ビジネスの成長を支えるAIですが、日本のAI導入率は他国に後れを取っています。人材不足や信頼性など導入時の課題解決を支援するため、デル・テクノロジーズが開設したAI体験用の専門施設を紹介します。
近年、AIのビジネスへの導入がますます加速しています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響でビジネス変革が起きたためです。多くの企業が顧客のニーズを満たしながらも業務効率化やコスト効率を追求する流れがAIの導入を加速させました。皆さまも生活の中でAIを目にする機会が増えたのではないでしょうか。
一方で、日本のAI導入率はわずか「39%」と他国に比べ大きく後れを取っています(中国85%、アメリカ51%、フランス49%、ドイツ49%、スイス46%、オーストリア42%)。これは、日本ではAIの導入にあたっての障壁がまだまだ高いことを浮き彫りにしています。
われわれデル・テクノロジーズは、日々ITに課題をもつ多くのお客さまと話をしています。その中でAI導入にあたっての課題として具体的に挙げられるのが下記の5点です。
昨今の急速なデジタル化の波でデータ量が膨大かつ複雑になり、データサイエンティストやリサーチャーといったAIの活用に必要な人材が慢性的に不足しています。そうした中で、AI人材を確保できない、AIを導入したいがROIが見込めるか確信がもてない、AIを一部導入したもののビジネスの発展につながっていない、など日本では多くの企業でこのようなAI導入の障壁が立ちふさがっています。
そこで、AI導入にあたっての課題を解決する策としてお勧めしたいのが「AI Experience Zone」です。
AI Experience Zoneは、デル・テクノロジーズの製品群を活用した最新AIソリューションの体験と検証を目的とした専門施設で、東京都千代田区大手町のデル・テクノロジーズ本社オフィス内に設置されています。
AIインフラの導入を検討しているお客さまや、AIを活用したソリューション開発に取り組んでいるパートナーがご利用いただけます。同施設を利用することで、事前検証や具体的な動作を体験することができ、AIを活用する具体的なイメージを描いていただけます。また、AI導入にあたっての課題の抽出と解決に向けて弊社専任AIスペシャリストとディスカッションをすることもできます。
先日、都内の卸売業のお客さま(従業員数100人未満)にAI Experience Zoneをご利用いただきました。同社の課題は、「在庫管理と売り上げの二重計上を減らすこと」で、早急に高精度の売り上げ予測システムを構築する必要性がありました。
そこで、弊社から、AI Experience Zoneに常設の「H2O Driverless AI」での事前検証をご提案し、実施していただいたところ、実際にAIソリューションをご導入いただくに至りました。
(※H2O Driverless AIとは、自動機械学習プラットフォームで、AIの深い専門知識がなくても高度な予測モデルの作成が可能なソリューションです)
同社の人工知能システム開発担当者は、AI Experience Zoneを利用した経験を次のようにコメントされています。
「今回の検証では、機密上の理由から自社のデータを使うことはできなかったが、デルのエンジニアが弊社のデータに近いサンプルデータを準備してくれたことでスムーズに検証を進めることができた。そしてH2O Driverless AIが高度なAIスキルを必要としない点や、出てきたアウトプットに対する根拠の説明が可能であることを事前検証で実感できた点は、人的リソースが限られる弊社には大いにメリットがあると確信するに至った」
同社は、新たに開発したAI在庫管理システムを特許申請し、「AI在庫管理ソリューション」として販売する計画をされております。これはAIへの投資が新たなビジネスを生み出した好例だといえます。
このようにAI Experience Zoneには、AIの高度なスキルがなくとも活用できるソリューションもそろえています。
また、AI Experience Zoneは、既にAIを導入し、高いスキルを有する企業にもご利用いただける高度なソリューションもそろえています。例えば、HPCやAI、データ分析用のハイパフォーマンスクラスタを展開・管理するオープンソースツールキットの「Omnia」(オムニア)や、最新のNVIDIA GPU(A100/A30/V100/T4)を搭載したサーバ群です。また、専用ネットワークを通じて、グローバルに19カ所ある弊社カスタマーソリューションセンターの大規模かつ最先端のリソースを利用することもできます。
このようにAI Experience Zoneでは、従業員規模や、業種、AIのスキルレベルに関係なくあらゆるお客さまにご利用いただける環境が整っています。そして、お客さまがAIを導入する際に生じる5つの課題の解決を支援します。
AI Experience Zoneの利用は、随時オンラインからお申し込みいただくことが可能です。またリモートでの活用も可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
デル・テクノロジーズは、2021年10月に始動した「Dell de AI “デル邂逅(であい)”プログラム」において、AIパートナー16社とも協業しています(2022年7月時点)。
Dell de AI(でるであい)とは、「AIをビジネスに取り入れたいけれど、どこに相談すればいいか分からない」、というお客さまの声から生まれた新しい取り組みで、これからビジネスにAIを取り入れたいお客さまとAIのプロフェッショナル企業のAIパートナーをつなぐマッチングサービスです。
AIパートナーの中には、AI導入にあたっての初期段階のコンサル・企画フェーズから、特定のAI活用領域に沿って開発フェーズまで対応できるAIパートナーなど、さまざまな特長をお持ちですので、AI導入にあたっての全領域で対応が可能です。これからAIを導入したい企業はもちろんのこと、既にAIを導入したものの、うまく活用できていない、もっと踏み込んでAIを活用したいお客さまに対してもDell de AIでご支援することができます。そして、われわれデル・テクノロジーズは、Dell de AIパートナーと連携し、AI Experience ZoneでAIパートナーのデモ環境の提供を随時拡大していきます。
社会生活のみならず、不安定な世界情勢や感染症のまん延が経済に大きなダメージを与える中にあって、テクノロジーの進化を最大限活用し、AIを駆使することはビジネスの成長にとって不可欠です。
しかしながら、AIの導入は難しく、方向性を見誤るとAIの導入自体が目的化してしまうこともあります。AIを正しく理解した上でAIを適切に実装し、活用することがとても重要です。
われわれデル・テクノロジーズはAI Experience Zoneの活用促進と、Dell de AIパートナーとの協業を進めることで、お客さまのAIの導入とビジネスの発展を支援します。
この記事はデル・テクノロジーズから提供された原稿を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
AI Experience Zoneはデル・テクノロジーズの製品群を結集したAI専門施設です。無料で最新設備を試したり、専門家にAI活用の課題や悩みを相談して解決策のアドバイスを受け取れます。
ここでの体験が新規ビジネス創出につながった事例もあります。AIのイメージが曖昧なお客さまから、AI導入を検討中の方、AIを活用したソリューション開発に取り組む方まで幅広くご利用いただけます。
通常のGPUサーバ上での検証だけでなく、AI向けのGPU仮想化ソフト「NVIDIA AI Enterprise」や、AI/HPC/データ解析の統合管理用のオープンソースソフト「Omnia」、また、機械学習をプログラミングなしで自動化するソフト「H2O Driverless AI」の検証も可能です。
ぜひお気軽にお越しください。
簡単な事前アンケートにご回答いただければ、お申し込み完了です。
「AIをビジネスで活用する」──そう言い表すのは簡単です。しかし、組織にとって本当に価値のあるアクションへ落とし込むには、考えるべきことがあまりに多すぎます。誰に相談すればいいのか、どうすれば成果を生み出せるのか。「Dell de AI “デル邂逅(であい)”」は、そんな悩みを持つ企業や組織にポジティブな出会いや思いもよらぬうれしい発見──「Serendipity(セレンディピティ)」が生まれることを目指した情報発信ポータル(https://www.itmedia.co.jp/news/special/bz211007/)です。
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アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2022年8月28日