あらゆる業界でデジタル化の動きが活発になっている。そうした中で「新たな価値」を生み出すソフトウェアの重要性は高まっている。だが、「価値を生み出すソフトウェア開発」に集中できないエンジニアは多い。それはなぜだろうか。
社会のあらゆる領域にデジタル技術を浸透させ、新たな価値を生み出す「デジタルトランスフォーメーション」(DX)の動きが盛んになっている。
この潮流の中で「新たな価値」を生み出すエンジンとしての「ソフトウェア」の重要性は高まり続けている。市場やユーザーニーズの変化に即座に適応し、リリース後も継続的に改善する。こうして価値を生み出し続けられるソフトウェアを作り、育てていくことが、競争力の源泉になるという認識が広がりつつあるからだ。
ソフトウェアへの関心が高まるとともに開発手法や開発プロセスにも変化が起こっている。開発手法で言えば、従来のオンプレミスに対するクラウドや、仮想化に対するコンテナ、ウオーターフォールに対するアジャイル。開発プロセスで言えば効率的に開発、リリースできるCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の活用が挙げられる。
「ソフトウェアの開発環境やプロセスをモダナイズ(近代化)する」といった取り組みは、これまで個々の開発現場において生産性の向上を目的として自発的に行われるケースが多かった。しかし、ソフトウェアがビジネスに与えるインパクトが増している今、モダンな開発環境の整備は「経営課題」としての性質を持ち始めている。より効率的でビジネスに寄与する開発環境を作り、維持するためのビジョンと戦略を持つことがDX時代の企業に必須の条件となりつつある。
では、そうした戦略を練るに当たり、企業の経営者や開発部門の責任者が持つべき視座はどのようなものなのだろうか。本稿は「CI/CD」に注目し、そのポイントを考える。
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