日本テラデータ、「Teradata Active EDW 6700」を販売開始:DWH用プラットフォームの最上位機種
日本テラデータのTeradata Active EDW 6700は、InfiniBandを搭載し、Teradata UDAとの連携を強化している。
日本テラデータは5月21日、DWH用プラットフォームの最上位機種「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6700(Teradata Active EDW 6700)」を同日から販売・出荷開始すると発表した。最新プロセッサの搭載によるパフォーマンスの向上と、筺体デザインの刷新による設置面積の削減を図っている。
Teradata Active EDW 6700は、「同6690」の後継機種でSSDとHDDの両方を搭載するハイブリッド型ストレージ構成の6700Hモデルと、「同6650」の後継機種でHDDのみを搭載する 6700Cモデルが提供される。両モデルとも、インテルの最新6コア/8コアXeon E5プロセッサを搭載する。ノード間の接続にはMellanoxのInfiniBandを採用、接続ソフトウェアの「Teradata BYNET V5」との組み合わせで最大2000の並列処理ノードの接続が可能となっている。InfiniBandを搭載することで、同社が提唱するビッグデータ管理・分析の新アーキテクチャ「Teradata Unified Data Architecture(Teradata UDA)」との連携も強化する。
Teradata UDAとは、統合DWHの「Teradata」、ビッグデータ分析プラットフォームの「Teradata Aster」、オープンソースの「Apache Hadoop」の3つのデープラットフォームを相補的に活用するためのアーキテクチャ。プラットフォームへの透過的なアクセスやプラットフォーム間での自在なデータ移動、各プラットフォームの一元的な管理を実現する。
Teradata Active EDW 6700は、筺体に42Uラックキャビネットを採用し、デザインを刷新した。ノード、ストレージアレイ、仮想化管理サーバ、InfiniBandスイッチなどを同一キャビネットに搭載し、設置スペースは従来モデルの6650と比べ、最大50%削減できるとしている。
6700Hは、6690と比べ、メモリ数はキャビネット当たり8倍、ワークロードのパフォーマンスは最大40%向上する。ストレージ仮想化技術「Teradata Virtual Storage」をサポートする。データ容量当たりのパフォーマンス最大化を求める企業向けの製品という位置付けとなっている。
6700Cは、最大61ペタバイトのストレージが搭載可能。従来のHDDモデル「Teradata 5600」までの既存システムとの共存接続をサポートする。またSSDを追加することで、ハイブリッド型ストレージ構成へアップグレードすることが可能という。こちらは、ストレージ容量を重視する企業向けの製品だ。
価格は、6700Hが1億9800万円(税別)から、6700Cが1億4400万円からとなっている。
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