……。




haruka

シュウヘイ君、これ。







ハルカさんが差し出したカクテルは、「ブラッディ・ブル」。カクテル言葉は「感化」だ。







haruka

これを飲んで、あなたに掛かってる「感化」つまり、「これが当たり前」病を全部解いてしまって。




syuhei

は、はい。(ゴクリ)。ハルカさん………やっぱり、いいなあ。




mimi

ブラックかどうかはそのさなかにいると分からないもんな。




brackharuka

だから、それを客観的に見られる人が大事ってこと?




haruka

こちらの黒田さん……だったかしら? は、そう考えているのよね。私も、そう思うわ。

そして、ブラックじゃない場合も、自分だけではなかなか分からないものだわ。教育的指導をパワハラだと思ってしまう場合もある。そういうときに良きメンターが、状況を見極めてアドバイスしてくれたらうまくいくこともある。そうよね、黒田さん?(ニコリ)。




kuroda

きれいな人だなあ誘っちゃおうかなあコクっちゃおうかなあ)。




haruka

黒田さん、ちょっといいかしら?







え? ハルカさんの香り診断、今回は黒田? ああ、シュウヘイの惨めな顔。







kuroda

な、何すか! いきなり。




haruka

さわやかなミントみたいな香り、あなたは本当にシュウヘイ君のことを考えてくれているのね。




kuroda

ま、まあ、そりゃあ。




haruka

ありがとう。そして、申し訳ないけれどあなたの告白は受けられないわ。




kuroda

え、えええ! な、何でコクろうとしたって分かるの? で、何でダメなの???




haruka

ごめんなさい。クロクロの人には、私まだ向き合えないの。







うーん。ハルカさん、やっぱり弟の件では、クロクロにわだかまりがあるみたいだね。一体、何があったのか。次回、いよいよハルカさんの弟が登場だ!







次回に続く


ハルカのワンポイントレッスン

今の会社や転職先の会社がブラックかどうか、本人には分からないことも多いわ。信頼のおけるメンターを持つことは、そんなとき、とても有効よ。




テキスト:細川義洋
イラスト:鳴海マイカ/ad-manga.com

転職バーのハルカさん シリーズ

第1回 コアントローの香り……あなた、良からぬことを考えているわね

そこそこのITベンダーで働くそこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」がふらりと入った「転職バー」。美人バーテンダー「ハルカさん」に首筋の匂いをかがれて……シュウヘイ昇天!


第2回 取りあえずビール? それともビール“を”飲みたいの?

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」がやっと獲得した内定に難色を示す美人バーテンダーの「ハルカさん」。「仕事をゆずれ」とすごむ「シタロー」さん――「転職バー」は、今日も波乱のヨ・カ・ン。


第3回 ブランデーがお好きでしょ?――あなたに夢を見せてあげる

転職活動中のエンジニア「シュウヘイ」は、スキルや経験をアピールしてもなかなか内定が取れない。彼に欠けている“あるもの”に気付かせるために「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」が招集したのは、ちょっと(いや、とても)乱暴な彼女、「サディスティック・ミミ」だ!


第4回 コーヒーのカクテルをいかが?――違いの分かる男は、違いを活用できる男よ

そこそこのシステムエンジニア「シュウヘイ」の転職活動は絶賛難航中。面接でヒドいことを言われ、ハルカさんになぐさめてもらおうと「転職バー」に立ち寄った彼の前に現れた、超絶かわいい3人娘「ファンシーメタル」。ガッツリさわるとモエちゃうぞ!


第5回 悩んでたって始まらない――ジャンプするのよ、「グラスホッパー」のように

「シュウヘイ」は煮え切らない男。転職活動で内定をもらっても、グズグズ迷ってチャンスを逃してしまう。そんなシュウヘイを見かねた「転職バー」のバーテンダー「ハルカさん」は、彼に巣鴨限定アイドル「ファンシーメタル」のプロデュースを持ち掛ける。夢に向かってチャレンジする彼女たちを見て、シュウヘイ発奮!……できるかな?


第6回 クレイジーフォーユー――狂おしいほど好きよ、タコ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」で「ブラッディ・シーザー」を飲んでいると、男物のスーツを着た美女が現れた。「自分はスパイだ」と名乗る彼女、何やら大変な秘密があるようで……。


第7回 そこはアラスカのように熱く冷たい――ようこそ、シンギュラリティ“後”の世界へ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」は、メイド型ロボット「AKI」に起こされて目が覚めた。会社に行けば行ったで、シュウヘイの仕事は全部AIやロボットに取って代わられている。もしやシンギュラリティ!?


第8回 銀の弾丸はどこにある?――ワクワクにワクワクしちゃダメよ

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が「転職バー」のハルカさん(白)に会いに行くと、そこにいたのはハルカさん(黒)だった。彼女は「明日、素晴らしい会社がシュウヘイをスカウトする」と予言するが……。


第9回 あなたの“そんなとこ”が好き――七色の魅力を持つ男

そこそこのエンジニア「シュウヘイ」が足しげく通う「転職バー」には、いつも変わった人がいる。地域限定アイドル、スパイを名乗る3人組、顔色の悪い男……。さあ、今日は野球界のレジェンド(?)がお待ちかねだ。


第10回 別れる前に思い出して、カンパリオレンジのあの日々を

転職活動中の「シュウヘイ」は、現職の人事部長に特殊任務を命じられた。存在感の薄さを生かして彼が近づいた男の横には、アノ女が――!


第11回 白黒はっきりしなきゃダメ?――天国と地獄の境目

ハルカさんの弟の過去を知ってしまった「シュウヘイ」(転職活動中)は、彼女の幼なじみの「サディスティック・ミミ」に提案されて、彼が働いていた会社の人に会いに行く――あの、御社ってブラック企業なんですか?


激務な職場を辞めたいが、美女が邪魔して辞められない バックナンバー

第1回 僕、この美女地獄から永遠に脱出できないかも……

IT企業で働く平凡なエンジニア梧籐 剛、27歳。美人上司と可愛い過ぎる後輩に挟まれて日々開発にいそしむ彼には、誰にも言えない悩みがあった……。


第2回 壁ドンされたって、ドキドキなんかしない……んだから……ね……

ここは都内のとあるIT企業。退職を希望する27歳のエンジニア梧籐 剛は、上司に辞意を伝えたのだが、なぜか今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた……。


第3回 せんぱいにだけ伝えちゃう! わたしの素直な気・持・ち

27歳のエンジニア梧籐 剛は、忙し過ぎる業務に嫌気がさし、思い切って上司に辞意を伝えたが、あいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く辞めたいと焦りはつのるが、本人の心にも一抹の迷いが……?


第4回 ハートに火を付けて! 燃えさかる案件の中心で辞意を叫ぶ

思い切って上司に辞意を伝えた27歳のエンジニア梧籐 剛。しかし状況は変わらず、今日も山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。早く会社を辞めたいと焦りはつのるが、後輩の椎子に「まずはキャリア設計が必要だ」と言われ……。


第5回 「false」を返すと「null」で上書きする、そんな上司と働いています

一日も早く辞めたい27歳のエンジニア梧籐 剛。「ぼくのやりたいことはこれだったんだ!」と気付いたものの、後輩の椎子に、まだまだキャリア設計が甘いと指摘され……。


第6回 右手に椎子、左手にリナ。僕、ほんとはしあわせなんじゃ……

ついに転職先を探し始めた27歳のエンジニア梧籐 剛。「僕、ようやく進むべき方向がつかめてきました」ところが社長にバレて……?


第7回 せんぱい! せまーい密室で二人きりになりませんか?

相変わらず辞められずに激務をこなす27歳のエンジニア梧籐 剛だったが、今日のアンドロイドのバグは……草?不可避wwwww?


第8回 彼女が浴衣に着替えたら……ぼく、困っちゃう!!

可愛過ぎる後輩 椎子のサポートで、27歳のエンジニア梧籐 剛の転職に関する知識はだいぶ増えたのだが、肝心の転職活動がなかなか進まず、焦りはつのるばかり……。


第9回 せんぱい! わたしがゴールじゃダメなんですか!

業務(アンドロイド開発、ただし人型の)が小康状態に入り穏やかな日々を送っていた梧籐たちに社長から告げられたのは、まだ仕様があやふやなところが山ほどあるアンドロイドの緊急リリース命令だった。


第10回 アンドロイド(人型の)開発から、アンドロイド(人型の)による開発へ!

梧籐はあいかわらず山ほどの業務(アンドロイド開発、ただし人型の)を全力でこなしていた。しかし、ここへきて案件に異変が……?


第11回 脳が辞めたがってるんだ!!!

山ほどの業務に追われ続ける梧籐。しかし、新しく部下(ただし人型アンドロイド)ができて順風満帆!?


第12回 そのしぐさが心変わりのサインだなんて、ボク知らなかったよ……

アンドロイド駆動開発プロジェクトのマネジャーである梧藤、流行に乗り遅れまいと夏風邪をひいて会社を休んでいたら、何やら異変が……。


第13回 False! True!! ヨヨイのヨイ! 開発合宿でプレイ☆ボール

リナが投げて椎子が打つ!同業他社チームとの交流試合に、アンドロイド開発チーム(物理)のマネジャー梧籐 剛はどう仕掛けるか?!


第14回 「せんぱい! ヤメてください」――椎子の決意にボクのドキドキが止まらない!

アンドロイド(物理)3体と共に取り組んでいたIoT開発がいよいよテスト工程まで進んできた。このプロジェクトが終わったら、何をしようかな……そうだ、た・い・し・ょ・く???!


最終回 ベイサイドクルーズで、美女と暴走しちゃいました

「退職したい」「退職したい」と言い続けて、早2年半。どうやら本当に退職する日が来たようです。でも、その前に、この暴走屋形船を何とかしなくちゃ!


ドS美人面接官 VS モテたいエンジニア 転職十番勝負! シリーズ

第1回 入室しようとしたら、マサカリ投げられちゃいました

野望を胸に秘めて転職を志す、とあるエンジニア(28歳)がいる。今日は一番の本命企業、X社の面接だ。準備万端、張り切って面接会場に向かうが……。


第2回 おじぎをしたら、物理的に落とされちゃいました

本命のX社の面接に落ちた彼が今回向かったのは、第2志望のY社。今度こそ、面接を突破することができるのか……。


第3回 自己紹介中に「物理ローンチ」されちゃいました

2回連続で面接に落ちた彼だが、わずかな望みを失わず、今日も雨の中を面接会場に向かう。しかしそんな彼を、またしても試練が待ち受けていた……。


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Web企業の人事担当「きのこる先生」と、「ドS美人面接官」が、密会という名の単なる飲み会で、この先生き残るエンジニアについて徹底議論を交わす……



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