検索
連載

フリーのライブラリを使いPDFを生成するJavaTips 〜Javaプログラミング編

Share
Tweet
LINE
Hatena

 本TIPSで紹介するiTextは、PDFをJavaで扱うためのライブラリです。これを使えば、PDFファイルを作成したり、ブラウザにPDFを出力したりすることができます。しかもiTextはオープンソースで開発されており、使用に際してはMPLまたはLGPLのいずれかのライセンスを選択できます。

セットアップ

 iTextはjar形式のライブラリのため、必要なファイルをクラスパスへ追加するだけで利用できます。iTextの本体は、itext-x.x.jaです。これを以下のURLよりダウンロードしてください。

http://www.lowagie.com/iText/download.html

 ダウンロードできたら、このjarファイルをクラスパスへ追加します(最も簡単な方法は、Javaの拡張ディレクトリへjarファイルをコピーすることです)。

 これだけでiTextは利用可能ですが、本体には日本語フォント用の設定が含まれていません。日本語を扱うために、追加のライブラリiTextAsian.jarを以下のURLからダウンロードします。

http://itextpdf.sourceforge.net/

 ダウンロードしたら、これも同様にクラスパスへ追加します。以上でセットアップは完了です。

基本的な使い方

 iTextを使うには、基本的に以下の5つのステップを踏みます。

  1. 汎用の文書オブジェクトを生成
  2. 文書の出力形式(PDF/RTF/HTML/XMLより選択可能)と出力先を設定
  3. 文書の出力を開始
  4. 文書にテキスト/表/画像などの要素を追加
  5. 文書の出力を終了

 ここでは、動的に生成されたPDFをブラウザに表示する、ごく簡単なサーブレットをサンプルとして示します。

pdfServlet.java

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


 なお、iTextをスタンドアロンのアプリケーションで用いることも可能です。例えばPDFファイルを直接ファイルシステム上に書き出したい場合は、(2)でgetInstanceメソッドの第2引数にファイル出力ストリーム(java.io.FileOutputStream)を指定します。

 上記のサンプルサーブレットへアクセスすると、次のような結果が得られます。

サンプルコードの実行結果
サンプルコードの実行結果

Profile

WINGSプロジェクト

佐藤匡剛


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る