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各ディレクトリの役割を知ろう(サブディレクトリ編)Windowsユーザーに教えるLinuxの常識(3)(1/2 ページ)

前回は、ルートディレクトリ直下の各ディレクトリについて、どれがどう使われるのかを解説しました。今回は、さらにそのサブディレクトリについても、説明していきます。

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サブディレクトリを持つディレクトリ

 ルートディレクトリ直下にあるディレクトリの中で、さらに複雑なサブディレクトリ構造を持っているのが/etc、/opt、/usr、/varの4つです。これらのディレクトリを順番に見ていきましょう。

FHS 2.2における/etcの構造

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 前回説明したように、各種の設定ファイルの保存場所として使われるのが/etcです。FHS(Filesystem Hierarchy Standard:前回参照) 2.2では、/etcにバイナリファイルを置かないこと、/opt用の設定ファイルを置くために/etc/optを設けることが要求されています。さらに、オプションとしてX Window System用の/etc/X11、SGMLとXML用の/etc/sgmlが規定されています。

 /etcには以下のファイルを配置することになっていますが、いずれもオプションです。

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 /etc/X11に配置するべきファイルとしては、XconfigXF86Config(いずれもXFree86の設定ファイル)、Xmodmap(X11用キーボード変換ファイル)が挙げられています。もちろんこれだけではなく、X Window Systemで動作するさまざまなプログラムの設定ファイルもここに置かれます。

 /etc/sgmlには、*.confという汎用設定ファイルと*.catというDTD定義用のファイルを配置することになっています。

Red Hat Linux 7.1における/etc

 FHS 2.2で規定されているファイルやディレクトリは、必要最小限の要素にすぎません。実際、Red Hat Linux 7.1では/etcにさまざまなファイルやディレクトリが配置されています。代表的なところでは、

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

といったところでしょうか。ディストリビューションによって違うのはもちろん、Red Hat Linux 7.1であってもインストール時のオプションなどによって変わってきます。

FHS 2.2における/opt

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 FHS 2.2では、/optの下にアプリケーションパッケージごとに専用のディレクトリ(以下で示す)を作ることになっています。なお、/optにはローカルシステムの管理者用に予約された6つのサブディレクトリがあります(図3参照)。

 プログラムは/opt//binpackage x>/binに配置する必要があります。また、UNIXのマニュアルフォーマットにのっとったファイル(manページ)は、/opt//manpackage

x>/man以下に配置します。このとき、サブディレクトリの構造は後述の/usr/share/man以下と同じようにします。

 なお、パッケージが利用するのは/opt以下だけではありません。例えば、作業用のデータは/var/opt以下に、ホスト固有の設定ファイルは/etc/opt以下に配置します。

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