GCPの活用を検討すべき理由 精鋭集団「Tech Club」のエキスパートが語る先進的企業はクラウドをどう活用しているか

今や企業の情報インフラにおいてクラウドは重要な選択肢の一つだ。しかし、単にオンプレミスから置き換えただけ、初期導入や運用にかかるコストを減らしただけではクラウドのメリットを引き出しきれていない。企業がコスト削減の「次」に視野に入れるべき、クラウドの活用法にはどのようなものがあるのか。そして、そのためのクラウド選びには、どのような視点が必要なのだろうか。

» 2019年08月26日 10時00分 公開
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 クラウドの普及によりITリソースを「所有」するのではなく、必要なときに、必要な量だけ「利用」するというパラダイムシフトは、既に多くの企業にとっての常識となりつつある。企業の情報インフラにおいて、今やクラウドが重要な選択肢であることについて、もはや議論の余地はない。

 クラウドのメリットは、旧来のオンプレミスに比べて、初期導入コストやハードウェアの調達、運用管理にかかるコストを大幅に削減できることだ。これをクラウド活用の「ファーストステップ」だとするなら、現在多くの企業が「セカンドステップ」へいかに踏み出すかを模索している段階だといえる。セカンドステップとは「クラウドならではの規模感」「コスト感」「柔軟性」「技術の先進性」を最大限に活用し、従来では難しかったビジネス上の新たな価値を生み出す段階のことだ。

セカンドステップを考える企業はどのようにクラウドを利用しているか

 「クラウドというキーワードが一般的になったことで、情報システムの担当部門だけでなく、トップダウンの号令で、クラウドを活用しようという機運が高まっていると感じています」。こう話すのは、トップゲートでCTO(最高技術責任者)を務め、 Google Developer Experts ( G Suite )でもある小川信一氏だ。

トップゲートのCTO 小川信一氏 トップゲートのCTO 小川信一氏

 「クラウドの典型的な用途としては、ビジネスインテリジェンス(BI)やアナリティクスに利用するためのデータウェアハウス(DWH)があります。オンプレミスでDWHを構築しようとするとコストや手間が膨大になりますが、クラウドであれば安価で簡単に立ち上げられるからです」(小川氏)

 あらゆるビジネスのデジタル化が進む中で、指数関数的に増大し続けるデジタルデータの保管場所として、クラウドを活用したいというニーズも増えているという。


 トップゲートの技術マネージャー 鈴木達彦氏は「柔軟に拡張できるクラウドのメリットを生かして、社内システムの多様なデータを保存しておく『データレイク』として利用する企業が増えています。そうした企業の中には、蓄積されたデータから、機械学習などを活用した新たな価値の創出を模索するところもあります。そうしたテーマで当社に相談される企業が多いと感じています」と語る。

 小川氏、鈴木氏が所属するトップゲートは、2006年創業のクラウドインテグレーターだ。 Google Cloud Platform ( GCP )の黎明(れいめい)期から一貫してGoogleの技術にフォーカスした事業を展開しているのが特徴だ。生産性向上ツール群の「 G Suite 」や GCP の導入支援、システム開発、特にGo言語やフレームワーク「 Angular 」を用いた「 Google App Engine 」でのWebアプリケーション開発。さらに「 Flutter 」などクロスプラットフォームによるモバイルアプリの開発、運用、コンサルティング、各プラットフォームに対応した技術セミナー、トレーニングなどを幅広く手掛けている。

 トップゲートは「 GCP トレーニングパートナー」と「 GCP プレミアサービスパートナー」の認定を受けたことに加え、Googleが選定するパートナーアワード「2017 Google Cloud Japan Services Partner of the Year」「2018 JAPAC Services Partner of the Year」を2年連続で受賞している企業でもある。Googleに関する技術力の高さについては、お墨付きといえるエキスパート集団だ。

「クラウドならでは」のメリットを模索する企業がGCPを検討すべき理由

トップゲートの技術マネージャー 鈴木達彦氏 トップゲートの技術マネージャー 鈴木達彦氏

 単なるオンプレミスの置き換えや導入、運用コストの削減だけではなく、情報環境の長期的なロードマップにのっとって「段階的にクラウドの活用レベルを上げていきたい」と考える企業にとって「 GCP は検討に値するクラウドサービスだ」と鈴木氏はいう。

 「確かに『クラウドをIaaS(Infrastructure as a Service)として使いたい』といった用途であれば、クラウドサービスごとの差別化は難しいかもしれません。ただ、Googleが自社のインターネットサービスを通じて得た知見を基に改善を続けている『実績のある仕組み』を、ユーザーが利用できることは GCP ならではの特徴です。エンジニア目線でいえば、 GCP で使われている技術の先進性は非常に興味深く、使いがいあります」(鈴木氏)

  GCP は、データ分析プラットフォームとして評価が高い「 Google BigQuery 」や「 Firebase 」(モバイルアプリ、Webアプリのバックエンド処理であるリアルタイムデータ同期機能、認証機能などをパッケージ化したmBaaS<Mobile Backend as a Service>)をはじめ、多種多様な機能を持ったサービス群を提供している。これらをうまく連携させ、自社独自のサービス、アプリケーションへと容易に発展させられる点が GCP を選択する大きな理由になるという。

 例えば、DWH内に蓄積してきたデータを基に、機械学習を活用して新たなサービスに発展させたいと考えた場合、 GCP が提供するオブジェクトストレージ「 Google Cloud Storage 」や機械学習用サービスの「 Cloud AutoML 」を利用できる。

 「企業が、何らかの形で機械学習などAI(人工知能)を活用したい場合は、Googleの約20年にわたるサービス運営の中で培われてきたデータと技術を活用できます。 GCP には既に学習済みのモデルがあり、それをカスタマイズするための仕組みもあります。出来上がったモデルは、APIを呼び出すだけで、容易に自社のサービスの一部として取り込むこともできます」(鈴木氏)

  GCP のサービス連携を活用すれば先進の機械学習などに限らず、より身近な部分でもメリットを生み出せる。ビジネス向けにメールやカレンダーといったツールを提供する「 G Suite 」も、その一つだ。

  GCP を活用していなくても「グループウェアとして G Suite を導入している」という企業は少なくないだろう。 G Suite の機能や蓄積されているデータは、 Google App Engine のようなプラットフォームを通じて、さまざまな形で再利用、拡張できる。

 「 G Suite を導入する企業の中には、その機能やデータを Google App Engine や他の社内システムと連携させ、よりユーザーにとって便利な仕組みを構築している企業が多い印象です。当社でも多くのご相談を受けています」(小川氏)

 AIのような高度なデータ活用を一足飛びに目指すのはハードルが高いと感じる企業は少なくない。だが、 G Suite のような身近な仕組みを発展させていくことで、 GCP を含むクラウドの活用レベルを段階的に高めていく、といったロードマップは描けそうだ。

エキスパートの中のエキスパートが集うトップゲートの「Tech Club」とは?

  GCP の先進的な機能をフル活用し、その利点を最大限に引き出すに当たっては、確かな技術と実績を持つパートナーの支援が必要だ。 GCP で新たに生まれる技術や日々の更新情報をキャッチアップし、それを取り入れていくというのは、企業の情報システム部門が単独でできるものではない。実運用やトラブル対応についても、クラウドならではのノウハウが求められる。

 トップゲートは GCP プレミアサービスパートナーとして、長期にわたって企業の GCP 活用に関する幅広いニーズに対応してきた。そこで蓄積されたノウハウの継承と洗練を目指し、同社では「Tech Club」(テッククラブ)と呼ばれる新組織を立ち上げた。

 「Tech Clubは、社内でアプリケーション、データ、モバイル開発、DevOpsなどの領域に明るい6人の『エキスパート中のエキスパート』を集めた新組織です。これまでも当社が受ける案件で必要に応じてこのメンバーが個別にコンサルティングや技術支援などをしていました。これからは単独の部署として社外に向けたより高度な支援とともに、社内における技術検証、ノウハウの蓄積、啓蒙(けいもう)などを果たせるチームにしていきたいと考えています」(小川氏)

 例えば他のクラウドサービスと比較して、まだ十分に整理されているとはいえない GCP に関する知見を整理し、広く情報発信していくことも検討しているという。トップゲートの「技術ブログ」においては、既にその一端も垣間見える。

 トップゲートは、大企業による大規模な GCP 活用案件や業種ごとのニッチなプロジェクトなどを数多く手掛けている。そうした案件においては、発生するトラブルやその対策ノウハウなどが一般的な案件では想定しないものも多いという。

 「『何が、どこまでできるのか』『要求に合ったシステムを構築するにはどうすればいいのか』といったことに関する知識と実績は、業界トップレベルと自負しています。Tech Clubは、そうした経験を積んだ社内のエキスパートをフルに活用し、 GCP のメリットを最大限に引き出す提案や開発をしていきます」(鈴木氏)

 「トップゲートのTech Clubが、 GCP で『できない』ということは、他社にも絶対にできないと言いきれる自負を持って取り組んでいく」(小川氏)という。クラウド活用の「次の段階」を模索している企業にとって、これほど心強い宣言はないのではないだろうか。

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提供:株式会社トップゲート
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2019年9月25日

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