Android 4.xのAndroidビームをアプリに組み込むには:Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(39)(1/3 ページ)
NFC/BluetoothによるAndroid端末同士の通信、通称「Androidビーム」について、4.0と4.1の違いも含めサンプルを使って解説します
「Androidビーム」で、らくらくシェア機能をアプリに
前回の「AndroidアプリでNFCタグを読み書きするための基礎知識」では、AndroidのNFC機能によるNFCタグとの近距離通信を解説しました。今回はNFCによるAndroid端末同士の通信、通称「Androidビーム」について解説します。
今回のサンプルアプリは以下よりダウンロードしてください。
これはAndroid SDK付属のサンプルで実装されているAndroid 4.0(ICS)のAndroidビームに加え、Android 4.1(JB)の新しいAndroidビームの機能を追加したサンプルです。
短いながら必要な内容はまとまっていて分かりやすいと思うので、Androidビーム機能を開発する際には参考にしてみてください。
「Androidビーム」とは
Androidビームというと、以下のアイコンのように光線が出るようなイメージではないでしょうか。
実際にはAndroid 4.0からOSに組み込まれたインフラで、どのようなアプリでもAndroidビームの機能を何の修正もなしに使えます。
設定で[無線とネットワーク]の[その他]から[NFC]を有効にし、「Androidビーム」を有効にしておきます。
「アプリコンテンツをNFCで転送する準備が整いました」と表示されていれば、Androidビームが使用可能です。
この状態のAndroid端末を2台用意し、コンテンツを送信したい片方で任意のアプリを起動し、背中合わせに端末をくっつけます。
例えば、Androidビームに対応していない「Playブックス」の場合、以下のような動作になります。
- 【1】送信側がコンテンツを表示した状態で送信先と背中合わせにする
- 【2】送信側画面に「タップしてビーム」と表示される
- 【3】縮小された画面をタップすることで、送信先にデータを送る
- 【4】Androidビームに対応していないアプリの場合、表示しているコンテンツが送られることはなく、送信先で同一のアプリが起動。アプリがインストールされていなければ、Google Playストアが起動する、または過去購入済のアプリならば、ダウンロードが開始される
Androidビームを使うことで、少なくともアプリをシェアすることが簡単に行えるということが分かります。
対応しているアプリ(Chrome、ギャラリー、連絡帳など)だと、表示しているコンテンツが送信先に送られます。例えばChromeの場合、送信元が表示しているURLを受信した際、必ずしもChromeが必要なわけではなく、インストールされていれば他のブラウザを選択するポップアップが表示されます(URLにアプリを関連付けしている場合、そのアプリが直接開きます)。
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