Antは「Antでアプリケーションのデプロイ作業を効率化する」にて紹介したようにJavaベースのビルドツールです。本TIPSでは、より高度なデプロイや配布を行うために必要なディレクトリやファイルに関するタスクを紹介します。
操作手順
(1)自動化する作業について
今回のサンプルでは、StrutsベースのEJBを使わないシンプルなWebアプリケーションを想定し下記のフォルダ構成で、
- Webアプリケーション用のディレクトリ(sampleapp)の中身を全削除
- Webアプリケーション用のディレクトリ階層を作成
- 開発用のソースコードをコンパイル
- 各種ファイルをWebアプリケーション用のディレクトリ階層へコピー
という一連の手順を、delete、mkdir、copyのタスクを使用して自動化する例を紹介します。
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サンプルのAntを実行することによって、下記のWebアプリケーション用の環境が構築されます。
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(2)ファイルを設定する(build.xml)
以下は、先ほど示した手順をAntで実行するためのファイルの設定です。
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「ant all」にて実行した場合、下記のような結果が出力されます。
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cleanターゲットにて全ファイルの削除、prepareターゲットにてディレクトリ作成、compileターゲットにてコンパイル、copyfilesターゲットにて、Webアプリケーション用のディレクトリへ各種ファイルがコピーされたことが確認できます。
参考:cleanターゲットはclassファイルの削除を行います。つまりcleanターゲットを実行せずにbuildターゲットを実行した場合には差分ビルドとなり短時間で処理を完了させることができます。開発のコーディング時などはこちらの差分ビルドを使い、全部やり直したいときにのみcleanターゲットを含むallターゲットを実行するのが一般的です。
Antの各タスクに関する詳細については、以下のサイトなどが参考になります。
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