サーバサイドJavaScriptの本命「node.js」の基礎知識:node.jsでサーバサイドJavaScript開発入門(1)(2/3 ページ)
いま注目の「サーバサイドJavaScript」の実装の本命として話題を集める「Node.js」の概要から実践的な使い方まで解説する連載
3/4補足
本稿を見ていただいた皆さん、はてなブックマークなどでコメントいただき、ありがとうございます。話題のNode.jsということもあり、はてなブックマークも1000ユーザーを超えました。私の力不足もあり、いろいろな方からご指摘をいただいておりますので、Nodeのインストール方法については、近日中に次回記事で補足・訂正させていただきたいと思います。ご指摘ありがとうございます。非常に勉強になります。
Node.js 0.4をインストールしてみよう
本稿では、Ubuntu 10.10に記事執筆時のNode.js 最新版(v0.4.0)をインストールします。
以下のコマンドをターミナルから実行し、Node.jsのソースコードをダウンロードします。
$ wget http://nodejs.org/dist/node-v0.4.0.tar.gz
tar.gzファイルを展開し、展開したディレクトリに移動します。
$ tar zxvf node-v0.4.0.tar.gz $ cd node-v0.4.0
Node.jsのビルドに必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install build-essential libssl-dev
ビルドとインストールを行います。
$ ./configure $ make $ sudo make install
インストールが成功したことを確認します。
$ node -v
v0.4.0と表示されれば、成功です。
Node.jsでHello World!!
インストールが完了したら、お約束のHello Worldアプリケーションを作成してみましょう。
適当なディレクトリに以下の内容のコードを「helloworld.js」として作成します。
var sys = require('sys'); var http = require('http'); var server = http.createServer( function (request, response) { response.writeHead(200, {'Content-Type': 'text/plain'}); response.write('Hello World!!\n'); response.end(); } ).listen(8124); sys.log('Server running at http://127.0.0.1:8124/');
ターミナルから先ほど作成した「helloworld.js」を指定して、Node.jsを起動します。
$ node helloworld.js 20 Feb 12:05:06 - Server running at http://127.0.0.1:8124/
Webブラウザを起動し、「http://127.0.0.1:8124/」にアクセスすると、以下のように「Hello World!!」と表示されます。
Node.jsのパッケージマネージャー「npm」
Node.jsには、「npm(node package manager)」と呼ばれるパッケージマネージャーがあります。
パッケージマネージャーとは、ソフトウェアのインストールを管理するもので、新しいソフトウェアのインストールや、新しいバージョンへのソフトウェアの更新、以前インストールしたソフトウェアの削除を容易に行えるようにするプログラムです。
同様のものとして、Rubyには「gem」があり、Pythonには「easy_install」があります。
「npm」のインストール
それでは、npmをインストールしてみましょう。npmのインストールにcurlコマンドを使用するため、curlをインストールします。
$ sudo apt-get install curl
curlにより、「http://npmjs.org/install.sh」がダウンロードされ、install.shが実行されます。
$ curl http://npmjs.org/install.sh | sh
インストールが成功したことを確認します。
$ npm -v 0.3.3
バージョン番号が表示されれば、成功です。
npmコマンドでいろいろなパッケージを使ってみよう
npmコマンドに対して、以下のようにinstallを指定してパッケージをインストールできます。
$ npm install 【パッケージ名】
Node.jsのWebアプリ開発に役立つパッケージ7選
npmには、すでに1200種類もパッケージが存在します。
例えば、以下のようなパッケージがあります。これだけそろっていれば、Webアプリケーション開発には、かなり役立つかと思います。
【1】Socket.IO
WebSocketのNode.js実装です。チャットなどのリアルタイム通信を作成するのに使用します。イベントループが本領発揮する領域のパッケージです。
インストール
$ npm install socket.io
【2】Express
Ruby on Railsライクなフレームワークです。MVCの自動生成、ルーティング機能、モデル機能などを持っています。
インストール
$ npm install express
【3】EJS
Node.jsのパッケージの中で、人気があるテンプレートエンジンです。
インストール
$ npm install ejs
次ページでは、さらに便利なパッケージを紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.