「描く」「見せる」「共有する」の三拍子がそろったCacoo:本音のWebサービスガイド(6)(1/5 ページ)
CacooはWebブラウザから利用できるオンラインドローイングツール。他のユーザーとネットを介した共同編集もできて制作現場で役立ちそうだ
オンラインコラボに最適なドローツール
どれをどう使えばいいのか悩むWebサービスを“本音”で紹介する連載、「本音のWebサービスガイド」。前半では「Webサービスの使い方」、後半では実際に利用したユーザー4人の本音・感想を掲載していきます。第6回で取り上げるサービスは「Cacoo(カクー)」です。
Cacooは、福岡県のベンチャー企業ヌーラボが開発したWebブラウザ上で図版を作成するためのドローツールです。Webアプリケーションなのでインストールは不要。他のユーザーと図を共有しながら作業もできるので、コラボレーションツールとしても活用できます。そんなCacooの使い方を紹介してきます。
「描く」「見せる」「共有する」の三拍子
Cacooでは、図をオブジェクト(パーツ)単位で構成していく点はAdobe Illustratorなどと同じです。ただし、ビジネス文書で重宝するような基本図形が豊富に用意されているところは、PowerPointやKeynoteなどプレゼン用ツールの描画機能に近いといえます。そして、開発元が「リアルタイムコラボレーションを実現するオンラインドローツール」とアピールするように、他のユーザーとリアルタイムで共同編集できるという大きな特長があります。
Flashで実装されたユーザーインターフェイスは、動作も軽快でWebアプリケーションであることが気にならない操作感を実現しています。
ビジネス企画書やWebサイトのワイヤーフレーム、フローチャート、グリーティングカードなど利用範囲は広いです。また、図の作成から公開までオンライン上で済んでしまうので、作業マシンを選ばないというメリットもあります。作成した図はPNG形式で書き出すこともできますが、Cacooのサーバ上にあるデータを埋め込む形で公開しておくと、あとから加えた修正が自動的に反映されます。ブログに掲載している図を修正する場合、「修正」→「書き出し」→「ブログにアップ」→「公開」と差し替える作業が発生しますが、Cacooなら元の図を修正すると埋め込まれた図にも反映されます。
それでは実際にCacooを使ってみましょう。
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