Visual Studio .NET 2002/2003(以降、VS.NET)の日本語版で作成したソース・ファイルの多くは「シフトJIS」でエンコードされており、逆にVisual Studio 2005(以降、VS 2005)のソース・ファイルは基本的に「UTF-8」でエンコードされている。そのため、VS.NETからVS 2005へ開発環境を移行する場合などで、(VS 2005のエンコード形式に統一したいなどの理由により)そのエンコード(文字コード)を変更したいということはある。このようなファイルのエンコードを変更する機能がVisual Studioには搭載されている。それが[保存オプションの詳細設定]だ。
[保存オプションの詳細設定]を利用するには、Visual StudioのIDEで何らかのソース・ファイル(例:.csファイルや.vbファイル)を開いた状態で、メニュー・バーから[ファイル]−[保存オプションの詳細設定]を選択すればよい。これにより、次のような[保存オプションの詳細設定]ダイアログが表示される。
[保存オプションの詳細設定]ダイアログ
このダイアログでファイルのエンコードを変更する。
(1)[エンコード]には現在のファイルのエンコードが表示されているが、ここで変更したいエンコードに選択しなおす。
(2)[行の終わり]には、改行文字の種類を「Windows(CR LF)」「Macintosh(CR)」「Unix(LF)」などから選べる。
(3)[OK]ボタンを押すと、ファイルのエンコードが変更される。
例えば、シフトJISからUTF-8に変更したい場合は、このダイアログの[エンコード]を「日本語 (シフト JIS) - コードページ 932」から「Unicode (UTF-8 シグネチャ (BOM) 付き) - コードページ 65001」に変更すればよい。
ここでの注意点としては、[保存オプションの詳細設定]ダイアログで[OK]ボタンをクリックして保存しただけではまだファイル自体は保存されていないということだ。最後に[Ctrl]+[S]キーを押すなどしてファイルの保存を忘れないように注意しよう。
カテゴリ:Visual Studio 2005 処理対象:IDE
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