GUI管理ツールの導入とユーザー情報のSQL化:実用qmailサーバ運用・管理術(7)(1/3 ページ)
コマンド操作が基本のqmailだが、Webベースの管理フロントエンドも存在する。今回はこれをインストールして日々の管理業務を効率化するとともに、メールユーザーの情報をMySQLに格納して認証を行えるようにする方法を紹介する。
Webインターフェイス「qmailadmin」
ezmlmやvpopmailなどのqmailアドオンツールを紹介してきました。qmailの実装がシンプルなだけにこうしたツールの導入は欠かせませんが、機能が豊富になった代償として、qmailの持ち味であるシンプルな設定を犠牲にしてしまったのが悔やまれます。また、ファイアウォールやルータでさえWebで設定できる昨今に、ほぼ毎日発生する作業をコマンドラインで行うことに抵抗やとっつきにくさを感じる方もいると思います。そこで、今回はメールサーバの管理をWebで行えるようにする方法を紹介します。
「メールサーバの管理」といっても、その範囲は多岐にわたります。ここでは、ユーザーの追加やパスワード変更、メーリングリスト(以下ML)の登録者管理といった日々の定常業務を効率よくこなせる「qmailadmin」を使ってみましょう。
qmailadminは、vpopmailと同じくInter7 Internet Technologies社(http://www.inter7.com/)が提供しているツールで、vpopmailはもちろんezmlmとも高い親和性を持っています。こうしたWebツールのほとんどは英語のみのサポートで、タイトルやメッセージを日本語化するには少々手を加える必要があるのですが、qmailadminはWebブラウザの言語設定に応じた言語(文字コード)でWebページを表示してくれます。
qmailadminのWebページ(http://inter7.com/qmailadmin/)にデモ(http://mail.inter7.com/cgi-bin/qmailadmin)が用意されているので、自分の環境にインストールする前にqmailadminの動作を試すこともできます。
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