フルリモートでも花開く専門性 日本オラクル流グローバルコンサルタントの育て方世界で輝く人材は、なぜ日本オラクルに加わったのか

「英語を含む8カ国語を学んできたが、ただの通訳では終わりたくない」「いつまでもパッケージ製品を業務に合わせていたら、日本の競争力が低くなる」――それぞれの課題感を持つ2人のコンサルタントが、大規模グローバル企業でタッグを組んだ。さまざまな経験や価値観を持つ、日本オラクルのコンサルタントたちが協働する姿を紹介しよう。

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» 2025年05月22日 10時00分 公開
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 一昔前まで、Oracleといえばオープン系データベース製品のデファクトスタンダード「Oracle Database」を真っ先に思い浮かべる方が多かったかもしれない。しかし今日では、エンタープライズ向けビジネスアプリケーションのベンダーとしても広く知られる存在となっている。特に同社のERP(統合基幹業務システム)製品は、グローバルERPの代表格として、世界中の大手企業に導入されている。

 近年のOracleは、これらのビジネスアプリケーションをSaaSとして提供するとともに、IaaSやPaaSも幅広く展開するクラウドベンダーとしての存在感を高めている。顧客企業への製品導入を支援するコンサルタントの業務も、グローバルかつクラウドネイティブな色合いを強めつつある。

 こうした背景から、日本オラクルでは数多くのグローバルプロジェクトが進行している。国内大手製造業の調達システムをグローバル展開するプロジェクトでコンサルタントとして活躍しているのが、コンサルティングサービス事業統括のシニアプリンシパルコンサルタントである坂田 優氏と、シニアコンサルタントの沓掛(くつかけ)可菜氏だ。日本オラクルにおいてグローバルプロジェクトのコンサルタントとして働くことの意義や醍醐味(だいごみ)などを、両氏に聞いた。

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日本オラクルのコンサルタントとして大規模グローバルプロジェクトに参画

 坂田氏は大学を卒業した2001年に日系SIer(システムインテグレーター)にSE(システムエンジニア)として入社し、物流企業の業務システムをスクラッチ開発する業務に長らく従事していた。しかし仕事を続けるうちに、自身が携わっている業務の価値について疑問がふつふつと湧いてきたという。

 「各拠点でほぼ同じ業務をしているにもかかわらず、ほんのちょっとした違いをシステムに実装するためにわざわざ工数をかけてスクラッチ開発するのは、明らかに効率が悪いと思っていました。それよりもパッケージ製品に極力手を加えずにそのまま展開した方が効率は良いですし、企業の業務をベストプラクティスに合わせて標準化していった方が、ひいてはその企業の競争力向上にもつながるのではないかと、ずっと考えていました」

坂田 優氏 ストラテジック・カスタマーコンサルティング第一事業本部 シニアプリンシパルコンサルタント 坂田 優氏

 こうした考えを実践に移すために、同氏はパッケージ製品ベンダーへの転職を考えるようになった。その際、真っ先に候補に挙がったのが日本オラクルだった。もともとOracle Databaseは業務で扱ったことがあり、その機能と先進性、将来性は誰の目にも明らかだと考えていたため、「世界のデファクトスタンダードと評されている製品のスキルを身に付けた方が自分の市場価値を高められると思い、日本オラクルへの転職を決断しました」と坂田氏は語る。

 こうして坂田氏は2008年に日本オラクルに転職した。以後コンサルタントとして大手製造業顧客に対する製品導入を支援する業務に従事している。

 坂田氏と同じグループで大手部品メーカーのグローバルプロジェクトにコンサルタントとして参画しているのが、沓掛氏だ。

沓掛可菜氏 ストラテジック・カスタマーコンサルティング第一事業本部 シニアコンサルタント 沓掛可菜氏

 沓掛氏は2014年に新卒で日系SIerに就職した後、2018年に日本オラクルに転職した。新卒で入社したSIerではさまざまな顧客企業のシステム開発プロジェクトに関わってきたが、大学時代に語学を専攻していたこともあり、グローバルな仕事に携わりたいという希望をずっと抱いていた。

 「大学で語学を学んだとはいえ、語学力だけでは社会で通用しません。自身の武器としてITスキルを学びたいと考えてSIerに就職しました。そこでさまざまな仕事を通じて一定のITスキルを身に付けられたため、これと語学力を掛け合わせることで新たな挑戦に踏み出したいと考えて外資系IT企業への転職を検討し始めました」

 そんな折、たまたま知り合いだった日本オラクルの従業員から誘われ、「誰もが知るグローバル企業の日本オラクルなら、グローバルプロジェクトに関われるチャンスに恵まれるのではないか」と考え、転職を決意したという。

社内公募制度を利用して念願のグローバルプロジェクトへ

 現在両氏がコンサルティングサービスを提供している大手部品メーカーは、海外に数多くの拠点を展開するグローバル企業だ。この企業にOracleの調達システムを導入し、そのグローバル展開、運用をスムーズに行うための支援を提供するのがコンサルタントの役割だ。

 日本の顧客と海外拠点の顧客、さらには海外のOracle従業員とも密接に連携し、世界規模で多様なステークホルダーと調整しながら大規模な基幹システムの導入を進める難しいプロジェクトだ。このプロジェクトに至るまでの両氏のキャリア変遷は極めて対照的だ。

 坂田氏は入社から一貫して、製造業の大手顧客に対してOracleの業務アプリケーションの導入を支援してきた。一方の沓掛氏は、日本オラクル入社当初は「Oracle WebLogic Server」をはじめとするミドルウェア製品の導入案件にエンジニアとして関わっていた。「グローバルな仕事に携わりたい」という希望を会社に伝え続けているうちに、知的財産に関する海外との調整業務や、コンサルタントが海外スタッフとやりとりをする際の語学サポート業務などに携わることができた。

 こうして悲願を達成した沓掛氏だったが、その一方で危機感を募らせていたという。「語学以外の専門性やスキルを磨かないと、ただの通訳になってしまい、プロジェクトの中枢で活躍できないのではないかという問題意識に苛まれるようになりました」

 そんな折、社内メールでたまたま目にしたのが、現在所属するプロジェクトの「メンバー社内公募」の知らせだった。「このチャンスを逃してはならない」、そう直感した沓掛氏はすぐに応募した。幸いなことに当時所属していた部署のマネジャーがこのプロジェクトに先行して移籍しており、声を掛けてくれたこともあって、社内移籍はスムーズに運んだ。

 「自身のキャリアプランを実現するために柔軟に社内異動できる点は、日本オラクルの大きな魅力だと思います。社内公募に関する情報は社内の専用サイトで常に公開されているほか、『Slack』の専用チャンネルでも世界中の公募情報が流通しています。従業員一人一人のキャリア実現を会社が積極的にサポートしてくれる環境が整っていると感じます」(沓掛氏)

グローバルプロジェクトで、もまれるうちに英語力が成長

 語学力を突破口にしてキャリアを切り開いてきた沓掛氏に対して、坂田氏は英語の習得にはかなり苦労してきたという。日本オラクルに入社する前は英語を学習する機会がほとんどなく、TOEICのスコアも550点がやっとだった。しかし日本オラクルに転職してからは、いや応なしに英語を使うことになった。

 「マニュアル類はほとんど英語ですし、製品に不具合が生じた際には海外のエンジニアに調査を依頼する必要があるので、英語でのやりとりは避けて通れません。流ちょうに話せる必要はなくても、最低限の読み書きはできないと仕事にならないため、転職後に必死に勉強しました」

 その結果、TOEICの点数は若干上がったものの、机上の勉強だけでは限界があった。そこで坂田氏は「グローバルプロジェクトに参加すれば英語を喋らざるを得なくなるので、英語も上達するのではないか」と考え、現在のプロジェクトに志望して異動したという。

 当初は苦労しつつも、実践を通じて徐々に慣れて英会話のスキルは上がっていった。その結果、TOEICの点数も750点にまでアップした。「わざわざ勉強することなく、普段の業務をこなしているだけで英語力も向上するので、いいことずくめです。ただし流ちょうに会話できるレベルまでは至っていないので、上達の余地がまだまだあると考えています」と坂田氏は語る。

 技術者の立場としては、非常にモチベーション高く仕事に向き合えているそうだ。坂田氏が転職してしばらくの間は、既存業務に合わせるためにパッケージ製品に多くのカスタマイズやアドオン開発を加える案件が多かったため、「パッケージ製品を選んだ意義が薄れてしまうのではないか」と懸念を抱いていたが、Oracleの製品戦略がパッケージ主体からクラウド主体へと大きく方向転換したことで、状況が一気に変わった。

 「クラウドサービスが広く普及したことで、お客さまも『システムを業務に合わせる』やり方から『業務をSaaSに合わせる』やり方へと徐々にシフトしています。この傾向が続けば、きっと日本企業は市場競争力を取り戻して、ひいては日本経済全体の復興につながるのではないかと期待しています。そのために技術者として微力ながら貢献できていることに、今はとても大きなやりがいを感じています」(坂田氏)

先輩従業員が新人にマンツーマンでスキルトランスファー

 坂田氏が日本オラクルに転職した2008年当時は、製品スキルを習得する手段はOJT(On the Job Training)と自己学習がメインだったが、教育の手法も大きく変化した。

 「入社当時は全従業員がオフィスに出社していたので、分からないことがあればすぐ質問できました。しかし現在の日本オラクルの勤務形態はプロジェクトに応じてある程度自身の裁量でリモート勤務を選択できるため、現在は会社として体系的な教育プログラムを提供するようになっています」(坂田氏)

 具体的には、動画コンテンツで製品知識を習得するOracleの公式教育プログラム「Oracle University」、先輩従業員が新人にメンターとして付いてマンツーマンでスキルトランスファーを実施する制度などを運用しているそうだ。

 「私も現在のプロジェクトに配属された当初、坂田さんからさまざまなことを教えてもらいました。そして現在は自分が教える立場に回って、新人にさまざまな知識やスキルを伝授しています」(沓掛氏)

 リモート勤務を導入した企業の多くが新人のオンボーディングに苦労する中、日本オラクルはこのような教育制度を設け、新入社員がいち早く独り立ちできるようにさまざまな面からサポートを提供している。

 「従業員がやりたいことを会社がサポートしてくれますし、仲間も面白い方ばかりです。いい刺激を受けられますし、働きやすい環境でもありますので、多くの方にお勧めしたいです」(沓掛氏)

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