Open Compute Project、オープンなスイッチ開発に向け新プロジェクト発足:脱「ブラックボックススイッチ」
Open Compute Project(OPC)は5月8日、オープンソースのネットワークスイッチの設計を目指す新プロジェクトを発足させることを発表した。
米Facebookが主導するOpen Compute Project(OPC)は5月8日、オープンソースのネットワークスイッチの設計を目指す新プロジェクトを発足させると発表した。
OPCは効率的なデータセンター技術の開発を目的として2年前に発足し、これまでに50社以上が正式メンバーとして参加。ストレージボックスやマザーボードなどのオープンデザイン開発に取り組んできた。
しかしこうした技術を外の世界と接続するスイッチは、「依然として大規模デプロイメント用に設計されておらず、コンシューマーがソフトウェアに手を加えたり入れ替えたりすることもできないブラックボックススイッチだ」と、OPCのフランク・フランコフスキ会長は指摘する。
新プロジェクトではこの現実を踏まえ、オープンでOSを問わないトップオブラックスイッチの仕様とリファレンスボックスの開発に当たる。
また、OPCが重視する「ディスアグリゲーション」(分化)も特徴となる。これは各コンポーネントを分離して、ワークロードに適したシステムの構築や、必要に応じた各コンポーネントの個別アップデートを可能にするアプローチ。
フランコフスキ氏は「オープンなディスアグリゲーションスイッチは、ネットワークハードウェア開発における革新のペースを速め、Software Defined Network(SDN)の発展を助け、究極的には柔軟性と拡張性が高く効率的なインフラ構築のために必要な自由を利用者に提供する」と解説している。
プロジェクト責任者にはFacebookのネットワークエンジニアリングチームを率いるナジャム・アハマド氏が就任し、Broadcom、Intel、VMwareなどの各社が参加。5月16日に米マサチューセッツ工科大学で開く初のOCPエンジニアリングサミットで本格始動する。
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