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EclipseでJavaのスキルを高めようEclipseでJavaに強くなる(1)(1/3 ページ)

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 本連載はJavaプログラミング初心者を対象にした「Eclipseではじめるプログラミング」の続編です。前回の連載では紹介できなかった、コンピュータによる計算方法の基礎や、プログラミングへの理解がさらに深まるようなテーマをいくつか用意しましたので、プログラミングの基礎知識をさらによく身に付けてもらえるはずです。

 具体的には、入出力、例外、型、文字、ファイル操作といった順に「Eclipseではじめるプログラミング」から1ステップ上の文法事項、基本事項について解説をする予定です。プログラムによって計算された結果をメモリ上からディスクへ保存することができるようになると、プログラミングの幅がぐんと広がります。ところが、このときに連載で紹介する各項目について理解をしていないと思わぬ落とし穴にはまることがあります。そんなときに対応できる応用力を身に付けてもらえるよう、本連載を通して解説をしていく予定です。大げさかもしれませんが、オブジェクト指向プログラミングを実現する土台ともいえる基本をしっかり身に付けて、真のプログラミング力向上を目指してください。

 さて、「Eclipseではじめるプログラミング」では、初心者でも手軽に使うことができ、しかも無償で手に入るGUIプログラミング統合開発環境(Integrated Development Environment:IDE)であるEclipseを採用してプログラミングの基本について解説をしました。Eclipseは当時としては新しいバージョン2.1を使い紹介しましたが、いまはバージョン 3.1を使って開発する現場も多くなってきています。そこで、今回はこの新しいバージョンを使うことにします。さて、Eclipseの基本は英語版で、そこへ日本語のパッケージを追加インストールして簡単に対応させることができますが、初心者にとってはちょっと大変かもしれません。そこで今回は、http://aioec.sourceforge.jp/で公開されている「All-In-One Eclipse」という、あらかじめ日本語対応されたEclipseをインストールできるパッケージを使うことにします。

本連載では基本的に無償で利用可能なツールを使いますが、各ツールが採用しているライセンスは異なりますので、読者の皆さんが各自で確認をして利用するようにしてください。

Javaの学習にEclipseが適している理由

 最初に、簡単にプログラミング言語JavaとEclipseについて確認しておきましょう。プログラミング言語Javaとは、サーバーサイドのアプリケーション開発によく使われているオブジェクト指向言語です。Sun Microsystemsによって開発され、発表当時はWebブラウザ上で動作するJavaアプレットが注目を浴びていました。最も普及しているデスクトップOSのWindowsで動作する開発環境が無償で配布されていたこと、本格的なオブジェクト指向言語であったこと、ネットワークプログラミングが簡単に実現できることなど、いろいろな要素もあって人気が出ました。ちなみに、昨年の2005年はJavaが誕生してから10周年という記念すべき年でした。

 Javaが登場した当時はSun Microsystemsから提供されていたJDKという開発キットを使ってプログラミングの勉強をすることが主流でしたが、Javaの人気が高まるとともにオープンソースのグラフィカルユーザーインターフェイスを備えた開発環境への要望も高まってきました。そんな中で登場したのが、EclipseというGUIベースの開発環境です。EclipseはEclipse Foundation により開発が進められていて、http://www.eclipse.org/でオープンソースのソフトウェアとして公開されています。Windows、Linux、Solaris、Mac OS Xなど多くのOSに対応しています。「連載 Eclipseを使おう!(1)オープンソースのEclipseは仕事に使える開発環境」でも紹介されているように、製品版IDEと同等の充実した開発機能、プラグイン・アーキテクチャ、動作の速さ、充実したヘルプ、柔軟なライセンス内容といったことから、多くの開発者が注目して大人気となりました。

 多くの開発者からも支持されたEclipseですが、初心者の視点から見ても、前回の連載で紹介した次のような点から、ぜひ利用するべきだといえます。EclipseのようなGUIベースの開発環境が簡単に手に入って学習に利用できるのは、本当にうれしいことです。

  1. GUIツールなので、コマンドプロンプトのコマンドを覚えなくても使える
  2. 1つのウィンドウ内でプログラミングに必要な作業ができる
  3. プログラム開発を効率よく行うための支援機能が多い
  4. 多くのJavaプログラマに人気があり、使っている人が多い

 さらに詳しくは、「Eclipseではじめるプログラミング」をご覧ください。ちなみに、Javaで動作するGUIベースの開発環境としては、NetBeansも有名です。これもEclipseと同様にオープンソースですので、興味のある人は使ってみるとよいかもしれません。

 では、次のページからEclipseによる学習環境を構築していきましょう。

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