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カスペルスキー、法人向けセキュリティ製品群を刷新VMware環境向け製品も

カスペルスキーは6月6日、法人向けセキュリティ製品の構成を刷新し、必要に応じて機能を追加できる「Kaspersky Endpoint Security for Business」を発表した。同時に、VMware vShpere環境向けの「Kaspersky Security for Virtualization 2.0」もリリースしている。

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 カスペルスキーは6月6日、法人向けセキュリティ製品の構成を刷新し、必要に応じて機能を追加できる「Kaspersky Endpoint Security for Business」を発表した。同時に、VMware vShpereで構築した仮想化環境向けのセキュリティ製品「Kaspersky Security for Virtualization 2.0」もリリースしている。

 Kaspersky Endpoint Security for Businessは、「Kaspersky Open Space Security」の後継製品だ。エンドポイント向けにアンチウイルスやホストベースの不正侵入防止システム(HIPS)による基本的な保護を提供する「Core」、アプリケーションやデバイスのコントロール機能や暗号化機能なども加えた「Select Workstation」、ファイルサーバの保護機能も提供する「Select」、より高度な管理機能を備える「Business Advanced」という4種類のラインアップで、ポリシーに応じて必要な保護を選択できるようになっている。

 特徴は、いずれもWindows、Mac OS X、Linuxなどマルチプラットフォームに対応していること。しかもこれらを統合管理ソフトウェア「Kaspersky Security Center 10」を通じて一元的に管理できる。現在、Kaspersky Endpoint Security for Businessの導入に向けて社内テストを行っているというソリマチ技研の情報セキュリティ責任者、近藤一比古氏は、「1つの管理コンソールで一括管理できるため、管理コストの削減が見込めることがメリット」と述べた。

 また、2013年秋にはCore以外の3製品に、モバイルデバイス管理(MDM)やリモートロック/ワイプ、データのコンテナ化などを可能にするモバイルセキュリティ機能も提供する予定という。

 価格は、10ライセンスからの場合でCoreが1ライセンス当たり3240円、Select Workstationは6480円、Selectは1万430円。Advancedは2013年秋の提供予定で、価格はまだ明らかにされていない。


カスペルスキー 代表取締役社長 川合林太郎氏

 もう1つの新製品であるKaspersky Security for Virtualization 2.0は、VMware vShpere上に構築された仮想マシンを保護するためのセキュリティ製品で、7月17日から提供を開始する。vShield Endpointに対応しており、仮想マシン間のトラフィックを検査し、ネットワーク経由の攻撃を検知、防御する。またエージェントレス型のアーキテクチャをとっているため、定義ファイルのアップデートなどの処理によって負荷が高まる「アップデートストーム」や「スキャンストーム」による性能低下も発生しないとしている。

 なおカスペルスキーの代表取締役社長、川合林太郎氏は、昨今の標的型攻撃は、あらかじめ、相手が講じている対策では防げないことを確認してから攻撃を仕掛けてくることから、「どんな手段を使っても100%は防ぐことはできない」と指摘した。

 だからといって「何も対策をしないのではなく、攻撃者のビジネスメリットがないようにすればい。彼らが入り込みにくくし、攻撃にかけるコストと入ってくる利益のバランスを崩せばよい」と述べ、中小企業も含めた全体的なセキュリティの底上げが必要だと呼び掛けた。

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