VMwareのEUC部門を引き継いで誕生したOmnissaは、オープンな企業文化とハイブリッドワークなど柔軟な働き方の導入で組織の発展に努めている。同社社員が、社内の雰囲気や働き方、会社への思いについて語り合った。
VMwareのエンドユーザーコンピューティング(EUC)部門が独立して誕生したOmnissa(オムニッサ)。同社は、社員が自由に意見を出し合えるフラットな組織体制と柔軟な働き方を取り入れて企業としての成長を目指している。
社内の様子や社員の働き方、今後の抱負などについて、Omnissa Japan カントリーマネージャーの竹下 雄輔氏が同社の朱 逸萍氏(マーケティングマネージャー)と関谷 七緒氏(テクニカルサポートエンジニア)に聞いた。2人の若手社員の仕事に対する情熱や、日々の業務で感じるやりがい、未来への展望とは。
※以下、敬称略。
竹下 最初に経歴を含めた自己紹介からお願いします。
朱 私は台湾出身で、日系の小さな会社で10年ほど働いて2022年にVMwareに入社しました。この1年は独立に向けてものすごいスピードで変化がありました。会社が独立する過程はこれまで経験したことがなく、社員全員が同じ目標に向けて一緒に走ってきたので、チームとしての一体感がありました。仕事は大変ですが楽しく取り組んでいます。
社内は上下関係がなくて、上司であっても率直に話すことができます。以前の職場には「1分でも遅刻したら減給」という規則がありましたが、Omnissaにはそのような決まりはありません。場所にとらわれずきちんと仕事をすればよいので、今は週3日ほど出社しています。そのため、急に体調を崩したときや、家族の関係で出社が難しいときも柔軟に対応できます。
関谷 理学部の物理学科を卒業後、新卒でVMwareに入社して3年目です。「Horizon」のサポートを担当しています。小さい頃から人の役に立ちたいと考えていたので、お客さまと一緒に問題を解決できるところがこの仕事の魅力です。独立後も業務内容に大きな変化はなく、オフィスの場所や会社の制度が変わったくらいです。
サポートチームの年齢層は幅広いのですが、心理的な隔たりはありません。毎朝、難しい案件を担当するバックラインチームと、私が所属する若手のフロントラインチームが合同で1時間くらい打ち合わせをします。お互いの状況を把握しつつ意見を出し合って、分からないことがあれば質問します。
私が一番年下なのですが、皆にとても優しくしてもらっています。オフィスは共有スペースが充実していて、皆とコラボレーションしやすい環境です。私は出社して仕事をするのが好きなので、ほぼ毎日出社しています。社員の中には、大阪で働いている人やほとんど出社しない人もいます。自分の好きな働き方で仕事ができるので、今の環境がとても気に入っています。
竹下 新しい会社の雰囲気はどうでしょう?
朱 とても楽しく、新しいブランドを作り出そうという雰囲気があります。今のオフィスになってから社員同士の距離がすごく近くなりました。私の職種は他の社員との関わりが多い方ですが、以前は話しかけるのに勇気が要りました。今は「竹下さん、ちょっと」と気軽に話しかけることができて、とても良い雰囲気です。
関谷 ワンフロアのオフィスで、他の職種の人たちも見える範囲にいます。相談したいときは直接席に行って話ができるので、スムーズにコミュニケーションがとれます。
竹下 私は声が大きいし、営業部門とたまに大声で話したりしているけど、大丈夫?
関谷 大声で話しているのが聞こえることで会社の状況も分かるので、逆に良いくらいです(笑)。
先日、竹下さんの呼びかけで全社パーティーが開催されました。他の職種の人たちとの心理的な距離も縮まって「一丸となってやっていける」という感覚を持ちました。
竹下 パーティーの後、一緒に2次会に行きましたが、16年間VMwareにいてあんなに飲んで歌って夜中まで騒ぐサポートチームのメンバーを見たのは初めてでした。
朱 私にとって一番印象深い経験は2024年9月に開催したイベント「Omnissa ONE」です。Omnissaとして世界で初めて開催したフラッグシップイベントで、来日する幹部のサポートを一人で担当しました。以前は英語で電話する際に少しためらいがありましたが、米国やシンガポールの拠点と頻繁にやりとりしたことで、英語への抵抗感もなくなりました。イベントを通してOmnissaとして独立することを実感しましたし、ビジネスパーソンとしての力も付きました。
関谷 Omnissaと銘打ったイベントが開かれたことで、会社が独立して大きく変わっていく実感を持ちました。
竹下 プライベートな時間の過ごし方や、ストレス解消のためにやっていることがあったら教えてください。
朱 東京にいるときは喫茶店巡りをしていて、大きなイベントの後や夏休みには旅行に行っています。あと10年ほどかかるかもしれませんが、47都道府県全てを制覇するのが目標です。2024年の夏休みには屋久島で登山をして、2025年のお正月は青森に行きました。
関谷 私は何も考えずに過ごす時間を持ちたいので、最近はパンを焼いたり編み物をしたりしています。パン生地をこねているときは何も考えず、編み物も無心になれるので、やり始めるとあっという間に時間がたってしまいます。お笑いライブを見るのも好きです。オフィスがある渋谷周辺には劇場が多いので、よく劇場巡りをしています。
竹下 ワークライフバランス、仕事と生活のバランスの取り方はどうですか。
朱 Omnissaでは「自分の健康や家族のことを大切にしてから仕事をする」という考えが推奨されています。そのため、自分の家族や生活、健康に気を付けるようになりました。前職までは仕事をするだけの日々でしたが、今は意識して仕事と生活のバランスを取るようにしています。
竹下 朱さんとオフィスで顔を合わせた時、顔色が真っ青だったので「すぐに帰って休んでください」と言ったことがありましたね。
朱 あの時は会社に着いて10分くらいでしたが、すぐに帰った方がいいよと言われました。とても優しいと感じましたし、ありがたかったです。会社が推進しているデジタルワークプラットフォームのおかげで、どこからでも社内環境にアクセスできるので、その後の仕事のキャッチアップも全く心配になりませんでした。
関谷 残業時間が多くなりすぎないように気を付けています。自分で1日にこなす仕事の量や帰る時間を決めて、急ぎの案件がない日はなるべく早く帰るようにしています。
竹下 私は料理が好きなので、週末は家族に手料理をふるまっています。平日は家族と過ごす時間を確保できないので、週末は食材の買い出しから始まって、自分で考えた料理を作っています。関谷さんと同じで、料理を作っているときは何も考えないので、完全に仕事抜きの時間になって気持ちを切り替えられます。
関谷 竹下さんは良い意味で社長(カントリーマネージャー)という感じがしません。サポートチームの飲み会でも、入社3年目の私にフランクに話しかけてくれましたし、オフィスでも本当に話しやすいです。
竹下 Omnissaをこんな会社にしたいという思いがあったら、聞かせてください。
朱 今、社員は110人弱で、そのうち女性社員は20人くらいでしょうか。男性社員と同じくらい、女性社員も増えてほしいと考えています。女性が増えると今以上に気持ち良く働けるはずなので、積極的に採用してほしいです。
関谷 お客さまからのサポート依頼が増えているので、問い合わせが減るように、YouTubeチャンネルに作業動画をアップするような取り組みができたらよいと考えています。
竹下 社員の皆さんと話をするといろいろなアイデアが出てくるので、積極的にコミュニケーションをとってそれを実現していく考えです。そうした取り組みを2~3年続けていけばビジネスもうまくいくはずです。モチベーションが高い社員であれば、成果も確実に出せると思います。それぞれの思いややりたいことは違うと思いますが、皆で意見を出し合って、前に進みたいと考えています。
※本稿は、Omnissa Japanからの寄稿記事を再構成したものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:Omnissa Japan合同会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2025年3月8日