サーバの自動管理ツール、日本HPがバージョンアップ版を販売開始:ライセンスをOS単位に変更
日本ヒューレット・パッカードは、サーバの運用・管理を自動化するツール「HP Server Automation 10」と「HP Operations Orchestration 10」、「HP Cloud Service Automation 3.2」を販売開始すると発表した。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2013年7月9日、サーバの運用・管理を自動化するツールを同日から販売すると発表した。「HP Server Automation 10」と「HP Operations Orchestration 10」、「HP Cloud Service Automation 3.2」で、いずれもライセンスをOS単位に変更し、導入しやすくしたという。
Server Automation 10は、OSやパッチ、ソフトウェア、各種設定内容の組み合わせをあらかじめ用意しておき、複数のサーバに一括適用したり、ログを自動保存したりするなど、サーバのライフサイクル管理を自動化するツール。価格は管理対象のOSが1インスタンス当たり、24万450円(税込み)。さらに、対応OSはWindowsとLinuxに限られるものの、仮想アプライアンスとして提供する「HP Server Automation 10 Virtual Appliance」も用意した。価格は13万4400円(同)である。
Operations Orchestration 10は、各種サーバを管理・運用するのに必要なITプロセスを自動化するツール。テンプレートと呼ぶ作業内容を従来の4000種から5000種以上に拡充し、新たにAmazon EC2やOpenStackなどのパブリッククラウドリソースや、vCloud Director、Hyper-V、KVMなどのサーバ仮想化製品に対するテンプレートを強化した。GUIを利用して、ユーザー自身でテンプレートを作成することも可能。価格は管理対象のOSが1インスタンス当たり6万7200円(同)で、2013年8月1日に販売を開始する予定である。
Cloud Service Automation 3.2は、クラウド環境の管理ツールで、ユーザーに対してセルフサービス向けのポータルサイトを提供する。Server AutomationやOperations Orchestrationと組み合わせて利用する。例えばIaaSを提供する企業にとって、顧客に向けたIaaSの設定サイトを構築できる。このサイトで顧客がプロセッサ数やメモリ容量、OSの種類などを指定すると、Server Automationの機能を利用して、実際にそのサーバを自動的に構築できる。運用時の管理にOperations Orchestrationを利用すれば、例えばバックアップ時に、必要なプロセスの停止やユーザーへの通知なども含めて自動実行できる。新たに、IT資産管理ツール「HP Asset Manager software」と連携させることで、クラウド環境での課金管理を可能とした。価格は10OSインスタンス当たり、40万3200円(同)である。
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