社会全体で新たな働き方への動きが求められる中、ビジネスを支えるIT基盤、運用管理にも変革が求められている。新たな社会環境、新たな働き方においても、IT運用管理業務を効率化していくには何を変える必要があるのか。変革を進める際の課題はどこにあるのか。どうすれば解決できるのか。そのポイントを探った。
新型ウイルスへの対策として、ITシステム部門では、小人数の交代制による運用管理シフトを導入したり、テレワークによるリモートメンテナンス対応などの業務を見直したりする。
もちろん、遠隔地からサーバにログインしてログを確認したり、設定を変更したりと、部分的にはリモートで対応できる作業もある。だが、遠隔地からでは原因を特定できないトラブルもあれば、機器故障に伴う部品交換など現地に直接赴いて対応しなければならない場合もある。
そして、それ以上に運用管理業務の効率化を難しくしているのは、ノウハウを持った人材に仕事が集中するなど、業務が「属人化」している企業が多いことだろう。一般的にテレワークやシフト勤務は、業務プロセスやノウハウが確立していることが円滑な遂行のポイントになる。「あの人しか分からない」といった業務があれば、そこがボトルネックになってしまう。
無論、これは「今だけ」の問題ではない。今後も、社会全体で新たな働き方が求められるであろうことはまず間違いない。業務の属人化をはじめ、“以前から認識しつつも放置してきた課題”に多くの企業が取り組む中、ビジネスを支えるIT部門にも、半ば強制的に変革が促されているのだ。
だが、従来もなかなか解決できなかった課題を解決することなど本当にできるのだろうか。その、ポイントはどこにあるのだろうか。
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