いつものアイコンを“オリジナル”にして先手を打て:セキュリティTips for Today(2)(3/3 ページ)
襲いかかる脅威の性格を学び、それに対抗する1つの方法を知り、セキュリティ対策の手数を増やしましょう。すぐに使えるTipsを紹介する連載第2回では、アイコンを偽装するマルウェアへの対策を考えてみます(編集部)
拡張子に関連付けられたアイコンを変更しよう
拡張子で関連付けられたアイコンの変更方法は、フォルダオプションで一括変更が可能です。その方法を解説します。
- 1. 適当なフォルダを開きフォルダオプションを選択します。
- 2. 「ファイルの種類」タブを選択し、ここでは例として拡張子「DOC」を選択しています。実際には、変更したいアイコンと関連付けられている拡張子を選択します。
- 3. 実際に変更したいアイコンイメージを選択して「アイコンの変更」を押します。
- 4. 変更したいアイコンイメージを「参照」より選択して「OK」ボタンをクリックしてシステムへ設定変更内容を反映させて終了です。ここでは、事前に作成しておいた弊社のロゴを入れたドキュメントアイコンを指定しています。
今日行える“Yet Another”な対策として
今回ご紹介したTipsは、アイコンが偽装されたPE型ファイルの不正プログラムへの対策です。アプリケーションの脆弱性を悪用するウイルス、すなわち、PE型ファイル以外のドキュメントファイルなどに不正なコードを含んでいる不正プログラムには対応できません。
しかし、第1回の記事でも述べたように、さまざまなセキュリティ対策を多角的に組み合わせることは重要であり、少しでもウイルス感染の被害を軽減させることができるならば、ぜひ企業のセキュリティ対策にも取り入れていただきたいと願っています。
Profile
飯田 朝洋(いいだ ともひろ)
サポートサービス本部
コアテクノロジーサポートグループ
Threat Monitoring Center アシスタントマネージャー
トレンドマイクロへ入社後、企業向け有償サポート(プレミアムサポートセンター)のテクニカルアカウントマネージャとして、主に大企業へのセキュリティサポート・コンサルティングおよび、感染被害発生時のインシデント・オペレーションに従事。
その後、インターネットの脅威動向に関する監視・調査を行うThreat Monitoring Centerの設立と同時に、Senior Threat Research Engineerとして不正プログラムの収集・傾向分析の専門家としての活動を開始する。
現在は、米国ニュージャージー州にて不正プログラムの傾向分析に加え、インシデント対応のサポートを行う。
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