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大きく変わるWindowsストア・アプリ開発 〜 ビュー状態に関連する変更点特集:次期Windows 8.1&Visual Studio 2013 Preview概説(前編)(6/6 ページ)

Windows 8.1(Preview版)の変更点や新機能を開発者視点で紹介。Windows 8用に作られたWindowsストア・アプリにはどんな影響があるのか?

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Win 8ストア・アプリを「Retarget」する

 Win 8ストア・アプリのソース・コードをWin 8.1ストア・アプリ用に変換することを「Retarget」(=再ターゲット)という*11。Win 8ストア・アプリのソリューションをVS 2013で開いたときに、ソリューション・エクスプローラでプロジェクトを右クリックして出てくるメニューに[Retarget]がある(次の画像)。

VS 2013の[Retarget]メニュー
VS 2013の[Retarget]メニュー

 Retargetすると、そのプロジェクトからはWin 8.1ストア・アプリが作成されるようになり、元には戻せないので注意してほしい。また、完全に変換できるわけではなく、多くのケースで手作業が必要になると思われる。

*11 Retargetの詳細な手順は「MSDN:Retarget your Windows Store app to Windows 8.1 Preview」(本稿執筆時点では英語のみ)を参照してほしい。


ビュー状態の変更についてのまとめ

 かなり話が多岐に渡ったので、ビュー状態の変更についてまとめておこう。

【Win 8.1ストア・アプリ】

  • Win 8.1ストア・アプリでは、ビュー状態がなくなり、並列に表示されているアプリは対等の関係になる
  • エンド・ユーザーが自由にビューの幅を変更できる。4つのビュー状態に頼ったレイアウトは、再考が必要かもしれない
  • スナップ状態がなくなり、TryUnsnapメソッドも利かなくなった
  • 最小幅のときでも、設定チャームからオプション設定などを呼び出せる。設定用のパネルなどの幅も、アプリの最小幅に合わせておく必要がある

【Win 8ストア・アプリ】

  • 既存のWin 8ストア・アプリは、特に修正しなくてもWin 8.1上で動く
  • ただし、あまり広くない画面では、他の8.1ストア・アプリと並列表示させたときにスナップ状態になってしまい、使い勝手は落ちる

 今回はWin 8.1ストア・アプリとWin 8ストア・アプリの関係、Win 8.1ストア・アプリにおける大きな変更点であるビュー状態の廃止について見てきた。次回は、もう1つの大きな変更点、検索コントラクトの廃止について見ていくことにしよう。

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