Oracleでの問題発生を予防する:ORACLE MASTER Silver DBA講座(20)(1/2 ページ)
ORACLE MASTER資格の中級に位置付けられ、取得すればOracle技術者としてグローバルに認定される「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 10g」。例題を利用してポイントを押さえ、確実な合格を目指そう!
前回「Oracleのパフォーマンスを最適化する」で、パフォーマンスの管理について紹介しました。今回は予防的メンテナンスを学びましょう。
予防的メンテナンス
ポイント
自動ワークロードリポジトリ(AWR)やサーバ生成アラート、各種アドバイザ機能が対象です。AWRでは、AWRスナップショットの管理方法(取得間隔、保存期間)なども理解しておく必要があります。
サーバ生成アラート
Oracle Database 10gでは、メトリックにしきい値を設定することで、問題が発生する前にアラートを入手することが可能です。
メトリックとは、各種データベース情報に関して、分析のために計算され、保管されているデータのことです。例えば、REDOログの生成量に関する情報は、REDOログが生成されるたびに更新されていきますが、トランザクション当たり、秒当たりといった計算データはメトリックとして提供されます。メトリックは、MMON(Manageability Monitor)バックグラウンドプロセスによって定期的に計算されています。
サーバ生成アラートでは、「警告」しきい値と「クリティカル」しきい値の2種類のしきい値が設定できます。しきい値を超えると、Enterprise Managerホームページの「アラート」リージョンに表示され、そこから詳細ページにドリルダウンすることができます。電子メールの構成を行っている場合は、電子メールでアラートを送信することも可能です。
自動ワークロードリポジトリ(AWR)
パフォーマンス情報を収集するために用意されている機能です。メモリ内で生成される各種統計情報と、SYSAUX表領域内に格納されるAWRスナップショットで構成されます。AWRスナップショットは、デフォルトで60分に一度、MMONバックグラウンドプロセスによって作成されます。作成されたAWRスナップショットは、デフォルトでは7日間保存され、その後パージ(破棄)されます。収集間隔と保存期間は必要に応じて変更することができます。
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