サステナブルな社会を支えるストレージとは?「ストレージはより重要な役割を担う」

イノベーションの創出、セキュリティ、地球環境への配慮――激しく変化するビジネス環境において企業に求められるものは増えている。着実に、それでいて発展性のある取り組みを進めるために必要なのはどのようなICTインフラか。

» 2023年12月07日 10時00分 公開
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DXや地球環境への配慮が企業の課題、改めて注目されるICTインフラの重要性

 経営環境が大きく変化する中、「ビジネスをいかに継続するか」が多くの企業で課題になっている。特に近年は自社の利益を追求するだけでなく、ビジネスを通じて持続可能な社会に貢献することが強く求められるようになった。ステークホルダーや消費者も、法規制への対応はもちろん、地球環境への配慮を意識しない経営に対して厳しい目を向けるようになっている。

画像 富士通の山口晃右氏

 富士通は「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を目標に掲げ、そうした企業を支援している。ハードウェアからソフトウェア、各種サービスまでを総合的に提供する同社は、製品を通じて、地球環境への配慮を推進する企業をサポートしている。

 そんな中、顧客企業から“これまでにないほど強い要望”が寄せられているのがICTインフラに関わる製品だという。DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現、AI(人工知能)の活用など、デジタル化が進む今日のビジネスにおいてICTインフラは欠かせない。特に注目されているのがストレージだ。新たなビジネスの価値を見いだすには、これまで企業が蓄積してきたデータを活用する必要があるからだ。富士通の山口晃右氏(インフラストラクチャシステム事業本部 データシステム事業部 第一データインフラ部)はこう話す。

画像 富士通の秋山仁美氏

 「ICTインフラの中で、データドリブン経営に欠かせないデジタルデータを格納するストレージはより重要な役割を担うようになってきました。データを安全に格納することはもちろん、ビジネスの継続性を向上させるには、高い可用性や、データから素早く価値を引き出すことが求められます」(山口氏)

 従来、ストレージの運用では、データをいかに堅牢(けんろう)に保護するかが求められてきた。現在は、事業継続や持続可能な社会の貢献を踏まえ、これまでになかった課題にも立ち向かう必要がある。富士通の秋山仁美氏(インフラストラクチャシステム事業本部 データシステム事業部 第一データインフラ部)は、こう付け加える。

 「データを格納するストレージはビジネスの最後のとりでです。昨今のランサムウェア被害からも分かるように、データを失うことは事業の停止につながります。レジリエントな(柔軟性がある、復元力がある)ICTインフラであることはもちろん、サイバー攻撃からデータを守るセキュリティや、データ活用のための高いパフォーマンスも求められます」(秋山氏)

ストレージに必要な4つの要件

 では、ストレージを運用する情報システム部門がストレージに求めるものは何か。山口氏によると、4つのポイントに集約できるという。

1.高い可用性

 ソフトウェア/ハードウェア障害やサイバー攻撃などでシステムに障害が起きた場合でも、サービスを止めずに継続できること。もし停止したとしても速やかに復旧できることが重要だ。一般的にストレージは、スナップショットやレプリケーション、バックアップなどの機能によって高い可用性を実現している。

2.高パフォーマンス

 大量データを高いスループットで、速いレスポンスで読み書きできるパフォーマンスの高さが必要だ。そのため、SSD(Solid State Drive)やオールフラッシュストレージなどを活用できるかどうかがポイントになる。また、高速処理の有無、ワークロードの特性やデータの種別などに合わせて、オールフラッシュ構成にしたり、「SSDとHDD」などハイブリッド構成にしたりするなどストレージ構成を使い分けることも重要だ。

3.地球環境への配慮

 低消費電力、省スペースで、地球環境に配慮できること。社会全体のデジタル化が進み、データ量は大幅に増加している。それとともに、データ保管コストも飛躍的に増えているため、電力消費を抑えたり、カーボンフットプリントを低減したりできることは自社ビジネスの収益にも大きく影響する要件だ。

4.セキュリティ

 ランサムウェアをはじめとするデータの暗号化や窃取による身代金を目的としたサイバー攻撃への耐性を持つ必要がある。スナップショットやバックアップ、上書きを禁止する不変ストレージ(WORM:Write Once Read Many)、データ隔離などの機能が求められる。

 「これら4つを兼ね備えることで、事業継続性を確保しやすくなり、また、持続可能な社会への貢献も果たせます」(山口氏)

「ETERNUS AX/HX series」とSAN専用モデル「All SAN Array」の特長

 こうした4つの要件を踏まえ、富士通はストレージ製品「ETERNUS AX series」「ETERNUS HX series」(以下、この2つをまとめてETERNUS AX/HX seriesと表記)を展開している。

 「ETERNUS AX/HX seriesは、ファイルアクセスとブロックアクセスの両方に対応し、1台でNAS(Network Attached Storage)としてもSAN(Storage Area Network)としても使えるユニファイドストレージです。ストレージOSとして長年の実績がある『ONTAP』を採用し、スケールアウト型構成で優れたデータ保護と管理の機能を提供します。ETERNUS AX seriesはオールフラッシュモデル、ETERNUS HX seriesは、フラッシュを2次キャッシュとして用いたハイブリッド構成モデルです」(山口氏)

 中でもSAN専用モデルの「ETERNUS AX series All SAN Array」(ASA)は、4つの要件に高いレベルで応えるストレージだという。秋山氏は99.9999%という“高い可用性”を実現する機能について、こう解説する。

 「ONTAPが提供するデータレプリケーション機能『SnapMirror』の拡張機能である『SnapMirror Business Continuity』(以下、SnapMirror BC)や、『MetroCluster』を利用できます。SnapMirror BCは、アプリケーションをLUN(論理ユニット番号)単位で保護し、高速な自動フェイルオーバー(代替への切り替え)を提供する機能です。障害が発生したときにプライマリーデータセンターからセカンダリーデータセンターにアプリケーションを2分以内に切り替えられます。MetroClusterは、アレイベースのクラスタリングと同期レプリケーションを組み合わせて、継続的な可用性とデータ消失ゼロを実現する機能です。2分未満のRTO(目標復旧時間)とゼロRPO(目標復旧時点)を実現できます」(秋山氏)

画像 SnapMirror Business Continuityの説明図(提供:富士通)

 ASAの特長的な機能として、サーバとストレージ間での「アクティブ/アクティブ」のパスを採用できる(パスを冗長化できる)ことが挙げられる。ストレージのパスに障害が発生しているときでも常にアクティブなパスが存在するので、高可用性を実現可能だ。

 ETERNUS AX seriesは省電力性を備えており、カーボンフットプリントも少ないため、“地球環境への配慮”も問題ない。「オールフラッシュ構成のため、HDDと比べて消費電力を大幅に抑えられます。HDDのような回転軸がないので故障率も低く、ランニングコストや故障対応コストを低減できます。部品の廃棄も減るので地球環境への影響もわずかです。また、ONTAPが提供する重複排除や圧縮といった機能によってストレージの搭載本数を減らせます」(秋山氏)

 “セキュリティ”については、ランサムウェア対策などにも利用できるデータ保護機能を提供している。SnapMirrorによる遠隔地ヘのデータレプリケーション、複数の筐体間での統合的なバックアップを実現する「SnapVault」、データの改ざんと消去を防ぐWORM機能を提供する「SnapLock」などだ。

 気を付けたいのは、全てのストレージをオールフラッシュモデルにするのが常にベストとは限らないことだ。目的や要件によってはHDD構成の方がコスト効率が良い場合もあり、ETERNUS AX/HX seriesやASAをうまく組み合わせて利用することが賢い使い方になると山口氏は言う。

 「ビジネスクリティカルなシステムかどうか、RTO/RPOの要件、バックアップの頻度や速度、クラウドとの連携性などを考慮して、最適なシステムを構成することが重要です」(山口氏)

画像 ASAのユースケース

ハードウェアからソフトウェアまで、オールインワンのワンストップサービスを提供

 富士通の強みは、前述したようなさまざま要件に対してオールインワンのワンストップサービスを提供できる点にある。ストレージに対してのコンサルティングや運用保守はもちろん、サーバ、ネットワークスイッチ、セキュリティ、OS、各種ソフトウェアなどに関する問い合わせも1つの窓口で対応可能だ。

 「システム品質を高めるために、ハードウェアとソフトウェアを含めたコンポーネントを事前に検証して、お客さまに届けています。問題が起きたときも社内のさまざまな部署と連携してサポートします。『FUJITSU Platform Solution Lab』という検証施設も用意していて、お客さまの要件に合わせた検証も可能です」(山口氏)

 ただ、導入コストが気になる企業もあるだろう。富士通はそうした声に応え、新たにETERNUS AX seriesのエントリーモデルとして「ETERNUS AX1200」「ETERNUS AX1200 ASA」、ETERNUS HX seriesのエントリーモデルとして「ETERNUS HX2300」を発表した。さらにストレージOS「SANtricity」を採用した中小規模向けのシンプルで高性能なブロックストレージ、「ETERNUS AB series」「ETERNUS HB series」(以下、2つまとめてETERNUS AB/HB seriesと表記)も提供している。

画像 ETERNUS AX/HX seriesとETERNUS AB/HB seriesのラインアップ(提供:富士通)

 さらに、「ETERNUS大特価キャンペーン」を2024年3月29日まで展開中だ。

 「一部モデルを最大で60%オフで提供しており、購入しやすくなっています。また、ETERNUS AB/HB seriesかETERNUS AX/HX seriesと同時購入に限り、データ保護ソフトウェア『Veeam』の対象製品が通常商品の22%オフで購入できるキャンペーンも実施中です。自社におけるSSDやオールフレッシュストレージの活用、データ保護施策の強化の契機と捉え、この機会にぜひ導入を検討してほしいと思います」(山口氏)

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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2024年1月9日

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