SAXプログラミングの応用
前回の「SAXによるシンプルなXML文書の操作」では、SAXのモデルとAPIの基礎について取り上げました。Simple API for XMLの名のとおり非常にシンプルなモデルなので、サンプルの理解もそれほど難しくなかったことと思います。
ただし前回のサンプルは、入力として与えられたXML文書を最初から終わりまで順にただ読むだけのものでした。
また、サンプルのXML文書のDTDも非常に簡単なものでした。実際のXML文書はもっと複雑な階層構造を持ったデータを表現していることが多いでしょう。SAXはタグの出現順にその情報を受け取ることができるだけですので、XML文書の階層的なデータ構造を認識して再構成するのはプログラマーの仕事になります。タグの構造まで認識して結果を返してくれるDOMとの大きな違いがここにあります。
今回は、実際のSAXプログラミングに出現することの多いそのようなケースを取り上げて見てみることにしましょう。
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