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今年も“かに座”リリース! Eclipse 3.4の新機能は?すぐに日本語で使えるEclipse 3.4大特集(前編)(3/4 ページ)

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SQL クエリー・ビルダーでテーブルの結合をしてみた

 SQL クエリー・ビルダーを利用し、SQL文を作成するには、次のようにします。まず、DTPを利用し、DBとのコネクションを作成し、DBに接続した状態にしておきます。SQLファイル(拡張は*.sql)を開いた状態で、エディタ上で右クリックし、[SQL クエリー・ビルダーで編集]を選択します(図12)。

図12 [SQL クエリー・ビルダーで編集]
図12 [SQL クエリー・ビルダーで編集]

 すると、[SQL クエリー・ビルダー]が起動します。

図13 起動した[SQL クエリー・ビルダー]
図13 起動した[SQL クエリー・ビルダー]

 左真ん中のパネル(「To add a table, right-click in this pane and use the pop-up menu」と記載してあるパネル)上で右クリックし、[テーブルの追加]を選択し、SQL文に含めるテーブルを選択します。

図14 [テーブルの追加]
図14 [テーブルの追加]

 テーブルを追加すると、選択したテーブルが並んだ状態で追加されます。

図15 選択されたテーブルの表示
図15 選択されたテーブルの表示

 図15でカラムからカラムへ左クリックをしながら線を引っ張ると(図16)、選択したカラムをキーに表を結合できます。

図16 結合するカラムの選択
図16 結合するカラムの選択

 後は、SELECT文の実行結果として取得するカラムにチェックを入れていきます。すると、表を結合したSQL文が生成され、SQL クエリー・ビルダー上部の窓に表示されます(図17)。

図17 結合された表
図17 結合された表

 右下の[OK]ボタンを押すと、生成されたSQL文がエディタ上に張り付けられます。[SQL クエリー・ビルダー]下部のパネルでは、検索条件やグループ条件などを指定できます。

 SQL クエリー・ビルダーを利用すると、複雑なテーブルの結合も直感的に作成できるので、非常に便利です。また、テーブル名やSQL文の入力ミスも少なくなり、品質の向上にもつながりそうです。

JavaScriptの補完やバリデーションを行うには?

 前述のとおり3.4からは、JavaScriptの補完とバリデーションができるようになっています。例えば、「log4j-lib.js」をインクルードしておけば、「log4j-lib.js」で定義されたクラスを利用できます。

図18  JavaScriptの補完
図18  JavaScriptの補完

 JavaScriptライブラリをあらかじめプロジェクトへ追加しておけば、JavaScriptライブラリのインクルードなしに補完できるようになります。例えば、フォルダ内にあるJavaScriptライブラリをプロジェクトへ追加するには、プロジェクトの[プロパティ]で[JavaScript]→[JavaScript Libraries]を選択し、[Add a Library Folder]ボタンでJavaScriptライブラリを格納したフォルダを追加します。

図19 JavaScriptライブラリのプロジェクトへの追加
図19 JavaScriptライブラリのプロジェクトへの追加

 次ページでは、引き続きEclipse 3.4の新機能としてパンくずリストを紹介し、最後にEclipse 3.4のディストリビューションを一覧で紹介します。

【ちなみに】 “Ganymede(ガニメデ)”って何のこと?

Eclipse 3.2のコードネームは「Callisto(カリスト)」、Eclipse 3.3は「Europa(エウロパ)」、Eclipse 3.4は「Ganymede(ガニメデ)」。さて、これらの名前はどこから来ているのでしょうか?

実は、木星の衛星の名前がEclipseのコードネームとして付けられています。Ganymedeは太陽系で最も大きな衛星といわれており、その直径は惑星である水星や冥王星より大きく5262kmです。しかし、大きさの割に質量は水星の半分ほどしかなく、非常に軽い星です。

Ganymede、Europa、Callistoの写真の比較がNASAのサイトで公開されています。興味がある方は、こちらの画像をご覧ください。


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