“自家製”コンテンツマネジメント製品を切り替えさせたい:ブランド管理にECM活用を
インターウォーブン・ジャパンは2月18日、Webコンテンツ管理製品の最新バージョン「TeamSite6.5日本語版」の販売を開始した。
インターウォーブン・ジャパンは2月18日、Webコンテンツ管理製品の最新バージョン「TeamSite6.5日本語版」の販売を開始した。TeamSite6.5は、日本語に完全対応したほか、検索やレポート機能の強化が特徴として挙げられる。1月に米インターウォーブン アジア太平洋担当副社長に就任したばかりのジェームズ・マレー(James Murray)氏は「この製品の投入により、Enterprise Content Management(ECM)分野において、アジア太平洋地域における日本の売り上げの割合を30〜40%まで拡大したい」との展望を示した。
インターウォーブンは、米カリフォルニア州に本拠地を置くコンテンツマネジメント製品の大手企業。マイクロソフトやコカ・コーラなどを顧客企業に持つ。アジア太平洋地域には、インドや香港、中国、韓国、オーストラリアなど8拠点を構える。特にインドのムンバイには40名のエンジニアと40名のサポートスタッフを備えているという。日本では、パートナー企業を経由した販売をしており、パートナー企業にはNECやNTTソフトウェア、アクセンチュアなどが名を連ねている。マレー氏は、「アジア太平洋地域では、50社のパートナーと320社の顧客企業がいるが、そのうち日本のユーザー企業は約60社だ。今後は特に金融機関にも力を入れていきたい」と語った。
TeamSite6.5は、高度なカスタマイズ機能やテンプレート機能、履歴管理機能が充実した企業向けWebコンテンツマネジメント製品。例えば、「部長が部下にコンテンツの作成作業を依頼した場合、部下がテンプレートを編集してコンテンツを作成して部長に提出。部長は内容を確認したうえで承認し、サーバにアップする」といったワークフローを、カスタマイズして登録できる。
テンプレートを活用することにより、同じテキスト内容であっても、1度フォームに入力するだけで「インターネット用」「イントラネット用」などの用途別に自動生成することもできる。また、Webサイトのバージョン管理機能として、個々のコンテンツやファイルだけではなく、サイト全体のバージョン管理が可能。この機能を利用することで、「現在のA社のWebサイト全体と、1年前のA社のWebサイト全体を比較して、利便性を検討する」といったことも行えるという。
さらに検索エンジンに「Verity K2」を採用し、フルテキストやメタデータ、XMLの検索が可能となった。従来のバージョンでは、全文検索が難しかったという。また、レポート機能では、新しいレポートモジュールを採用し、コンテンツにフォーカスしたレポートや履歴データ管理が可能となった。データベースも、OracleやSQL Server、DB2などさまざまなデータベースに対応した。
マレー氏は、「現在は、ブランド管理が商品販売において最も重視される時代だ。特にさまざまな製品を取り扱う企業の場合、1つでも異なったイメージのページがあっては戦略が台無しになる。ブランド管理とTCO削減にECMは必須だといえる」とECMの必要性を訴え、「当社は、現在アジア太平洋地域のECM分野で12.2%のシェアも持ち、業界第1位だ。しかし、自前のコンテンツマネジメントシステムを持つ企業も30%以上おり、この部分のシェア奪還を狙いたい」と抱負を語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.