Windows 7でも「おばかアプリ選手権」は大爆笑でした:D89クリップ(18)(5/6 ページ)
もはや“毎度おなじみ”となった(?)「おばかアプリ選手権」の4回目が開催。梅雨明け間近のお台場に、おばかアプリのクリエータやファンたちが大集合。Windows 7を舞台に、今回も個性的なアプリの数々が登場しておばか度を競いあった
寝起きの肉体に課せされる16連射の貧乏ゆすり!
アプリ名:眠気ゲキタイマーYX
登壇者:雑魚と雑魚(平野真章さん、栗原芳己さん)
「連射!連射!!連射でGO!!!」部門優秀賞
「眠気ゲキタイマーYX」は、カヤックと明和電機が共同開発した貧乏ゆすり計測デバイス「YUREX」を使ったアプリ。今回のコンテストで、貸し出しを希望する開発者に提供されていたガジェットだ。
「眠気ゲキタイマーYX」は、目覚まし時計と連動しており、アラームがなった際にYUREXを一定数揺らす(連射する)ことで止められる。簡単にアラームが止められると、そのまま二度寝してしまうことがあるので、最近の時計にはスヌーズ機能が付いている。これに、連射という“激しい運動”を条件に加えることで、アラームを止めるころには、すっかり目が覚めることになる。
非常にシンプルなアプリで説明もあっという間に終了してしまったが、「連射! 連射!! 連射でGO!!!」部門の優秀賞で、しかも審査員に高橋名人がいるという状況に会場の期待は高まる。お約束通り高橋名人の腕で実演してもらう流れになり、加えて連射勝負も行うことに。
後日談によると、実質作業にかかった期間は1週間なかったという。「企画もプログラマもWindows 7のアプリを作るなんて初めてでした。全部手探りでしたが、C#とWPFで作りました。XAMLで時計の画像を配置して、C#側で時計の針の動作やYUREXのセンサ検知、アラーム動作などを行っています。完全な初心者でも、おばかアプリ選手権は十分に参加できることを証明できたかと思います」(平野さん)
ポイント
「目覚ましを止めるために痙攣の運動」という発想は、なかなかおばか。朝から激しい運動は、年配の方にはちょっと危険な気もするが、普通の目覚ましでは起きられないという熟睡家なら試す価値があるかもしれない。会場を一番盛り上げてくれたという意味では、今回の功労者といえる。
合言葉はただ1つ、イラっとしないで「集中集中!」
アプリ名:寺べっぴんDX
作者:雑魚と雑魚(平野真章さん、栗原芳己さん、ウガジンタケシーさん)
「イエッサー! センサーで参戦さー」部門優秀賞
「連射!連射!!連射でGO!!!」部門とのダブル受賞ということで、引き続き登場した雑魚と雑魚。進行時間が遅れていることもあって、そのままさっさとデモに入ってくれればいいのに、まさかの衣装チェンジ。サービス精神旺盛だ。
明らかに名前ありきの「寺べっぴんDX」は、脳波センサで集中力を判定するというアプリ。脳波センサを頭に装着し、瞑想を深める画面を眺めながら精神集中。集中力が一定レベルまで高まるとクリアできる。
途中、集中を乱すお色気映像などが表示されるので、それに惑わさないように精神を抑制する必要がある。
「これも、C#とWPFで作りました。XAMLで動画を画面いっぱいに複数張り付け、C#でゲームの進行や瞑想度(脳波のリラックス度)に応じて動画を切り替えているだけです。プログラマはWPFもC#もほとんど初体験なので、プログラムの作業量を少な目にしてアーティストのパワーに最大限頼り切るという手法を取りました。プログラムで苦労したのは脳波状況を確認しながらの調整作業です。飲酒時にリラックス度が上がることを発見してからは、作業が楽になりました」(平野さん)
ポイント
「眠気ゲキタイマーYX」と同様に、初めてのWindows 7アプリ開発なのに、センサーまで駆使した高度なアプリを作る技術力を“おばか”に生かしている。そのうえ、紹介映像の演出など、アプリ自体には関係ない部分に力が入っているのも「おばかアプリ選手権」ならでは。
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