日立システムアンドサービスは1月31日、ソリューションベンダ10社対抗による「PM格言カルタ」大会と日立システムアンドサービス選抜5チーム対抗による「SE出世双六(すごろく)」大会を開催した。
「PM格言カルタ」は、プロジェクトマネジメントに関連した「あ」〜「ん」の45文字からはじまる格言をまとめたもの。2005年に発売を開始した。カルタの作者である日立システムアンドサービス 前取締役社長 名内泰藏氏は、「これまで作ってきた安全標語を元にこのカルタを作成したが、言葉の偏りがあり、45文字を作るのに苦心した」と制作の苦労を語り、さらに「カルタのような短い文であれば、覚えやすいだろうと期待している。ぜひ活用してほしい」と話した。
今回、カルタ大会に参加したのは、NECソフト、キーウェアソリューションズ、野村総合研究所、住生コンピュータサービス、大和総研、ティージー情報ネットワーク、トキメック情報システムズ、TIS、NTTデータ、日立システムアンドサービスの10社。1チーム3名でのトーナメント戦で行われた。
30人の選手に加え、各チームの応援などを含め、50人を超える参加者が会場に詰めかけ、熱気に包まれた。競技は緒戦から白熱し、「はい」という声とともに札が取られると、周りから歓声が起こるなど大変な盛り上がりを見せた。
優勝はホームチームである日立システムアンドサービスの「GEM2」。GEM2は社内から集まったという応援団を背に圧倒的な強さで勝利。ホームの力を見せ付けた。2位は大和総研の「team Daiwa」、3位はNECソフトの「新木場かるた同好会」がそれぞれ入賞した。優勝したGEM2のメンバーは「うれしいというよりほっとした」と安どの表情を浮かべていた。
会場からは、「思ったよりも真剣になった」というコメントや「来年も開催してほしい」という声が聞こえるなど、早くも来年の大会に向けて期待が寄せられていた。
カルタ大会の後、会場を移して、日立システムアンドサービスの各部署から選抜された5チームによるSE出世双六大会が行われた。SE出世双六は同時に大会が開催された「PM格言カルタ」、2006年に発表された「セキュリティかるた」に続く製品。学生などに対し、SEという職業に興味を喚起させ、また技術者の育成を目的に開発された。
会場いっぱいに広がる特大の盤面に、実際に人がコマとなりマスを移動する。参加者は「エンジニアとケンカするもかえって信頼を深める 5マス進む」や「本番環境に戸惑いデプロイ失敗 1回休み」など、ユニークなコマの内容に一喜一憂していた。
日立システムアンドサービス 人財開発部部長 石川拓夫氏は「双六を作るという思い付きから、いろいろな人の協力を得て、短期間でここまで仕上がり、ここまで大きなイベントになるとは感慨もひとしお。ゲームとはいえ、この中には皆さんの人生の縮図が入っているかもしれない。これを糧に自分のキャリアを考えながら、納得のいく人生を歩んでもらえたらいいと思う」と話し、「カルタ大会同様、この双六も全国大会に昇格するかもしれない。ぜひ、皆さん1年間、精進してもらいたい」と次回開催に含みを持たせた。
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