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SAXによるシンプルなXML文書の操作Javaで実現するDOM/SAXプログラミング(4)(1/3 ページ)

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もう1つのAPI 〜 SAX

 前回まで2回にわたり、DOMについて解説してきました。今回から2回の予定で、XMLを操作するためのもう1つのAPIであるSAXについて取り上げます。SAX解説の第1回目にあたる今回は、SAXの概要とAPIの基礎について解説しましょう。

 前々回の復習になりますが、DOMはXML文書の構造に対応したオブジェクトのツリーを作成し、そのオブジェクトのツリーを操作するものでした。

 このプログラミングモデルは実装方式にもよりますが、メモリを大量に消費する傾向があります。少し大きなドキュメントを操作するだけでメモリが足りなくなるということも、それほど珍しくはないでしょう。

 この問題は、DOMが登場した直後から指摘されており、もっと少ないリソースで手軽にXML文書にアクセスできるAPIへの要求が出てきたのは当然の成り行きでした。

 そこで登場してきたのがThe Simple API for XML、すなわちSAXです。構文解析をしながら、イベントドリブンでXML文書の情報をアクセスするというまったく違ったアプローチを採用しており、瞬く間にもう1つのスタンダードとして開発者のコミュニティに受け入れられました。

 そのSAXの概要について、早速見ていくことにしましょう。

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