Tomcatでは、仮想ホストの設置、コンテキストの制御、ロギングに関する諸設定などの、コンテナの動作に関するパラメータがserver.xmlに記録されています。
server.xmlは、XML形式で記述されています。可読性は比較的高いとはいえ、数百行以上にも及ぶXMLファイルをテキストエディタで間違いなく編集するのは、難しい作業であることには変わりありません。
そうした状況を打開するべく、Tomcat 4.1.xから、server.xmlやtomcat-users.xmlなどをGUIベースで設定することができる管理ツール「Tomcat Administrator」が提供されています。若干動作が重いという難点がありますが、XMLファイルを直接編集しなくても済む手軽さは、Tomcat管理の負担を大幅に軽減します。
操作手順
(1)tomcat-users.xmlに権限を追加する
Tomcat Administratorを使用する際は、“admin”権限のユーザーが必要となります。「コマンドでTomcatのデプロイ操作を効率化するには」を参考に、あらかじめユーザーの設定を行ってください。
(2)Tomcat Administratorを起動する
Tomcat Administratorには、以下のURLからアクセスすることができます。
・http://localhost:8080/admin/
アクセスに成功すると次のような認証画面が表示されるので、手順(1)でtomcat-users.xmlに対して設定した“admin”権限を持つユーザーのID/パスワードを入力します(本稿では「admin/admin」)。
認証に成功すると、次のような画面が表示されます。
画面はフレームで上下左右に3分割されています。設定したい項目を左フレームのツリー状のメニューから選択すると、関連する設定項目が右フレームに表示されます。変更された内容は、右フレームで[保存]ボタンをクリックした後、上フレームにある[変更を反映]ボタンでTomcatに反映させることができます。
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