中堅・大企業こそネットワーク運用を楽にしたい 特効薬はある?マネージドサービスとしての社内LAN

デジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれ、中堅・大企業の情報システム部門は選択と集中を迫られている。こうした状況で、社内LANの展開や運用が従来通りでよいはずがない。何か特効薬はないものだろうか――。

» 2022年07月29日 10時00分 公開
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 中堅・大企業の社内ネットワークは、無線LANアクセスポイントやスイッチなどが複雑に絡み合って構成され、運用管理は煩雑だ。しかも最近では、「働き方の変化に合わせて柔軟に構成変更したい」「頻繁にアップデートしたい」など、今までにはなかったニーズが生まれている。ネットワークもそれに追随しなければならないが、複雑化した既存のネットワーク環境では簡単にはいかない。

 また、オフィスや店舗でのLAN環境は今やほとんどWi-Fiだが、目に見えない電波を扱う無線LANアクセスポイントは、運用管理に困難を伴う。特に多拠点にわたる無線LANの管理や障害対応は、ネットワーク管理者にとって頭の痛い問題となっている。

 健全に動いていて当たり前のネットワークだが、運用担当者の人的リソースが潤沢というケースは少ない。この問題をまるっと解決するには、どうしたらよいのだろうか。

意外? Merakiを使った中堅・大企業向けマネージドサービスの魅力

 中堅・大企業の社内ネットワークの問題を一括して解決する――。この目的のために生まれた新しいサービスがある。ソフトバンクの「SD-LAN TypeM」だ。

 これは一言でいえば「社内LAN・アズ・ア・サービス」。ユーザー企業はネットワーク機器を購入するのではなく、サブスクリプションサービスとして利用する。その上で、トラブル対応までを任せられる、いわゆる「フルマネージドサービス」となっている。

 SD-LAN TypeMでは、シスコシステムズ(以下、シスコ)の「Cisco Meraki(以下、Meraki)」を採用している。このことが、今回のサービスにおける重要なポイントの1つだという。

 Merakiは、脅威統合管理(UTM)装置からLANスイッチ、無線LANアクセスポイント、ネットワークカメラまでを取りそろえたネットワーク製品群。シスコにはさまざまなネットワーク製品があるが、その中でも「分かりやすく、導入や運用がしやすい」と評判だ。

 だが、Merakiは中小企業向けの製品というイメージが強い。なぜこれを採用したのか。ソフトバンクの寒川芳久氏(法人プロダクト&事業戦略本部 コミュニケーション事業統括部 ソリューションサービス部 技術企画課 課長)は次のように語る。

ソフトバンク 寒川芳久氏

 「シスコの他のネットワーク製品群は非常に高機能で、あらゆることができる。ただし、その『あらゆること』をする企業は、大企業であってもそれほど多くはない。一方でMerakiは、多くの企業で必要としている最大公約数的な機能に絞っている。このため、すぐに利用を始められ、運用もしやすいというメリットがある。性能や拡張性については、大規模拠点での利用に十分堪え得るものになっている。こうした要件を満たしているなら、中堅・大企業でも分かりやすく簡単であるにこしたことはない。Merakiを中小企業向けの製品だと決めつけてしまうのは、もったいないと考えた」(寒川氏)

 Merakiは、クラウドで統合管理ができるという大きな特徴がある。この特徴は、特に無線LANの導入および管理の容易さにつながっている。また、大規模な運用にも適している。

 オフィスなどで無線LANを利用する際、一般的には複数台の無線LANアクセスポイントを管理する「コントローラー」という装置が必要になる。コントローラーは、各アクセスポイントとケーブルで接続し、SSIDや周波数チャネルなどの設定を一元管理し、負荷分散やハンドオーバーを行う。

 コントローラーはアクセスポイントとLANケーブルで接続しなくてはならないし、電源も必要だ。電源はLANスイッチのPoE(Power over Ethernet)ポートから取るにしても、配線は複雑になりやすい。1台のコントローラーにつなげられる無線LANアクセスポイントの数には制限がある。また、テキストベースで設定しなければならない場合が多く、導入時の構成に時間がかかる。

 一方、Merakiの場合は、コントローラーの機能をクラウドで担っている。このため、導入拠点へのコントローラー設置は不要だ。接続できるアクセスポイント数に制限はなく、アクセスポイントが増えれば自動的にスケールする。

 Merakiでは、無線LANアクセスポイントに加え、ルーターやスイッチも一元管理できるダッシュボードが提供され、各拠点のネットワーク全体を俯瞰(ふかん)できる。異なるロケーションのネットワーク環境も、クラウドから統合管理できる。グラフィカルなWeb UIで、感覚的に分かりやすいのも特徴だ。

Merakiダッシュボード

 「Merakiダッシュボードでは、各拠点のLANを俯瞰的、かつ直感的に把握できる。トラブルが発生している拠点については警告が示され、詳細を知りたい場合は拠点をクリック、次に対象機器をクリック、さらにポートをクリックというように、深掘りしていくことができる。全国に拠点がある大企業では、これまで管理者が各拠点のスイッチのポート状態を即座に確認するのは難しかったが、Merakiならそれが可能だ。また、無線LANアクセスポイントの管理画面では、電波状態をヒートマップのようなグラフィカルなイメージで表示するので、直感的に把握できる」(寒川氏)

ヒートマップ表示

 このダッシュボードによる統合管理こそ、中堅・大企業に活用してもらいたいポイントだ。

SD-LAN TypeMに、ユーザー企業はどこまで任せられる?

 Merakiの魅力を理解する中堅・大企業は、以前から存在していた。だが、これまでは個別のSI(システムインテグレーション)で導入するしかなかった。すると工数やコストがそれなりに必要になるため、「分かりやすくて簡単」というMerakiのメリットが十分に生かせなくなってしまう。そこで、マネージドサービスとしてパッケージングし、分かりやすい価格でよりスピーディーに提供できるようにしたのがSD-LAN TypeMだ。

 このサービスでは、下記のサービスを月額料金で提供する。

機器レンタル

 UTMアプライアンス、LANスイッチ、無線LANアクセスポイント、カメラといった機器の全てをソフトバンクがレンタルする。ユーザー企業はこれらを資産としてではなく、経費として扱える。

ソフトウェアライセンス

 ソフトウェアライセンスも月額料金に含まれる。ユーザー企業によるライセンス期限の管理は不要だ。

設置工事

 標準的な設置工事に加えて、高所設置等の個別工事(オプション)にも対応可能。工事も含めて全てソフトバンクに任せられる。

24時間365日のサポート

 24時間365日のサポートが月額料金に含まれている。WANからLANまで全てソフトバンクが管理しているため、例えば「通信ができない」とだけ連絡すれば、どこでトラブルが発生しているかをソフトバンク側で特定することができる。機器の問題であれば、24時間365日、現地に保守作業員を派遣し、交換などを行う。UTMについては、緊急セキュリティ対応できる。

Merakiダッシュボードの提供

 シンプルな統合ダッシュボードは、前述の通りMerakiの大きな特徴だ。ユーザー企業の担当者はこれを活用して、ネットワークの稼働状態をいつでも確認できる。万が一の障害発生時はソフトバンク側でも、同じダッシュボードを確認し、切り分けを実施する。

 Merakiを使ったマネージドサービスを提供している企業は、他にないわけではない。そうしたサービスと比べたSD-LAN TypeMの優位性には、高性能機種をラインアップし、セキュリティライセンスを提供していること、UTMについては24時間365日の緊急セキュリティ対応を行うこと、などがある。

 SD-LAN TypeMはフルマネージドなので、トラブル内容を連絡すれば、WANからLANまで、どこでトラブルが発生しているか特定し、機器の問題であれば現地に保守作業員を派遣してくれる。

 また、同じ画面を見ながらサポート担当者と会話できるので、ネットワーク担当者にとって話が早い。

ソフトバンクならWANからLANまでワンストップで提供

 回線キャリアであるソフトバンクは、WANの回線からWAN/LAN機器まで、ワンストップで提供できる。

 これまでは、WANとLANの導入・サポートを別の会社に依頼するというケースが多かった。障害発生時には、ユーザー企業側でどちらの責任範囲か切り分けてから連絡する必要があり、これが情報システム部門の負担になっていた。

 しかし、SD-LAN TypeMなら、ソフトバンクが全体をワンストップで提供できるので、ユーザー企業側で切り分けをする必要がなくなる。ソフトバンクの菅谷昭紀氏(法人プロダクト&事業戦略本部 コミュニケーション事業統括部 ソリューションサービス部 サービス企画2課 課長)は、次のように語る。

ソフトバンク 菅谷昭紀氏

 「ソフトバンクというと回線キャリアのイメージがあると思う。確かにそこに強みがあるが、SD-LAN TypeMをリリースしたことによって、回線からLAN構成まで一元的に任せていただける。何かあったときもソフトバンクの障害対応窓口にご連絡いただければスムーズに対応できるので、お客さまの管理工数の負荷が低減できる」(菅谷氏)

 SD-LAN TypeMのリリースにより、ソフトバンクはWANに加え、LANの領域における活動を活発化させている。顧客のニーズはさまざまだ。新規の店舗展開に象徴されるように、WANとLANを一括して考えたいということがある。また、WANは当面そのままでいいが、LANは拡張していきたいといった場合もある。こうした多様なニーズに容易に応えられる体制が整ったということだ。

 ソフトバンクが提供できる最大のメリットは、WANからLAN、モバイル、セキュリティまでをトータルで提供し、ユーザー企業の課題を解決できること。中堅から大企業のDXでも、頼れるパートナーとなるだろう。

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提供:ソフトバンク株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2022年9月6日

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